コロナも日々の感染者が福岡県で10名内外と随分と落ち着いてきて、コンサートやスポーツ観戦などの催し物も徐々に動き出してきた。
アクロス福岡でのコンサートはやっと再開の状態になったが、海外からの演奏者の来日が未だに思うようにならず、演奏者や演目の差し替えあるいは中止といった状態が続いている。10月は福岡では例年古楽器による演奏会がいくつか開かれていたが今年は欧州からの演奏者の参加が不可能になり、国内演奏者だけとなった開かれるだけでも十分という感じがする。
ランチタイムコンサートとして開かれた10月16日の古楽器演奏会に久しぶりに行ってみた。観客は結構多いが座席はコロナ対策で一つ置きになっていてゆったりしている。ドリンクコーナーでの飲み物の提供販売はなく水分補給は各自持参したペットボトルを飲むほかない。クロークも停止、切符は各自もぎるとコロナ対策が色々ある。
プログラムはバッハのヴァイオリン協奏曲 第1番、第2番、および 管弦楽組曲 第1番だ。
聞いていた時は古楽器特有の響きがいい心地だったのだが少し経つとすっかり忘れてしまう。言葉と同じように楽器の響きも演じられたその音はたちまち大気の中に消えていき後には何も残らない、瞬間のアートだ。それでも管弦楽組曲 第1番の方はバロックオーボエの金属的な音色が印象に残っている。バロック期ではナチュラル・トランペット以外の管楽器は大抵木管でバロック時代の演奏は古楽器を用いて初めて当時の音色が再現できるという。定期的に古楽器の演奏会が開かれるのは貴重な感じがする。
つい昨日(10月30日)は九響(指揮:小林研一郎)と福岡出身のピアニスト藤井佑子によるピアノ協奏曲のコンサートがありリストの1番やベ-トーヴェンの5番「皇帝」などが演奏された。何時ものように九響はいい演奏だったしピアノはどこかのキーが少し調律がずれたような響きがあったものの座った場所が良くて激しい手の動きが良く見えこんな風に弾いてるんだと感心して見ることができて、なかなかの演奏会だった。
コロナもやや収まってきたのを反映してか席は一つ置きという縛りはなくなっていた。
また月に一回くらいのペースで演奏会が聴けるようになってくれそうでちょっと安心する。
スポーツ観戦の方は10月25日にアビスパ福岡対ジェフ千葉戦を福岡のスタディアムに観に行った。アビスパはこのところ好調が持続しJ2の首位を走っている。友の会のタダ券がまだ未使用だったというのが観戦の動機でもあるが、どんな観戦スタイルになったのかにも興味があった。友の会の切符は昨年までは紙だったのが今年からQRチケットと称してスマホ上にQRコードが送られてそれがチケットとなる方式になっていた。家内の分はスマホ上でQRチケットを譲渡するという手続きになって結構面倒な操作となる。
前日からQRチケットの取得手順を進め駐車場の予約もスマホで行ったのだが、何故かQRチケットの観戦ゾーンが家内とは一緒にはならない形となってしまった。何とかなるだろうと当日出かけるとゾーン内では席は自由だが、料金が同じところでも違うゾーンには行けないという。集中を避けるコロナ対策の一環のようだ。ゾーンの境界に係員が立って通行を厳しく規制している。しょうがないので境界付近の別々の席で見ていた。試合が始まって1/4位過ぎると規制が緩まって係員の了解のもと席移動ができるようになり、あとは普通に見れたが、席は1-2席空けてしか座れないのはコンサートと同じだ。応援は拍手と配られたハリセンを叩いてのみということだったが目の前で味方がゴールすると誰しも立ち上がって声を上げてしまう、どうしようもない。勿論マスクは必須だが。
各種食べ物屋はコロナ前と同じように開店していて、休憩時間には列をなして観客は買い求め、あたりの座れるところへ座ってマスクを外してしやべりながら食べている。際どいといえば際どい。
試合の方はアビスパは兎に角1点を守り切り、勝ち点3を挙げた。首位キープだ。去年に比べ外人が増え攻め方や守り方が多彩になった気がする。このまま走ってJ-1昇格を勝ち取れるかもしれない。
少しづつもとに戻りつつある、だがまだ先は大分ある感じがしてしまう。
コロナが終わっても又全く別の感染症が現れるかもしれない。一つ一つ乗り越えていくよりほかないのだろう。