2017年12月 7日 (木)

いい年の瀬だ

年末といえば第九のコンサートを聞きたいものだと思っていたら今年は気が付いた時には九響の切符はもう売り切れになっていた。どうやら9月頃から狙わないと駄目なようだ。第九は取れなかったが12月の九州交響楽団の定期演奏会は予約ができてとにかく聞くことにしてもう一つと11月30日にあるランチタイムコンサートをアクロスに聞きに行った。

Wakabayasisuzuki

若林顕 & 鈴木理恵子 デュオコンサートなのだが、クラシックの演奏家は不勉強でよく知らない名前ではあった、切符をとる前に少し調べるとかなりうまい人のようで知る人ぞ知るというポジションの様だ、夫婦のデュオだという。
1時間半の演奏会で1000円は安い。昼からだし気楽に聴けるところもいい。
始まると休憩は無くて2-3曲位ごとに舞台を下がってまた現れる。出ずっぱりでは吹っ切れないのだろう。しかしピアノもバイオリンも確かにうまい、情感があってリズミックなところがある。曲目は
クライスラー 愛の悲しみ
加古隆 アダイ・アダイ
ここからピアノソロ3曲
 リスト 愛の夢
 ショパン 幻想即興曲嬰ハ短調
 リスト ハンガリー狂詩曲第2番
武満徹 悲歌
フランク ヴァイオリンソナタ イ短調
アンコール4曲(最後はモンティのチャルダッシュ)  と、かなりだ。
特にピアノはソロピアノを挟んで引きっぱなしだ。リスト、ショパン、リストと続けて弾いていくには頭の切り替えが大変だろうとみていても思う。エネルギッシュさがある。
デュオ演奏はこれでもか、これでもかと迫ってくる風さえあって特にアンコールは4曲もありその押し出しに次第に聴衆が圧倒されてくる。まるで「拍手が小さいっ」と言われているように次々にアンコール曲が繰り出されてくる。
これだけ立てつづけに聞けば満足したとしか言いようがない。

忘年会だ餅つきだと催しが立て込んでくるといや増しに年末らしくなる。今年も無事に終わるかな、呑気にそんなことを考えて年が暮れていく。いい年の瀬だ。

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2017年11月27日 (月)

秋月の紅葉を観に

福岡の紅葉名所をと調べると上位にあるのが秋月だ。
名のある所は行ってみるべきと出かけるタイミングを狙っていた。
見頃は10月末頃が例年らしいが今年はどうかとまた気象庁の計算式で計算してみる。朝倉の気温から高度補正して計算すると11月23日位とでる。祝日で混雑が気になるが天気も変動が激しくここを外すといい日がもうあまりない。思い切ってエイッと出かける。
エイッと出かけるのは、タイヤも新しいスタッドレスに替えたところでクルマを新しくして初めての組み合わせで様子も見たいということもある。ホイールはタイヤ屋に調べてもらうと前のレガシイB4で使っていたものがそのまま使えるようで一安心ではあった。宇都宮にいたころは中古タイヤ屋が結構あり手頃な価格で頻度を上げて変えていくというようなこともできたがこの地に来るとスタッドレスの需要も少ないようで中古タイヤ屋は少なくてそんなワザも使えず、結局新品のブリジストンのスタッドレスとなった。結構な物入りで少し長く使っていかねばとも思う。ともかく12月1月の雪日数は宇都宮(7.6日)より福岡(10.7日)の方が多いのだから福岡でも冬はスタッドレスは欠かせない。

タイヤの慣らしということもあって都市高速は速度を抑えて走り大宰府からは高速を降りて下道を走る。夏タイヤから冬タイヤへの変化はB4の時とはだいぶ違うもののすぐに慣れる、しかしなんとなく安定度はB4のほうが高い気がする。前輪の分担荷重が小さくなったのだろうか。

