2025年1月の福岡市南区周辺の野鳥
2025.1.20 15:00 晴れ/曇り 風力0-1 6Cu040 福岡市油山市民の森(駐車場-牛小屋) メジロ、エナガ、アトリ疑、ルリビタキ♂♀、ヤマガラ、ノスリ、ヒヨドリ
2025.1.20 15:00 晴れ/曇り 風力0-1 6Cu040 福岡市油山市民の森(駐車場-牛小屋) メジロ、エナガ、アトリ疑、ルリビタキ♂♀、ヤマガラ、ノスリ、ヒヨドリ
ほぼ毎朝起き掛けにその日の気象庁リリースのGMS,MSMデータの最新データをダウンロードしてエクセルで天気見通しの作図をしているが、9月19日朝にGSMの256時間予測データ(9月18日12時UTC初期値)をダウンロードしようとしたらデータが無いという。エッという感じだが調べていくととにかく今までの84/132/256時間予測のGSMデータのリリースは9月17日18時UTC初期値で終了したということのようだ。一応今年6月13日付けの気象庁「配信資料に関するお知らせ」に出ていたようだが全く見落としていた。とりあえずはメッシュのやや粗い全球GSMデータは入手できるのでそこから福岡近辺を切り出して256時間予測を作図することにした、これは世界各地の気象予測をするためにExcel作図の手順も作っておいていたので割合すぐできた、しかしこれまでの倍のメッシュでちょっと粗くて解の得られる最寄りポイントも住んでいる福岡市とは少し距離のある太宰府近くになってしまう(地球レベルで見ればほぼ同じなのだが住んでいるとちょっと違うなと思ってしまう)。何とかしたくなる。ネットで調べたりMLでのやり取りを見たりきいたりして細かいメッシュ(従来の半分)の新しい形式のGSMデータはすでに並行リリースされていたと知り(全く遅れている)、とりあえずこれを切り出し処理して作図するExcelを作ることにした。元の処理プログラムベースで作っていけばいいかという感じだったがこれが大変。多分昔作った時より年齢が進んでしまったというのがあるのだろうと今になって思っている。やっと今日29日に132時間 予測の作図まで完成した。新形式のデータセットは24時間ごとに切れたデータ(以前は最初は84時間までがまとめて出てきていた)で多数のデータセットを以前作った作図形式になだれ込ませれるように変換・処理していく、思いのほかミスが次々に出てこれをつぶしていくのに苦労した。ゼロベースで作るべきだったかなと今になって思っている。しかしとにかく第一段階という所までできたので久しぶりの達成感はある。後は同じことを繰り返して256時間予測を作ることになる。(添付図は完成した出力図の一部)。
こんなことをして徒に時は消えていく、惜しいと思うべきなのだろうが生きていることすべてが楽しい気がしている。
コロナ騒ぎは暫く収まりそうにない。テレビを見ても福岡市のコロナ情報のテロップや外出自粛の表示がNHKの画面の端に出続ける。散歩は規制外になっているが近所の同じ所ばかり散歩するのも飽きるので、少しだけ足を延ばして南公園エリアに出向いてみた。4月17日のことだ。
各国での規制は色々あるようで行動範囲の規制も自宅から2kmまでとしているアイルランドのような国もあるとinstagramで知った。そのくらいの目安があると考えやすいが何で2kmなのとも思ってしまう。ともかくは近所と思う範囲ならいいということだろう。日本のように明瞭な症状のある人以外は濃厚接触者しか検査しないという、普通の人をまともに検査してくれないところでは無症状か軽症の感染者が公表値以外に大勢いるものとして行動を考えざるを得ない。クルーズ船の感染者データでは感染者の実に51%が無症状感染者だったことが明らかにされている(国立感染症研究所2月20日更新のレポート)。ということは現在発表されている感者数とほぼ同じ数の無症状感染者が少なくともいるということになる。もしかしたら自分も既にどこかで感染していて無症状だけなのかもしれない。
人があっちこっちに出かけて何らかの接触を方々ですることそのものを抑える必要があるのは明らかだ。
ともかく近所と言える範囲の南公園で閉園中の植物園の外周りを1周散歩して鳥を見たりしてみた。駐車場は植物園のパーキングが使えないので近くのコインパークに入れる。 周り始めてみると人が思いの外多い。ジョギングや散歩等様々で鳥見の人もいる。
