2018年2月21日 (水)

恐竜と鳥の話をまた保育園児に

去年恐竜と鳥の話を5才の保育園児にしたがあまりうまく子供たちに話せた感触が

Kyouryu1

無くて今年は無いと思っていたら また、の依頼が来た。色んな人の話を聞かせるというイベントは保育園にとって大事なのかなと思ってまた引き受けた。依頼があれば断ってはいけないという教訓を昔身に染みたことがあったからでもある。
昨年読んでいた資料に今年はもう少し勉強をと「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」と題されたピーター・D・ウォード著の単行本を読んでみる。酸素濃度の変化が重要な影響を与えたのではないか、というのが主張の根底にある。確かに鳥の呼吸器系は人間のものより常にフレッシュな空気が肺に入るところが優れていてこれが長時間の飛行や高空の飛行を

Kyouryu2

可能にしているように見える。このそもそもの始まりが恐竜時代の初期にかなり酸素濃度が下がって温暖化しこの環境下で気嚢を使った効率的な呼吸システムがあった故に恐竜は低酸素時代に勢いを増した、その上冷却に有利な冷血システムだったのも功を奏して巨大化した思われる。
恐竜が生物の頂点に立ち続けたのもそんな呼吸システムがあったせいでそれを引き継いだゆえに鳥類は小型で効率よく飛翔できる生き物として1.6億年もの間進化してきたのだろう。鳥の体の中は袋だらけだ。
5歳児にも一応鳥の呼吸システムと恐竜の呼吸システムの話も入れておく。難しいかもしれないが中にはわかる子もいるだろう、覚えておいて生涯それが心に引っかかる子がいるかもしれない。確かに幼い子供たちに話をするのは面白い、未来につながる道がそこにみえてしまうからなのだろうか。

放送大学で学ぶということをこのところ続けている、半期に一講座ずつだから負担は大したことは無いし おや と思うことを改めて学んでみるのは刺激的だ。この冬季は万葉集と古事記の講座をとっていたが、万葉・古事記の世界が歴史的にも文学的にも多少は理解できたような気になって面白かった。来
は何にしようかと迷ったが生物の進化の歴史をとってみることにした。以前放送大学で学んだ地球史やこの幼稚園児に対するお話でかじってみると生命体の歴史は存外に面白そうだ、そんな気持ちになっている。生命体を生み発達させた地球という星の異常さをも感じている。

どんな形にせよ教えることは学ぶことである、それは幾つになっても楽しい。

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2018年2月 8日 (木)

レンジャクも久し振りだったが

Kanki1

寒い日が続く。今年の冬は北極の寒気の北アメリカと東アジアへの二手に分かれての南下が続き北極そのものはむしろ暖かくも見える、北極は温暖化しているのかもしれないがそのあおりでここらは寒さに震える日が続く、どうやらそんな図式の日々だ。

関東から鳥仲間の知人が来て丁度潮がいい時期なので有明海の大授搦に干潟の鳥を見に行った。大潮で満潮が11時半くらいと無理して早く出なくても満潮の1時間半くらい前に着けて鳥見に好適だ。勿論寒さ対策は怠らない。
ズグロカモメの大群、ツクシガモの大群、ハマシギの大群、ダイゼンの大群、ダイ

Hamashigi

シャクシギの大群、クロツラヘラサギの群れなどなど、鳥は勿論圧倒されるほどにいたのだが、それと同じくらいびっくりしたのが関東からの見物人の多さだ。
硫黄島クルーズでも出くわした鳥ツアー会社の率いる旅行者御一行様や佐賀空港経由でもう3回目になるという個人旅行の女性の方など、様々な人が関東から来ましたと語る。そういえば数年前鳥くんの図鑑(鳥くんの比べて識別! 野鳥図鑑670)と見較べながらシギチの名前を判定していたら「いい図鑑を持ってますね」との声とともに鳥くん本人がこの場所に現れたこともあった、ラムサール条約地に指定されて以降特に九州外からの鳥見客が増えてきた気がする。北関東にいたころは大授搦の名前なぞ聞いたことがなかったように思う。時代は目に見えるように転がっている、そう感じる。
まだいるかもしれないとほのかに期待していたアカツクシガモには遭遇できなかったがこの地は潮に合わせてくればいつ来ても面白い、飽きるということがない。