気になっていた駐車場は途中から道に現れてきた臨時駐車場への誘導看板に従っ

Asakura1

て進むと、待つこともなく臨時駐車場にクルマを置けた。目的の秋月城跡とは尾根を挟んだ位置にあり駐車場からちょっとした登りを要するが途中に由緒のありそうな秋月八幡宮もあって面白くもある。これを越え坂を下って杉の馬場通りの終点付近に出る。さすがに人出は多い。紅葉の方は枯葉になりそうなまるまりかけの葉の木もある一方でまだ青い木もあり平均すれば見ごろという感じだ。逆光で見ると結構美しく紅葉している。紅葉見物にはやはり光の具合が大事だ。
休日だけに家族連れや若い人が多い、活気がある。
老人ばかりが目立つ平日に観光地を巡るのも考え物かもしれない。
黒門から垂裕神社の参道を上がる。確かに紅葉はいいが参道を外れると紅葉はまばらだ。マッシブな紅葉を求めてはやや物足りないことになる。背後の山にも紅葉は見えず、九州らしい人手で作られた紅葉風景ともいえるのかもしれない。

もともとは秀吉の九州征伐に抵抗して敗れ石高を5分の1くらいにまで縮小された上で高鍋に移封された秋月氏の城だった、その高鍋秋月氏からはあの上杉鷹山を輩出した、ケネディが大統領に就任した時に記者に問われて最も尊敬する日本人の名として挙げた人物だ。秋月の城は江戸時代は黒田藩の城として使われ明治に廃された後は垂裕神社となった、神社建設には高鍋秋月氏の旧家臣が中心となった、という歴史がある。思いがこもった場所というところが、また感じさせる何かを放っているようではある。

来た道を登り返して駐車場に戻る。紅葉としてはまずまずかなと自宅へ向けて走り始めるとやや進んだところで右手に少し変わった形の古墳が見えてくる。時間も十分あるので寄ってみる。何しろ朝倉は邪馬台国があったともされる場所だ、古墳はすべからく興味を引く。

Kofuna2

仙道古墳という円形の古墳だ。2段になっていて周りに円筒埴輪がずらりと並べてある。玄室入り口には鉄の扉があってカギがかかっている。装飾古墳になっているようで近くには石室の現寸大の復元模型が展示してありどのように絵が描かれているかがわかる。丸や三角が描かれていてまじないのようだ。
大型の円墳で装飾古墳でありまた数多く発掘された円筒形の埴輪は人が盾を持ったものなどの具象的な形を持つ九州地方には少ない形象埴輪であることなどから

Kofuna

国の史跡に指定されているということらしい、立派に整備されている。
邪馬台国の時代の古墳ではないが昔から人が住み続けている土地であることには違いなさそうだ。

一体この地は日本の歴史にどうかかわり続けて現在に至ったのだろうか、バラバラの時代の痕跡が繋がっていかないのがどうにももどかしい。しかし考えてみれば自分の立っている地面はどこにしろ途方もなく長い歴史を抱えていてその具体的な時間の流れは知る由もない。そんなものなのだろう。

全てを受け入れて今を存分に生きる、それしかない、また思ってしまった。

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2017年11月12日 (日)

福岡から出かける紅葉


10月終わりころになれば紅葉の便りが気になる。

九州の紅葉は気温が下がりきらず東北の様な凄みは望むべくもないが、それでもなかなかと思わせる場所は幾つかある。

耶馬渓やくじゅうや霧島、九年庵、竈門神社などめぼしいところを毎年少しづつ見てきたが、まだ行くべきところは沢山ある気がしている。
今年はどうするか、雲仙の紅葉も見どころの一つになっているようで今年は雲仙に行ってみるかとネットで調べると10月末ならそろそろという感じだ。
温泉と紅葉がよさそうだ、とりあえず雲仙仁田峠の紅葉を泊りがけで見に行くことにする。具体的にいつにするか、紅葉見ごろ時期の推定については 気象庁が関東地方用に作成した計算式(*)があってこれが他の地方でも結構役に立つ。
(* 10月1日から紅葉見ごろまでの日数=(その場所での9月の平均気温)X4.62-47.69 )

計算すると、今年の九月のアメダス雲仙の平均気温の高度補正から標高約1100mの仁田峠の紅葉見ごろは10月31日と出る。ネット情報でもそのあたりから見ごろになっている。
一方で、紅葉見物には晴天も外すことのできない条件だ、慎重に天気も予測し台風一過の安定した晴天が期待できる10月31日で宿を予約する。