見ているとアカハラが出てくる。久しぶりだ。去年はここにコマドリが来ていたので気をつけてみるが居ない、もうどこかへ移動したのかもしれない、去年見たのは4月9日だったし今年の方が暖冬だ。とにかくアカハラの囀りも聞けたのでよしとするが録音機を家に忘れてきたのが悔やまれた。
シロハラも見やすいところに出てきたりヒヨドリもしぐさが面白くて、のんびり鳥見しながら周回する。途中ま で来ると前を横切る青っぽい鳥がいる、もしやと双眼鏡で確認するとオオルリだ。今季初めてだ。渡ってきたばかりだからだろう、囀ってはくれないが、いい。頭上ではセンダイムシクイが飛び回って囀りも聞かせてくれる、いかにもこの季節らしい。
2時間くらいで周り終えて帰る。
こんな風な生活ができるならまだまだ持ちこたえられるだろう。しかし長い戦いになりそうだ。
一週間ほど前、10月15日のことになるが、久し振りに有明海の北岸の干潟、大授搦(だいじゅがらみ)に行ってみた、大潮の終わりがけで、満潮時刻が10時頃、潮位は5.2m位と比較的行きやすい条件だ。このタイミングを外すと秋はもう行きにくくなるような気がしていた。道が思いの外混んでいて満潮30分前の到着となってしまったが、クロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、等々と色々姿を見せいつものように見ごたえがある。小型の鳥ではダ イゼンが多い。ムナグロやオオソリハシシギにも会えた。この3種は南半球からベーリング海まで太平洋を大飛行して渡ると文献では紹介されている。特にムナグロは春は極東経由で北へ向かい、秋はハワイやその東を一気にベーリング海からニュージーランド辺りまで渡るとされている。勿論例外もいて逆回りか又は来たコースを逆に戻る鳥もいるようだ。
ムナグロとダイゼンの判別は厄介だが、黄色っぽいのは明らかにムナグロだ、また飛ぶ時の羽の根元に黒いところがなければムナグロだ。見直してみると今回写真に撮れたのはダイゼンばかりでムナグロは数としては少ないようだ。
10-15年位前に何度かハワイに行った時、ムナグロ(PACIFIC GOLDEN-PLOVER)に出会っていた。3月と11月の春秋のいずれものシーズンで出会っていたのでいつもいる鳥かと思っていたが大飛行をする渡り鳥だと知って渡り途中だったと改めて認識する。 7年位前にアメリカの研究者がアラスカとサモアで発信機をムナグロに取り付けて渡りを調べたところ春はサモアから日本経由秋はアラスカから直接南下でサモアへ向かっていることが解ったということのようだ (右図、文献1)。
勿論気象条件なども影響しているのだろうが驚くべき渡りだ。
3月にハワイにムナグロがいたのは必ずしも全員がこのルートを飛ぶわけではないのを示している。また秋にも日本でムナグロが観測されるのをみても色々いるなと思う。
この時期日本にムナグロが来ていたのはこのところ立て続けに台風や低気圧が日本を通過した後アラスカに次々に向かったのもあるのかと思っている。この配置では日本側のルートは北風になりがちで南に渡るのに好都合だ。小さい鳥だからそこは無理せず飛びやすいルートで南半球まで渡ったのだろう。
今回オオソリハシシギもいた、この鳥も同じようなルートで飛ぶことが計測されている。それに しても何で手軽な南極に向かわないのだろうか。一度夏の北極に行くと簡単には夏冬が逆な南極を夏を過ごす場所として選べなくなるのだろうか、南極の方が緑が少なくて生きていきにくいのがあるかもしれない、色々考えてしまうが考えるのが面白くもある。
時々大授搦に来ていないと干潟に来る渡り鳥の見方を忘れてしまう、あれ何だっけ、ばかりになってしまう。頭も回らなくなる。そうならないためという口実の下にまた時々こよう、いつもそう思っているが、そうは来れない。
こんな繰り返しで今年ももう終わりが見えてきた。気ままに鳥を見て遊ぶ、学ぶ、こういう緩い生き方を結局は望んでいたのかもしれない、今はそう思っている。
1)Johnson O.W. et al. 2012. New insight concerning transoceanic migratory pathways of Pacific Golden-Plovers (Pluvialis fulva). Wader Study Group Bulletin 119: 1-8.
