2022年3月14日 (月)

ウクライナの戦争

ウクライナの戦争が解らない。
ロシア側の言い分にネオナチに支配されているウクライナというようなところがあって嘘だろうと思っていたが調べていくと、ネオナチの活動がウクライナはヨーロッパの中で最も活発というのは本当のようだ。ウクライナの政府機関がネオナチを含む極右をアゾフ大隊(azov battalion)として吸収しているともwikipediaに出ていたりする。wikipediaが全て真実とは限らないが何かあるようだ。netでは海外・国内からのazov battalionについての情報が色々ひっかかるが、大手マスコミでそのことが報道されている姿を見たことがない。マスコミはそBlacksun01 れは反ウクライナだから取り上げないのだろうか。暫くそう思っていたらつい昨日見たnewsweekのサイトにNATOが出した写真でウクライラの女性兵士の胸にネオナチ/極右のシンボルマークとして使われている「黒い太陽」の胸章が写ってBlacksunいて(添付拡大写真)慌ててNATOが修正したと報じられていた。どうも知らされていないことがウクライナにはあるようだ。
ロシアの言論統制も極端で前時代的だが、日本のマスコミの報道にも明らかに手が入っているように感じる、本当のことをそのまま伝えるのは報道機関のやることではないと思っているように感じられてしまう。報道の姿勢がまずあってその姿勢に即して報道されていると感じる。そんな威張ったマスコミの態度は胸糞が悪くなる。海外ではCNNに特にそんなところを感じる、3.11の報道が感じ悪かった記憶が未だにある。
こんなことがおこるようでは、一旦停戦させて紛争を調査できる国際的・強力・透明な中立機関がどうしても必要のようだ、言ったもの勝ち攻めたもの勝ちの世界は是正さるべきだ。
ロシアは明らかにやり過ぎだがウクライナ側にもおかしいところがある。しばらくニュースはなるべく見ないようにしよう、煽られてしまう。ともかくどう考えてもこれは内戦だ。骨肉の争いだ。

平和な平成、戦乱の令和、そんな言い回しが頭をめぐってしまう。落ち着いて見ていかねば。

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2021年6月 2日 (水)

中国クロスカントリー事故が気になって

5月22日に中国・黄河石林で催されたクロスカントリー大会で気象が急変し21人の死者が出た、という報道があり耳を疑った、21人という人数の多さだ。一体何がと調べ始めた。
このクロスカントリーレースは黄河石林山地马拉松百公里越野賽(黄河石林山岳マラソン100キロクロスカントリーレース)と呼ばれ今回が4回目であったようだ。このイベントは、景泰県が主催し、白銀市党委員会と市政府が後援し、イベントの運営は甘粛省盛京体育文化発展有限公司が管理しているという(Bai-du百科による)。
Photo_20210601235201 場所は、緯度経度では北緯47度東経104度付近の黄河西側で標高2000m程度の山岳部分を巡るコースだ。
Baidu百科にあったコース図を転載する(右)。参加者は100kmコースでは172人だったという。最短の5kmコースでは非常に多くの(1万人レベルの)一般ランナーが参加する大規模なイベントのようでもある。現地時間午前9時にレースは開始されたが正午ごろ天候が急変し20kmから30km地点(チェックポイント2から3の間、急な吹き曝しの上り)で一部 の参加者の連絡が途絶え、競技は中止となった。
この時の気象は具体的にどうだったのか、まずはJAXAの世界レーダー雨量分布図で見てみる(左下、2021.5.22.現地10-11時雨量分布)、確かにこの時202105220203utcamekumo1_間帯に帯状の前線とみられる降水帯が現地を通過している。地表の気温、風等のデータとしてsynopポイントのdataを調べる。問題の発生したチェックポイント3(CP3)はグーグルマップの地図と照らし合わせると(北緯37.0,東経104.22)と読めるが、近くのsynop点の計測値はなく、100km位離れた地点のデータしかない。(Huajialing、(35.38,105.0)標高2450m)。ここでは11時で気温10.4℃が17時で1.2℃に急落、11時-14時で2mm、14時-17時で10mmの雨、風速は8時ごろの前線通過後次第に強くなり北から8-12m/sの強風が吹き続けている。緯度経度の差を考えると問題の起こったクロカンコースではこれより若干早く同様の気象変化が起こったと推定される。
前線状の降雨帯が通過した際、ひょうが降ったという証言がある、予想以上の激しい積乱雲が発生したようだ。マクロな気象予測計算では850hp高度で気温が下がる部分が通過するもののここまでの急激な変化は予測していなかったようでもある(右下図)。2021052206850hp2
しかし、データを見る限りでは異常気象というような天気ではなくメイストームと称されたりもする5月頃の変わりやすい山の天気の一つくらいの感じがする。ここを短パン・ランニング姿で駆け抜けようとしたことが無理だったということの様に思える。いずれにしろ天候の急変は想定すべきであったのに主催者側がきちんと対処しなかったとみえる。