当日は予測通り台風は東に去り期待に違わず良く晴れた。それでも次の日の朝は局地的に雲が出そうな計算なので、宿に着く前に紅葉見物は済ませてしまうスケジュールとした。紅葉見物には細かい気象予測が欠かせない。

Koyo3

 

行きがけに諫早干拓地で到来したばかりのアトリの群れやカワラヒワ、モズなどを楽しんだ後雲仙の山を上がり仁田峠に辿り着く。平日だが結構バスが来て人が出ている。紅葉バスツアーがいろいろ催されているようだ。
実際に山を見ると紅葉は今少しの感があるが、見ごろといわれてもそんなものかもしれないという感じだ、まずまずでロープウエーの下は結構赤く美しい。

Koyou1

ロープウエーを上がり更に少し上ったところの妙見岳展望所へ行って みる。妙見岳とそれに続く峰の紅葉がなかなか美しい。ツツジ系の背の低い灌木の紅葉だ。

 

 

 

 

堪能した後 戻りついでに分岐を少し登ったところにある妙見神社にも行ってみる、一応山道だが散歩道の感じで相当にお年を召した老婦人がよろける様に降りてるのともすれ違う。

全体に平日というためか老人ばかりが目に付く、そんなところになっているようだ。

 

Onsen1

 

 

翌日は朝食後に宿の近くの地獄めぐりに出かける。別府の地獄とは違い無料だがその分別府ほど広くなく却って朝の散歩にちょうどいい。ここでも地獄の煙と紅葉の背景がなかなかの景観となっている。紅葉の雲仙は他とは違った味があるような気がしてくる。

 



戻って10日ほどたった11月10日、福岡市近くの紅葉もみようと笹栗の呑山観音寺に出かけた。標高が450m位の山地の谷沿いにあるため平地よりはだいぶ色付くのが早い。こちらは福岡市大濠の気象台の気温データを高度補正して式にあてはめてみるとまだ4日くらい早いことになるが山間の谷筋ということから多分十分見れるだろうと見計らっての紅葉見物だ。

Nomiym

ここも一応福岡市周辺の紅葉の名所に上がっている。寺院の紅葉だから勿論人手でしつらえた紅葉で東北の山のような全山紅葉とは比較にもならないが京都の紅葉の雰囲気に近いかもしれないとの思いがある。
曲がりくねった山道を上がり無料の大駐車場にクルマを停めて周り始める。

 

紅葉は場所によっては半分散ったところもあるが、全体としては見ごろだ。それなりの紅葉で、ドウダンツツジでお堂の周りの斜面を埋めたあたりは人工的だが造形が面白い。紅葉を見たという雰囲気に十分なる。

周り終わって昼になったので道沿いにある蕎麦屋に入ってみる、ごぼう天そばを頼むと結構時間がかかって出てくる、かなりうまい蕎麦だ、10割そばらしい。後から来たお客にはもう準備した分は終わったので待ってくれれば今からそばを打つという。本当は周り始める前に声をかけといてくれればその間に蕎麦を打てて丁度いいともいう。素朴なのんきな蕎麦屋だ。しかし感じがいい。

九州の紅葉見物はそのついでに温泉を楽しんだりはっとする蕎麦に巡り合ったりする、そんな全体がとりわけ面白い感じがしている。人の手の入り方が面白いともいえる。
紅葉見物は場所場所でそれなりのスタイルがあってどこか気楽なところがいいようだ。

 

 

 

 

 

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2017年10月24日 (火)

台風と灯明と

台風シーズンも終わりかけたと思っていると超大型の台風が北上してきた。21号だ。
気象の予測もこの頃は欧州ECMWFの計算結果や米国NOAAの計算結果を図として表してくれるフリーソフト(windy)が出てきて、日本の気象庁の計算とすぐに比較できるようになってきたので、台風の進路のようなわかりやすい比較では予測を比べて見たくなる。windyでは過去の予測データは次々に消えていくのでECMWFのサイトにまだ残っているアンサンブル予想のその時のデータを掘り起こして振り返って当たっていたかどうか調べてみる。

 

T21

 