時々クラシックのコンサートを聴きに行く。クラシックにこだわっている訳でもないが、2時間前後の時間にそれなりのお金を払うほど聞きたいというポップスやジャズのコンサートもない、どうしても気安いクラシックのコンサートになってしまう。
主張の多い歌や曲は「注文の多い料理店」のようでどこか気持ちが乗らない、もう年なのだろう。
5日ほど前にアクロスのランチタイムコンサートを聴きに行った。今回は福岡で毎年秋に開かれている古楽器の音楽祭のプログラムにもなっていて、バロック室内楽を当時の楽器の形態で演奏している。
曲はヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ニ短調 と リコーダー協奏曲 ハ長調 、マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 、バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 へ長調 の4曲だ。 最初の3つは初めて耳にする曲名で最後のも多分聴いたことがあるのだろうが覚えてなくて初めて聞くも同然の状態だ、しかしいずれもとても聴きやすい。演奏時間は合計で1時間と少しくらいだが、この位がちょうどいい。CD1枚分というかLP1枚分というか、適度な量のような気 がする。
ヴィヴァルディの曲はいずれも「四季」を思い起こさせるような音の繋がりで初めて聞いた気がしない。楽だ。
楽器で面白いのはバロックオーボエとバロックトランペットだ。バロックオーボエは歯切れが良くてまるで金管のように良く音が出る、これに対しバロックトランペットはバルブなしで曲を奏でるという不可能に思える演奏だけにどこか音が定まらずフワフワしている、ピシピシと奏でるバロックオーボエと組み合わせるとその危うげな音程が曲を柔らかくしているようで、そういうところがバロックらしいという気がしてくる。今の楽器で演奏したのではこんな味は出てこない、バロックはその時代の形態で聴くべきのようだ。それにしてもこれは難しい曲だと今更のように思ってしまう。楽器の進歩で安定した音がいつも出てくるとなってくると失われたものが色々あると思えてくる、ちょうでレコードからCDへ変わって針音やホコリに悩まされることは無くなったが何か肝心なところで失ったものがある、という感じに似ている。そうはいっても後ろ向きではつまらない、前に進みながら失ったものをも取り戻して、そのうち新しい世界が生みだされてくるのだろう。
デジタル技術の先にあるに違いない豊かなアナログへの回帰はいつ訪れるだろうか。100年位先だろうか。
そこまで見届けることはできそうにないのが心残りだが、命をつないでいけば自分のDNAの大部分は勿論その時代を眺めることになるのだろう、命のそういう所が面白い。兎にも角にも今は気楽に生きてていけばいい、そう思っている。
市政だよりをぼんやり見ていたら福岡アジア文化賞 の学術研究賞を今年受賞したオランダ人のレオナルド・ブリュッセイ氏の講演があるというのが目に入って、申し込みをして六本松まで聴きに行った。
福岡アジア文化賞というのは良く知らなかったが1990年福岡で開かれたアジア太平洋博の記念事業として毎年アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績を挙げた個人又は団体を顕彰する賞で大賞(賞金5百万)学術研究賞、芸術・文化賞(賞金各3百万)がそれぞれ選考授与される。運営は福岡よかトピア国際交流財団の資産運用益と財団が受ける補助金で賄われており委員会事務局は福岡市役所内に設置されているようだ。福岡地域での官民あげ ての受賞スキームということになる。
基本的に人文系の賞でノーベル賞のような理工系を含む賞ではない。今年で30回目になるが過去の大賞受賞者からはノーベル賞受賞者も輩出しており文系の賞としてはそれなりのステータスがあるようだ。
講演は「17世紀の東アジア海域と三人の冒険商人」と題されており、角倉了以、フランソワ・カロン、鄭芝龍 の3人の話となる。3人の歴史的活動の紹介が大半で講演者の強い主張がある話でもなく却って聞きやすい。こういう人たちがいた豊臣=徳川初期のアジアの時代の雰囲気が解ってくる。
