モバイルsuicaがオンラインチャージできなくなった。つい先週のことだ。
だいぶ残り少なくなってしまったので、モバイルSuicaにチャージしようと携帯(D705iμ)のアプリを立ち上げてチャージを押すとややあって、混んでいるから今はできない、後ほどまたアクセスしてくださいと出る。ふーんと思いながら、やや時間を置いてまたトライしても同じメッセージだ、それではと翌日の早朝アクセスしてみるが事態は全く改善されない。なんかおかしいと感じて昼間モバイルSuicaのオペレータコールにかけてみる。
混んでいてなかなかつながらないが、しつこくかけていると、やっとつながってオペレータがでてくる。
状況を話すと、的確にテキパキと答えてくれる。要するに、混んでいるとの自動応答メッセージは正しくなくて、docomoのセキュリティ上の問題で通信のセキュリティのグレードが8月24日に上がり、使っている携帯がオンラインチャージに対応できなくなってしまっている、同じ機能を継続して求めるなら携帯を適合機種に買い換えるしかないということのようだ。
突然のことで唖然とする。携帯は現在の自分の使い方では電話付きSuicaというくらいSuica機能を重宝していた、これは困る。
現状で携帯にチャージする唯一の方法はコンビニで現金チャージするやり方で他はない、バソコンとパソリを使ったやり方もモバイルsuicaでは対応していない、という状況を穏やかに説明してくれる。従うほかない。
パソリで自宅でチャージできるカードも別に持っているのでどうしようもなければそれを使えば良いのだが、カードをいつも持っているのも邪魔くさいので、まずはコンビニでモバイルSuicaにチャージしてみることにする。
近くのセブンイレブンのレジでチャージを頼むとすぐに切り替えて支払いの時に使う同じ読み取り機にかざすように言われる。しかし認識しない、変だ。
自宅に帰ってパソリを使って残高確認をしようとするが、やはり認識できない。
携帯が何かおかしいということになる。携帯を電源オフにして立ち上げ直す。今度はパソリが認識して残高を表示してくれた。良さそうなので、再びコンビニに持ち込んでチャージを依頼すると今度はすんなりチャージされる。
何が原因か解らなくて嫌だが兎に角使えるようになったのでメデタシだ。勿論オンラインチャージできていた機能は戻らない。
今までは電車に乗っても不足がわかれば降りるまでにアプリ操作でチャージできたものを、もはや残額をいつも気にして使うことになる、使い勝手が随分と悪くなる。
そもそも何でdocomoのセキュリティを強化することになったのか、少し調べてみる。
基本的には暗号化関数の強化というコンピュータの暗号化の問題で、docomoだけの話では全くないと解る。
全てのコンピュータの通信で使われてきたSHA-1という暗号的ハッシュ関数(暗号表関数のようなもの)が鍵がなくてもそれ程長い時間をかけなくて破られることが判明するようになってこれを大きく強化したハッシュ関数であるSHA-2に変えるという変更がコンピュータの世界全体で進行している、その一端が自分の携帯に及んだということらしい。具体的にSHA-1が破られて被害が出たという事件は起こってはいないが起こってしまっては大ごとだということのようだ。
これは抵抗できない。ちなみに手持ちのパソコンは全て対策済みになっていると解る、2009年以前に発売された携帯は基本的に対応しておらずダメで WindowsXPと同じ運命のような雰囲気だ。
もう変え時かもしれない。しかし同等くらいの大きさの新しいガラ携をどこのメーカーも出してくれない。不必要に大きくて維持費のかかり電池も長持ちしないスマホにはどうしても変える気がしない、技術は本当に進歩しているのだろうか、進歩の向きが少しばかり違うのではないか。信頼性の高い小さい電話・メールの携帯と殆どどこでもwifiでつながるタブレットの組み合わせ、それが当面の向かうべき方向ではないのだろうか。
もう少しこのまま頑張ってみよう。日本の技術には未だに信頼を置き続きたいと思っている、きっとまた新しい地平を切り拓いてくれるような気がしている。