1週間くらい前の予測(14日12Z(世界標準時の12)時点の予測)では日本の気象庁の計算は台風の経路はやや北寄りに予想し福岡近くを通ると出ていた。一方欧州の計算では大分南で上陸はなしとの予測だった。現実には欧州ECMWFに近いがやや北にずれて九州の南を通り過ぎ東海・関東と上陸して駆け抜けた。
1週間前でも予測はなかなか難しい、合わないものだ。太平洋高気圧も弱まっている今頃の台風は進路を決めるかっちりとした気圧配置もなく予測が当たりにくいのも仕方がない。

 

それでも季節の予報に比べれば台風の進路予想はまだあっているというべきなのだろう。

Dankoukiyosoku

今年の春頃は この夏は全国的に高い気温となろうという気象庁の気候予測だった。確かに7月上旬は暑かったが少なくも東京はそれ以降は冷夏だった。今年の様な冷夏になる予測は地球温暖化とは逆行する感じで例え予測出来ても発表しにくいのかもしれない。ともかく気候の予測はここ10年位を見ても50%くらいしか当たらずあまり実効性のない予測になっているようだ、今のようでは使い物にならない、そんな話もどこかで聞いた。そのうち当たるようになってくるのだろう。

しかしこんなに当たらない気候予測で このままではとんでもない地球温暖化が予測される といわれても本当にそうなのか、何か見落としているところがあるのではないか、そう思いたくなるのも事実だ。荒れてきている気候を全て人為的CO2増加のせいにしてしまうのはいかにも短絡的思考のように思えてならない。アバウト過ぎる。こんなものに振り回されたくない。

 

博多地区で灯明ウオッチングというのがこの土曜(21日)に行われるというのでアクロスでのコンサートを聴きに街に出たついでに少し巡ってみた。秋には毎週のようにイベントが組まれていていかにも観光を政策の目玉にしている街のように見える。次々に繰り出せるだけ街にパワーがあるということだろう。
灯明のイベントは博多の一部で夏に300年続けられている千灯祭にちなんで20数年前から秋に博多の広い地域で大掛かりに行われるようになったようで数万個の手つくり灯明で街を照らすという形になっている。

 

Tomyo1

ローソクの炎で博多の各所に光の地上絵なども描かれるという。勿論一晩だけだが面白そうだ。 

 

 

アクロスからも歩いていける博多リバレインの付近に地上絵があるというので行ってみたがその場所が解らない。しょうがないのでリバレイン8Fにあるアジア美術館まで上がって受付で聴くとやっとわかった。行くのが難しいところもあるようだ。やっとたどり着いて見ると、面白いが思いのほかこじんまりとしている。これはやはりメインとなっている御供所地区に行ってみるほかないかと地下鉄で祇園まで足を延ばす。
降りると目の前が東長寺でここには地上絵があるはずだ、いかにも見物に来たという風情の人が門を出入りしている。人の流れに従っ

 

Tomyo4

 

て入ってみる。筑前琵琶の演奏が終わったところで人が多い。庭一面に灯明が並べられて見物人が思い思いに歩き回ってみている。明日は台風21号接近という日で雨も予想されたが幸運にも雨になっていない。紙のあんどんにローソクだから雨では全く成り立たないイベントだ。

 

 

 

写真に撮れるかもしれないとコンデジにある”手持ち夜景モード”というので写してみると思いのほかよく撮れる。条件を変えて連写して統合しているようだ、コンデジといっても全く馬鹿にできない高機能だ。
東長寺からその奥の旧御供所小学校跡地まで光の道が続き最後に大きな地上絵が現れる。よくもこんなイベントを仕掛けたと思うほどだ。市のパンフでは数万の観客が出ているというし後で見たインスタにはもう3回目だという海外からの投稿もある。結

 

Tomyo2

 

 

 

構知られてきたイベントの様だ。

   

台風が来ようが予測が外れようが、構うことなく走り続けるそんなエネルギーが流れている、そういうところが面白くてこの街がいい。

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2017年7月30日 (日)

観音の滝を見る

毎日のように熱中症の警報がメールで送られてくる。WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)という暑さ指数が31を超えると危険と判定され外出は避け涼しい室内で過ごすことが適当とされる

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高度を上げて少しは涼しい山歩きをするにも雷が危ない、ここは瀧見に出かけるのがよかろう、滝なら少しは涼しかろうと、自宅から1時間少しで行ける唐津市七山の観音の滝にランチも兼ねて出かけた。日本の滝百選に選ばれている滝だ。