講演は英語で同時通訳があるが本人は日本語も話せて続くパネルディスカッションでは日本語でやり取りしていた。
角倉了以及び息子の素庵は京都の豪商・起業家で1592年から朱印状貿易をベトナムのホイワン(ここには日本人町が形成された)拠点に行って財を成し京都の河川の水運の整備に尽力した、保津川の浚渫や運河(高瀬川)また鵜飼を現在に残したりしている。京都嵐山の景観もこの2人に負うところが大きいようだ。公共事業で後世に名が残ったといえる。
これも面白いが次の2人の話が興味を引く。
まずは元はフランス人だが両親がオランダに亡命してオランダ人となったフランソワ・カロンだ。1619年、19才の時東インド会社の仕事で平戸に来る、その後22年日本に滞在。平戸の江口十左衛門の娘と結婚 日本語堪能で6人の子供ももうけている。
1639年 平戸商館長になる。 (1640年)幕府より平戸商館破壊を命じられすぐ実行、幕府の信頼を得る。以後長崎出島へ移る。
1641年 日本退去 オランダへ 6人の子供も連れて行っている。その後バタビアに移り一時は台湾総統にもなったが東インド会社を円満退社。その後程なくしてフランスの東インド会社設立に際しフランスから招聘され長となった。その後、1666年鄭成功が台湾に入った時 オランダはカロンに助けを求めたが断った、という経緯もある。1672年 英仏は オランダと 戦いを始めた、 カロンは蘭と戦うことを拒否。翌年航行中に 突然船が座礁して沈没、亡くなった。貫いたのは忠誠心だったかもしれない。(カロンは平戸時代に鄭芝龍と交流がありその関係から鄭成功と戦うことを拒んだのかもしれない)。
鄭芝龍、またはイッカン(一官)とも呼ばれる。
平戸にいて平戸 ← →台湾の交易をおこなう。
1623年 マツと結婚、1624年平戸で鄭成功出産
その後台湾を経て福建省に移り明の亡命政権を支えた。最後は清に降伏したものの
(子の鄭成功を抑えられず)清で首をはねられる。
子の鄭成功は旧明王を支え続け、1662年台湾を植民地としていたオランダを打ち破ってこれを追い出した。(しかし4か月後に病で死亡)。
ここでも貫かれたのは忠誠心だった。この辺りの話は近松門左衛門が国姓爺合戦として歌舞伎にしている。
東南アジアの争いに日本人は傭兵として加担し続けていたがこれも1621年にはとまった。
時代の流れの中でこの海域での国境を越えた人々の活発で興味深い動きをこれら3人にみてとれる。
個々のイベントを包む長い流れ、フェルナン・ブローデルのいう longue dureeを感じることができるともいえる。
民間貿易は海賊貿易と同義であったりもする時代だ。面白い。
久し振りに文化的刺激を受ける話を聞いた思いがする。3年前に平戸を訪れた時に鄭成功誕生の地も見た記憶がある。それとは別に台湾はオランダと日本という2度占領をうける歴史を持つという記述に遭遇してオランダ??といぶかしく思ったこともある。勿論京都の嵐山の景観も数回訪れたことがあるが話を聞いてそれが角倉了以の仕事の結果だったとは、という軽い驚きもある、幾つかの見聞きしたことがつながっていく様はどこか新鮮な感触を与えてくれる。
少しは質問もしてみたかったがそんな時間は用意されていなかった、それが残念でもあった。台湾を植民地化した後オランダやポルトガルは隙あらば(アメリカ大陸で行ったように)中国本土も占領しようとしていたのではないのか、そんなことが聞いて見たかった。秀吉の直観はそれを感じ取ってキリシタン追放を急に出してきたのではないのか、キリシタン弾圧は歴史の必然ではなかったか、そんなことを思ってしまう。
それにしても福岡を大きく変身させたのはアジア太平洋博だったと今更のように思い知る。都市には時々そう言う大掛かりなイベントが必要なようだ。
少し前に豊前市の海岸にアオバトが海水を飲みに来ているという話題があった、ちょっと面白そうだとネットで幾つか情報を探し出して具体的な場所の目星をつけて訪れてみた。2週間くらい前のことだ。情報のかけらからネットで手繰っていけば具体的な情報がまとまってくるのは驚くばかりだ。今回は野鳥の会筑豊支部のサイトに転載されている豊前市在住の個人発行の手書きの情報紙が有難かった。見てこれならたどり着けそうな気がした。