調べるに当たって中国の新聞やネットへの書き込みを中国語で見つけて翻訳ソフトで読んだりしていたが、幾つか思うところがあった。まずはクロスカントリーという現代的スポーツが思いの外中国で盛んなようなことだ。日本では市民マラソンはあってもこんな大規模な市民参加のクロスカントリーレースはあまり聞かないような気がする。もう一つは事故後直ぐに参加者の具体的体験がネットに書き込まれたり、また主催者の非を糾弾する声が一斉にネットに出てくるという思いの外オープンな社会の雰囲気だ、これにちょっと驚く。中国も開かれた社会とすべく前へ進んでいるような姿がリアルに分かってどこか安心を覚えた。世界の未来もまだまだ捨てたものではないかもしれない。

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2008年6月21日 (土)

事件が起こると

事件が起こるとテレビは事件で埋まる、無理にでも埋められる。秋葉原の事件が不可解08syaknga で、連日報道される解釈がどうにもピントがあっていないようでニュースをみるのが嫌になっていたところへの地震だ。北米プレートが南に延びた半島のようになった真ん中で起こっている、両側から押されて表面の殻が割れたように思える、北日本にかぶる北米プレートは細長くて変な形をしていていかにも圧力に翻弄されそうな感じがする。四川地震もプレートの真ん中で起こっていてプレートの縁で起こった中越沖地震などとは明らかに違う、このあたりのユーラシアプレートがまわりのプレートから圧力を受けて真ん中へんの殻がわれたような感じだ。地球の東アジアあたりのプレートを押す圧力が何故か高まっているようで、2つの地震も何か関連しているようにも思える。地震や火山の噴火の説明は100万年に1度といった確率の議論ではなくもう少しそれぞれの地震や火山活動を関連付けるものであって欲しいと思う、とにかく自分で考えたくなる。
秋葉原の事件は日本の自殺率が旧ソ連を除けば世界一高いというのと関連しているのではないかとの見方があって一つの核心を突いているように思える。自殺に向かう、もう終わりにしようというエネルギーが外に向かった、ということになるのだろうか、そんな気もする。近頃のネットによる集団自殺や硫化水素自殺の騒ぎそれにいつもの人身事故による電車の乱れ、確かに息苦しさがにじみ出ている。統計では自殺は平成10年から急増している。気になって自殺率の国際比較を調べてみるとWHOにデータがあって日本は10万人中24.6人で確かに高い、低いのはエジプトやシリアだ、低緯度の国やイスラム圏は概して低い、緯度と宗教の強さとが自殺には関係があるようにみえる、旧ソ連が高いのも、緯度が高くて、ロシア正教が復活するまでソ連は無宗教が基本だったのと関係があるように思える。そうであれば中国の自殺率も高いはずだと思うがWHOのデータでは思ったほど高くない、少し調べていくと中国の衛生局がことし2月に開いた自殺フォーラムで中国の専門家が出してきた10万人あたり23人という数字があった、日本と同程度だ。こちらの方がもっともらしい、やはり宗教と関係があるように見える。統計のほうも難しいところがある。ともかく日本の自殺率がこのところ高いのは、素地があるところへ格差社会が持ち込まれておかしくなってきたということか。秋葉原のような事件は気を緩めると起こる土壌があるというべきかもしれない。かといって宗教の力が増すのもどうかと思うが。

地震にせよ事件にせよ起こっていることの理由を知りたくなる、理由をひねりだしたくなる、しかしどうしても無理がある。起こったことは素直にあるがままを受け止めるべきなのだろう。

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