無料の西九州道を使って思いの外簡単に到達する。ランチは駐車場所にあるそばの店で「冷やしわさび茶そば」というのを食べる、この辺りではもともとワサビが自生していたようだ、とにかくこれがうまい。味100選店の看板もあって、一定の水準以上ということになっているようだが味 わってみても少し凝ったところがあって むべなるかなとの気がする。

滝はここから川底へ下っていくのだが、アマチュアカメラマングループと思しき一団がすぐ前を行く。
こちらは三脚もなく手持ちでスローシャッターを切ったりしているが向こうはケース入りの立派な三脚を立てて時間をかけてフレーミングしたりもしている。

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身なりもきっちり長袖長ズボンとそれなりだ。趣味は何でものめりこまなくては面白くないのかもしれないが、自分としては とんとそんな気にならない、のめりこまない趣味ばかりだ。その方が自由でいいような気がして遊んでばかりいる。

川底におり始めようとすると駐車場所に水遊び姿の親子連れが続々到着する。どこで遊んでいるのかと帰りに気をつけて見ていると滝の上の淵にある自然のスライダーで遊んでいる。滝の落ち口まではややあって安全そうには見えるが何かの拍子で流されれば助かるとは思えない。よくこんな所で遊ぶと思う。しかし涼しそうで手軽で一度やってみるとまた、ということになるのだろう。大人でやる人はいないようだが、いつか大人でもはやってきそうな気もする。この暑さだ。
毎年のような猛暑には耐えるのにも限りがある。

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岩肌もきれいだ。地質を見るとこの辺りは1億年前の白亜紀に凝固した花崗閃緑岩という深成岩でできている。マグマが深いところで冷えて固まった所謂花崗岩の一種というわけだ。目に見える滑々の岩からは水で浸食はされるものの適当に硬くていい石ということかなと思えてくる。耶馬渓では竜門の滝の滝滑りが有名だがあちらは安山岩に苔がついて滑りやすくなっているようだ。安山岩よりこちらの方が石は良さそうだ。

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すぐ南には黒雲母花崗岩の地層があって高級墓石材とされる天山石が産出しているという。大谷石ではないが掘れば売れるものが出てくるというのはいいところなのだろう。
立派な滝があるところは地層が面白い。

肝心の滝は落差45m、途中で少し段になっているようなところがありなかなか姿がいい。いかにも絵になりそうな滝だ。しかし期待していたほどには涼しくない。滝の冷気をまともに浴びる場所で見れるようになっていないからだろう。

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贅沢は言えない。
色々滝を撮ったりしてこの地を後にする。しかし暑い。

逃れようもない暑い夏は、滝見くらいでは許してくれない、観念して、こんなものかと受け止めて味わうほかないようだ。

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2017年7月19日 (水)

夢のような街かもしれない

もう10日くらい前のことになるが、アオバズクを見に遠来の孫子を連れて30分ほどの神社まで出かけた。
到着して見回すと枝を見上げている風情の人がいる、近づいて様子を聞く。そろそろ巣から子供のアオバズクが出てくるころだが未だ出てきておらずお父さんアオバズクがあたり

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を見張っているだけだという。確かに言われた方向を見ると一羽それらしいアオバズクが枝にとまってこちらを見ている。早い年にはもう子供が出ている頃だから間もなくだと思うとも話してくれ、おまけに巣の木の穴に近いところに落ちている産毛のような羽を拾って、これがヒナの羽毛と思う 盛んに飛ばしてる、と渡してくれた。
刺激しないようにそっと小さいカメラで写真を映して静かに立ち去る。雨覆いと風切り羽根の拾ったものも渡してくれた。きれいな羽根だ。アオバズク特有のまだらのような模

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様はないので他の鳥の羽ということもあるが、巣の近くに落ちていたという雰囲気からしてアオバズクかなと思う。でも正確には解らない、解らないくらいがいつも気になって調べて丁度いいとも思う。
以前いくつか拾ったり貰ったりして集めていた羽根は引っ越しの時にどこかに紛れて出てこなくなってしまっていた、捨てたはずはないのでどこかに潜っているのだろう、結局出てこないこともありうる、集めなおせばいいかとも思っている。この街ではまたそれができるようだ。