福岡市から豊前までのルートは高速は使わず直線距離で短い下道で行ってみた。結構疲れる。
休憩も入れて2時間20分位走って豊前市近くまで来たが昼時になっているのでまずは昼食場所をと探しながら進むとセブン(椎田湊店と思われる)の向かいに小さなランチ屋があって覗いてみる。メニューを見ると貝汁定食というのが看板のようだ、良さそうなのでそれに決める。11時半くらいで客は未だおらず程なく注文の品が出てくる。期待通りうまい、しかしボリュームがあるというかありすぎる、どう見ても労働していない身には多いがしようがない。
くだんの情報紙の記載から海辺の墓場の裏の林が良さそうなので、ナビの目的地をそこらあたりに入れて海辺の集落の中を進むがどうにも細い道だ。
クルマを止めるところもなく場所が違っているかもしれないという不安に満たされる。ようやく路肩のさしさわりのなさそうな空き地を見つけてここに止めて海岸沿いの道を歩く。
暑くてアオバトの姿は見えない。潮は大潮の満潮の時間帯にあたり時間が良くないかと懸念していたがその通りかとも思う。海辺の小道を歩いていくと1-2羽、木の陰にハトらしい鳥がいたようだがみえなくなった。その内近くの茂みからアオバトのアーウーオーという特徴的な声がして録音機を片手にゆっくり進むと左の茂みから20羽位の群れが急に飛び上がって直ぐに飛び去ってしまった。写真もまともに撮れない。人の気配で逃げたのかとがっかりして墓場のあたりに戻ると木の上に猛禽がいる。ハヤブサのようだが何となく雰囲気が違う、後で調べるとハヤブサの幼鳥だ。パッと見た目ミサゴかとも思ってしまったくらいでハヤブサとはどこか違った印象を受けてしまう。
それでもアオバトが一斉に逃げてしまったのはこの猛禽のせいと思って間違いない。 暫く待ってみてまたアオバトの声が聞こえ始めたが木の茂みの奥に用心して引っ込んでいるようで姿を見つけられない。
懸念したようにここでは満潮では水を飲みには浜に出ないようで小雨も降りだしたこともあって引き上げることにする。田んぼにはセッカの姿があったり鳥はその時期によって色々出る感じだが何せ来るには遠い。福岡からは諫早干拓より遠いような気がしてしまう。
場所が分かったくらいでよしとする。
帰りは北九州周りの高速を使ってみるが休憩に停められるところが古賀までなく大回りなのでそれ程時短にもならず、あまりいい印象を受けなかった。次に行くとしたらやはり下道だろう。結構難しいところだ。
久し振りに鳥を観に遠出してみたが、やはりこんな時間の過ごし方が性に合っている。
そろそろ秋だ。
気象のデータをあれこれ見ていくのを暇つぶしのようにやっているが、毎日のように発見があってそれなりに面白い。それにしてもデータを見ていくだけでも何かと手がかかる。
気象庁の出してくるデータで気象予測に使うものとして短期のMSM(Meso Spectral Model )と呼ばれるデータと中期のGSM(Global Spectral Model)と呼ばれるデータがある。これを毎朝読み出してエクセルで見ている。
常に改良が施されていて、この3月から予測期間が長くなり MSMでは51hr先までの予測が9時基準と21時基準とで日に2回リリースされるようになった。これまでは39hr先までだったので3割くらいの延長だ。但し12hr毎なので改善もいまいちの感じはある、6hr毎に39hr 先までのデータが出されるのはこれまで通りで時々おまけがあるようになったという感じだ。とにかくこれに合わせて表示用のエクセルのプログラムを改変する必要があるが久しぶりに改修するので少々てこずっ てしまう。GSMは84hr先までが132hr先までに昨年伸びた。ちょっと面倒なのでほっておいたが見れるようにこれもついでにソフトを変える。こちらの方が結構使いでがあるような気がしている。1日仕事位でまあできた。でも歳とともに疲れが増す。(左MSM51hr,右GSM132hr).