宇都宮にいたころはこんな風に身近な神社の森にアオバズクが毎年来るということはなかった。福岡ではこの時期になるとあちこちからアオバズク飛来との情報が流れる、南に寄っている分渡り鳥が居つきやすいのかもしれない。
アオバズクの渡りのルートは衛星追跡発信機を装着できるほど大きくない鳥なので明快なデータがあるわけではないが対馬の出現があまり早くないようなので朝鮮半島経由ではなさそうで、

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石垣・沖縄から続く島伝いに北上しているのではないかと想像される。ここから朝鮮半島に渡るのもいるのかもしれない。

それにしてもちょこちょこと鳥を見に行くのにいい街だ。蝶やトンボも面白い。
今日も近くの図書館を訪れた後 横の池を散歩しているとチョウトンボが4頭位現れた。夢のような暮らしかもしれない、歩きながらふとそう思った。

梅雨もそろそろ開けそうだ。

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2017年5月10日 (水)

博多どんたくに出る

5月の連休の催しで人が集まる筆頭は博多どんたくとされて久しい。今年も主催者発表で200万人を超える人出があったことになるがいつもほんとうかい、と思ってしまう。各所のステージの観客、ドンタクパレード観客・出場者の総計ではそういうことになるらしい。延べだからパレードの分は1日当たりの倍だしステージは前夜祭も入れれば2.5倍くらいになるのだろう。それにしても多いカウントだ。
見て回るといってもステージではどこで何をやるか直前までわからない、適当に見るしかない。パレードも立ち尽くして見続けるのは少々つらくなる。どう楽しむのがいいのだろうか、毎年何かずれを感じていた。

そもそもどんたくの始まりは平安末期の平家の時代とされているようだが現存する記録として残っているのは小早川秀秋が名島城城主となった1695年、博多の町人が松Kobayakawa 囃子を仕立て年賀挨拶として行ったことがもっとも古いものとされている。小早川秀秋といえば秀吉の親戚でありながらこの5年後関が原で家康側に寝返って勝敗の行方を決めたその人ということになる、どこか軽さがあったのだろう、町人も気楽に挨拶に行けたのだろう。歴史はこんなところが面白い。

江戸時代になって黒田の殿様に年賀挨拶する行事として定着し、松囃子の後ろに趣向を凝らした出し物が続いた、これが現在のどんたくパレードの原型とされる。博多側から福岡側にパレードが繰り出すというのはその時の形が残ったのだろう。今も残るお祝いの掛け声「いをーたー」というのが古いどんたくの雰囲気を一番よく伝えているような気がする、要するに無礼講のお祝い行列が主体ということだろう。

確かに面白い歴史があるが、パレードに参加するというのが元来の楽しみ方というものだろう。そう思って、今年は公募の博多町屋ふるさと館隊に応募してパレード参加した。
Zontag
パレード参加すると見物人としてパレードを眺めるわけにはいかない、楽しみ方が随分変わる。とにかく「ぼんちかわいや」ともう一曲、振りを直前に教わってパレードを踊りながら進む。すぐに慣れてそれらしく形ができて、群衆の視線を浴びるのが心地よい。
曲の切れ目で「いをーたー」の掛け声を掛けたりするとつい愉快になる。
呉服町から天神の市役所前まで1kmほどのパレードだが、ゆっくりと景観が流れていき十分に楽しめる。
確かに参加するとこんな祭りが盛大に数百年もの間毎年続くのもなんとなく解る。

前日の突然の雷雨はこの日は免れた。予期せぬことが起こる非日常の祭りというところが本物の祭りらしくていい。

解散後、まだ祭りのざわめきが満ちている街中をゆっくりそぞろ歩いた。春もそろそろ終わりなのだろうか。

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2014年9月23日 (火)

タカの渡りが今年は早い

今年のタカの渡りは少し早いような気がしている。
Akahara2    対馬のアカハラダカの渡りデータを見ると去年より1週間くらい早いようだ。

ハチクマの福岡・油山の渡りデータもそのような傾向がありそうだと調べてみる。
今年のここまでの渡り数の傾向は立ち上がりがかなり早いことに特徴がある。ピークはそれほど早いということもない。一体タカの渡りを支配しているのはなんなのか考える。