気象といえば天気図だ。パソコンでSYNOPなどの 地上観測データをその都度読み込んで天気図を 書くに は自作の半手動のソフトでは手順が厄介でしばらくお休みしていた。そうはいっても観測デー タは見たいので最近は高層ゾンデデータ(米wyoming大で纏められている)を地上付近の高度250mで補間で切り出して気温や気圧や風を重ね書きして地上天気図の代わりにしている。とにかく手順は圧倒的に楽だ。これでは太平洋上のデータが殆どなく不 完全なのだが、しょうがない。わかる範囲で感じるものを提供してくれると思えば役に立つ。
250m高度のこの天気図で最近そうかと思うのは気温分布の変化だ。冬の間はシベリア奥地は極寒のデータを示していたが昨今では九州より暑いくらいのデータとなっている。(左図、薄青0℃-10℃、だいだい10-20℃、赤20-30℃、濃い赤30℃-)
何なんだこれはと思って全球のGSM850hp温度分布の季節変化などをダジックアース表示で地球全体として眺めていると、今年が特別でなくて毎年こうなんだと思えてくる。
夏至が近くなると高緯度地帯は白夜になって夜の気温が下がらなくなる、日が沈まないと加熱一方となってみるみる地上付近の気温が上がってくる、これがデータにでてきているようだ。
北半球の大陸は夏至が近づいてくると熱がたまってきて海沿いの日本などよりずっと気温が上がってくる、当然のことだ。
前線を引くには等温線や等相当温位線が頼りになるのだがこんな状態では大陸上に引かれる梅雨前線と洋上に引かれる梅雨前線では随分と性格が違いそうだ。大陸まで梅雨前線を伸ばしてしまうのは考え物かもしれない。
とにかく気温分布が気になる。 去年の北半球の気温と比べて昨日今日のこの気温分布はどう違うのかを比べてみると、どうやら高緯度地帯特にオホーツクから北米に至る地帯で今年は気温がやや低いように見える(左図上、左が去年右が今年、黄色のエリア(6-12℃)が今年の方が広い)。エルニーニョかと太平洋上の気温を比べればこちらは今年の方がやや高温だ(左図下、18℃の等温線で囲まれれたエリアが今年の方が広い)。
赤道付近は温暖化、太平洋の北部は寒冷化ということになる。
このところ毎年思っている感触と一致する、温暖化は緩やかに進むが寒冷化もやはり進んでいる、という状況のようだ。太陽の公転軌道のブレによる日射の増減が歴史的には氷河期の周期をもたらしているとされるが第4間氷期も終わりに近づきやはり氷河期への傾斜が始まっているようだ、一方で温暖化ガスによる気温上昇もやはり起こっている、地球上で同時に寒冷化と温暖化が起こっている、そう考えた方がよさそうだ。たったこれだけのデータではいかにも先走りだがこの10年位の気象の変化、気象の過激化の背景にはそんなことがあると考えていた方がよさそ うに思えてならない。
今起こっている気象災害の過激化はまだ序の口なのだろう、人類が生き延びるにはどうすべきか真剣に考えざるを得ない時代がまもなくやってくるのではなかろうか。
気象を眺めていると時がどんどん過ぎていく。パソコンを見るのにも体力も持たなくなる。やろうにもできなくなる、手足が動かなくなる、頭が持たなくなる、こうやって歳を取っていくのかな、そう思う日々が流れていく。受け容れる他ない
とにかく夏至がくる。
夏鳥の動きが賑やかで油山ではキビタキの声が続いているがオオルリはもう静かになってきた、卵を温めているのだろうか。新市楽で前月孵った4羽のバンの雛はもう鳴き声もほとんど聞かれず育っていない様子がうかがえる。厳しい野生の世界が街中で展開される。
手元のメモに残された記録は下記の通り:
2019.5.01 am14:30 曇り 8Sc020 風力1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:カワラヒワ4、アオサギ2、メジロ声1、マガモ ♂1、スズメ1 新市楽池:バン2、アオサギ1、コゲラ声
2019.5.03 am14:30 晴れ 風力2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:マガモ2♂♀、アオサギ1、スズメ3-5、ヒヨドリ1、ハシボソガラス1、キジバト2、カワラヒワ声 新市楽池:アオサギ1、カワラヒワ4、バン1、スズメ2 鹿助池:なし
2019.5.4 am8-12 晴れ 福岡市油山
サンコウチョウ、キビタキ、シジュウカラ、ホオジロ、ウグイス、メジロ、
2 019.5.5 13:40 晴 風力1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ4-6,
スズメ10-15、キジバト1 新市楽池:バン2(親1、ヒナ声1)、キジバト2、ツバメ1、スズメ3-4
2019.5.6 9 :00-11:40 佐賀県大授搦の野鳥 アオアシシギ、チュウシャクシギ、アオサギ、トウネン、メダイチドリ、イソシギ、ヘラシギ(1羽)、ダイゼン、ムナグロ、ダイサギ、ハマシギ、キョウジュシギ、ソリハシシギ、オオハシシギ
2 019.5.7 14:00 晴 風力3-4 福岡市南区長 丘周辺の野鳥 中公園:アオサギ2、スズメ5、キジバト1、ツバメ2、カワラヒワ1、マガモ♀1、ハシブトガラス3、カワセミ1 新市楽池:バン2(親2)、アオサギ1、ハシブトガラス1、キジバト2、
ハクセキレイ1、
2019.5.9 14時 晴 風力2-3 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥
カワウ2、マガモ5♂4♀1、(ホオジロ)ハクセ キレイ1、ホシハジロ♀1、バン1、スズメ20、ドバト10、ムクドリ3
2019.5.10 11:00 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥
マガモ♂4♀2、ホシハジロ♀1、カワウ2、スズメ20、ドバト15、ハシボソガラス1、バン2、
2019.5.13 pm2 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:アオサギ1、マガモ1♂、コサギ1、ツバメ2、コゲラ声1、メジロ、キジバト、カワラヒワ1、ハシブトガラス1
新市楽池:マガ モ2♂♀、アオサギ1、バン親2、
2019.5.14~17 鹿児島県奄美大島の野鳥、生物
野鳥 姿:ルリカケス、リュウキュウアカショウビン、オーストンオオアカゲラ、アマミヤマシギ、アマミコゲラ、クロサギ(黒色、白色)、リュウキュウハシブトガラス、リュウキュウメジ ロ、イソヒヨドリ、ズアカアオバト、リュウキュウシジュウカラ、アマミヒヨドリ、ツミ疑
野鳥 声のみ:リュウキュウコノハズク、アカヒゲ、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウサンショウクイ
蝶・蛾:アサギマダラ、ヒメアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、アオタテハモドキ、ミナミキチョウ、キオビエダシャク、イシガケチョウ
その他生物:ヒ メハブ、アカダマ、イシカワガエル、オットンガエル、アマミハナサキガエル、シリケンイモリ、ヤモリ、オカヤドカリ、アシヒダナメクジ、リュウキュウハグロトンボ
2 019.5.20 11:30 福岡市油山片江展望台付近の野鳥
リュウキュウサンショウクイ、コゲラ、カラス
2019.5.21 14:30 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ムクドリ2、スズメ6、ハシブトガラス1、ツバメ2
新市楽池:アオサギ1、スズメ2、
2019.5.22 12:00 福岡市油山片江展望台付近の野鳥
ハチクマ1、ツバメ10、トビ1、カラス3、シジュウカラ1、コゲラ2、キビタキ(声)1
2019.5.29 14:00 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ハシブトガラス30-50、キジバト1、マガモ♂1、スズメ10-15 新市楽池:スズメ1、アオサギ1 鹿助池:シジュウカラ1-2、アオサギ1、スズメ5~、ハシボソガラス2
2019.5.30 am10-12 福岡市油山
サンコウチョウ声、キビタキ、ヤブサメ声、ホオジロ、ヤマガラ声、イカル声、シジュウカラ、ソウシチョウ声、カワラヒワ、エナガ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、
2019.5.31 曇り 15:00 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:ツバメ4、スズメ4-5、マガモ2♂♀、 新市楽池:バン1、ツバメ4-5、スズメ2
(写真は上から カワラヒワ、アオサギ、メダイチドリ、 カワセミ、コサギ、リュウキュウメジロ、ズアカアオバト、 アマミヒヨドリ、クロサギ)
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