Hachikumaw2 紅葉の見頃については推算式があり9月の平均気温に依存するという式が関東地方に当てはめられていて結構いい推算となっている。それを思えばタカの渡りタイミングは単純に8月の平均気温に依存しているのではないかと思ってしまう。渡り開始地として長野地方で代表させてもいいかも知れないと思って見始める。山地のデータがいいのだが気象庁のサイトにある長期間の月別平均気温は限られた都市しかデータがなく長野市でみてみるほかない。都市化の影響も含まれていそうだがしょうがない。

この3-4年の傾向は平均気温が下がる方向でこれと渡りピークの日がHachikumakion 早くなっている傾向は大体は合う。3.11の影響ももしかしたらどこかに潜んでいるのかもしれない、なにしろ福島あたりはハチクマが多数繁殖行動を行っている所だ、福岡を通過するハチクマも福島のものが多数いるに違いない。

ハチクマの渡りを支配するものもう一つは風かもしれないと思う。秋の渡りは五島列島から直接中国へ向かうルートで海上700kmを一気に飛ぶ。飛行には安定した東風が極めて望ましい。この時期東風は秋霖前線の北側で安定して吹くことになるがこの前線が丁度五島列島の南のいい位置に来る日取りを見計らって渡りを開14092108 始するのではないかと考えてみる、いかにもありそうだ。 前線の位置は気温で推し量ることができる。長野辺りの気温が急に下がり始めるころあいを見計らって出発すれば五島付近に着く頃には丁度いい位置に前線が引っかかりだすのかもしれない。今年であれば長野は9月7日に気温がすっと下がって北風が吹き込み始めている、去年は9月16日だ。4-5日遅れで福岡まで到達しているとするとおよそ符合する。この辺りが第1波の引き金なのだろう。

今年の五島からの渡りをみると21日が今のところ最多でこの時五島上空では1000mくらいまでが東風でやや低いが安定している。高度を上げすぎると定常的に吹く西風にひっかかる。1500mくらいが上限かもしれない。5-7mの風だから700kmを1日で飛びきることから逆算すると対気速度は12mくらいで飛行していると思われる。まあHachikuma140916 いい速度だ。この時期東シナ海の海水温は26度以上あって暖かい、海上の雲の吸い上げなども利用するのだろう。2013年で最大渡り数となった9月24日は福江ではほぼ北風だった。この日は台風が小笠原付近にあって東シナ海は安定した北東風になっている、これを読んで出たのかもしれない。悪くない判断だ。

アカハラダカは今年こそ見ようと9月12日に長崎・佐世保の烏帽子岳で出かけてみたが空振りだった、ここはタイミングが難しい。やはり対馬・内山峠まで行かないといけないのか。ハチクマは今年も近所の油山にちょくちょく出かけては見ていた、これは容易に楽しめる、低く飛んでくるのも時にはいて写真もまあ撮れる(添付)。しかし何となく鷹のほうも気楽で渡りの必死さがもう一つ伝わってこないような気もする、贅沢かもしれないが。

五島の大瀬でハチクマが海原に向けて決意を固めて出ていく姿を見てみたい。来年は忘れずに五島に渡ろう。それにしても秋は忙しい。先はまだまだ長いような気がしていて、のんびりとこの忙しさを味わっていくのもいい。

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2014年7月20日 (日)

梅雨が明けて

梅雨も終わりの時期となってきた。19日午後で自分のいるところは梅雨明けたようだ。また酷暑の夏となるのだろうかと思えば単純に喜べない。gsmデータから切りだした11日予想では梅雨明けとなろう20日が過ぎても気温がこれ以上上がるふうもない。エルニーニョのお陰ということだろうか。梅雨明け後の数日が過ぎるとまた天気が悪くなりそうで変わりやすい夏となりそうだ。

夏と言えば山笠だ。去年博多の街に戻って来たばかりだからこんな観光客の言いそうな台詞も違和感がない。

15日は今年も追い山笠を見に行こうと4時起きを目指したが、起きてみると4時40分くらいでとても4時59分のスタートには間に合わない。諦めるのは早いとゴール地点目指し車を走らせOiyama2 た。ゴールするのは5時30分頃だからまだ間に合うはずだ。ゴール地点手前で片側3車線の道路が通行止めとなっている。予想されたことだ、見回して目に入ったコインパークに車を入れる。ゴール地点(廻り止めと称する)も人だかりはしているがスタート地点の櫛田神社の混み方とはほど遠く適当に見る場所を確保できる。規制線の所で待っていると最初の山笠の前駆が到 着する、思いの外多人数が山笠と共に走っている。勢い水を散々かけらOiyama1れたようで皆びしょぬれだ。程なく掛け声とともに1番山が到着する。元気があまっていてそのまま下手に駆け抜けていく。男らしい祭りだ。
クマゼミも鳴き始めて子供たちの夏休みも始まっている、今年の夏もやはり暑くなりそうだ。もうすごしやすい夏は当分来ないのかもしれない。どういう理由であれ暑い地帯が温暖化しているのは事実のようだ。無理しなくのんびり過ごせば夏も楽しい、そう思えばまたやることが沢山湧き出してくる。
どんな夏になるだろうか。

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2013年9月18日 (水)

福岡で秋のタカの渡りを見る

白内障の手術は左目も終わりとりあえずのメガネも作って世の中が何十年か振りにはっきり見えるようになった。車を運転していると随分遠くの看板が分かる、何か分かりすぎて刺激が多すぎるようにも思える。目が良く見えるということは善し悪しのような気もする。
Hachikumax1 秋のタカの渡りが始まって近くの油山の片江展望台に出かけた。昨日は良く晴れて天気が安定してきたこともある。ここはサシバは殆どなくて主にハチクマだ。白樺峠や伊良湖岬を抜けていくサシバの大群はこことは違うルートを通るようだ。少し調べてみると四国から宮崎-鹿児Sasibax1 島-南西諸島へと抜けていくらしい、サシバはここを通るルートは全くといって使っていないようで不思議だ。福岡辺りにも夏を過ごすサシバは少しはいるはずだからこれはどういう風に渡っているのだろうか、やはり鹿児島へ向って南下するのだろうか。
それにしてもサシバとハチクマのルートがこうもはっきり分かれてしまうのは何故だろう、ハチクマはなるだけ好物のハチがいる陸地上空を長く飛びたいということだろうか、サシバは飛翔力から島伝いしか渡れないということだろうか、良くわからない。
ともかく昨日片江展望台でみているとまばらにハチクマが現れる。2時間ぐらい居て5羽しか見れなかった、午後3時前に引き上げたがそこまででこの日の集計はハチクマ36羽だった、どうもここは秋は数がまとまらないようだ。ハチクマだから土台そんなものなのだろう。

手術して鳥も良く見えるようになった。遠いとカラスとタカが見分けにくいように感じていたのがすぐに区別できる。鳥を見るには随分と気持ちよくなった。
Inuwasi 後で渡り鳥のコースを調べていたら今年1月に環境庁から出された「鳥類等に関する風力発電施設適正化のための手引き」という文書がいいデータを提供していることが分かった。ハチクマ、サシバの春、秋の渡りルート実測やイヌワシ、クマタカの生息分布の図も出ている。イヌワシは九州にはくじゅう山系にいるようだ。小鳥の渡りの調査もある、気象庁のウィンドプロファイラーのレーダーで捕まえられていて夜間に渡りが集中していることも示されている。

それにしても 脚光を浴びる代替エネルギーの風力発電にかこつけて細かい渡りのデータ取得にそれなりのやや手厚い予算が出ていること自体が面白い。こういうことでもないと鳥の調査には大した予算は出ないのだろう。予算投入の効果が金銭的に勘定できる活動に関わらない限り予算は厳しく査定されるようだ。それがいいことなのかどうかわからない。こんなこと全体が何かのバロメータになっている気がする、時代の切り口そのものだ、面白い。

油山でタカの渡りを見ていると時々オオタカやミサゴも現れる。よく晴れ渡った秋の日に見晴らしの良い高台で時間を過ごすことそのものが心地よい、タカが出ても出なくても秋の鳥見はタカ見に限る。

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