潮が引き始め鳥も下がり始めた頃合いに引き上げる。

数日が過ぎた。曇って雪がちらつく日ばかりが続いた後突然のように昨日の午後は晴れ上がって日差しが心地よい日よりとなり、これはどこかへ出かけねばと思い立って大濠公園に出向いた。
散策しながらカモメでも見ようか、くらいの気持ちだ。護国神社近くの駐車場にクルマを入れて歩き始める。水面にはくちばしの赤いユリカモメがたくさん浮いている。日差しはたっぷりあるが風は冷たくベンチに座って眺めるというほどでもない、ゆっくり歩きながら眺めていく。オオバンも多い、一部ではオオバン池かとの風情もあったりする。工事中の美術館を過ぎてそういえば美術館の敷地内のヤドリギにレンジャクが来ることがあるという話を何度か読み聞きしたことを思い出して、工事中ではいかんともしがたいが近くにもヤドリギはあるかもしれないと水辺を離れて木の茂った方へ入ってみる。鳥は多いような気がして見渡すと低い土手の向こうにヤドリギのついた枝が見える、と、望遠レンズを付けたカメラを持った人がそちらへ入り込んでいく、あっと思ってそのあとを追うように木の近くに行ってみると先ほどの望遠レンズ氏が樹の上部を狙って盛んにシャッターを切っている、耳を澄ますとヒーというようなレン

180207hirenjyaku6

ジャクの声もかすかに聞こえる、ここだ。
ヒレンジャクが見える、久しぶりだ。前にレンジャクを見たのは2014年3月の都府楼跡だからもう4年にもなる。姿がきれいで見ごたえがある大きさをしていて冬鳥のなかでは格別な鳥に思える。3羽見える。くだんの望遠レンズ氏の話では別に6羽いるらしいがどこかへ出かけているようだという。
堪能した後近くの木の茂みのあたりをぶらぶらする、エナガやシジュウカラやコゲラが飛び交っていてカラの混群が丁度訪れているようだ、そのうち小さいメジロのように動き回る小鳥に気づく、葉陰をちょこちょこ出入りしていて見にくいが双眼鏡で何とかとらえるとメジロではなくムシクイのようだ、それにしても小さい、メジロが近くに来たので見比べてもメジロより小さい。何羽かいるが写真に撮ろうとするとちょこまかしてすぐに葉裏に隠れるのでついに姿は撮れずじまいだ。寒くなったのもあり丁度近くにスタバの店が現れたのでここで一休みしながら持参した図鑑をめくって調べる。どうやらカラフトムシクイかキマユムシクイのいずれかあるいは両方のようだ。初めて見た。
その後も鳥を見ながら大濠公園を半周周って帰路に就く。カモメはユリカモメとウミネコ位でセグロカモメの類は居なかったが、それにしても思わぬ鳥がいるところだ。

寒い日が続いても屋外に思い切って出かければ応えるように自然は見せてくれる。こんな暮らしをいつまで続けられるだろうか、夢のような暮らしかもしれない、また思ってしまった。

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2018年2月 2日 (金)

2018年1月の福岡市南区長丘・長住周辺の野鳥

2018年1月の福岡市南区長丘・長住周辺の野鳥
寒い日が続く、池の鳥はヨシの中に身を潜めていてなかなか出てこない。例年の鳥が現れているがシロハラが少ない気がする、珍しい鳥も現れない。

手元のメモに残された記録は下記の通り:

2018.1.1 am7曇  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:ムクドリ4、ハクセキレイ1

Karasuyoucyou

2018.1.3 pm2 福岡市城南区樋井川 カワセミ1、コサギ1、ダイサギ1、キセキレイ1

2018.1.5 pm2 曇・雨  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:コガモ1、シロハラ1、キジバト1、ヒヨドリ1 新市楽池:マガモ4、ハシビロガモ2、オカヨシガモ3、バン3、オオバン1、アオジ1、スズメ5、ハシボソガラス1、ハクセキレイ1 鹿介池:バン1、コサギ1、モズ1、ウグイス1、マガモ1

Kafuri20180106

2018.1.6 pm2 糸島市加布里港 セゲロカモメ・オオセグロカモメ計10-20
       室見川河口 ホシハジロ、カンムリカイツブリ、カワウ、スズガモ

2018.1.14 15時晴れ風力1  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:シロハラ2、ジョウビタキ♂1、コゲラ1、ヒヨドリ1 新市楽池:ハシビロガモ5、オオバン1、バン1、スズメ5 鹿介池:メジロ5、アオサギ1、ハシブトガラス1

2018.1.16 pm2晴・曇 福岡市植物園 シロハラ~5、ヒヨドリ~5、メジロ2、モズ1、

Sirohara20180116

イカル1、シジュウカラ1~2

2018.1.23 pm3 曇り、風力4 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シロハラ1、コゲラ1、キジバト1 新市楽池:ハシビロガモ2♂♀、ドバト2、スズメ2 鹿介池:コサギ2、アオサギ1、モズ1、ハシボソガラス1

2018.1.17 am11  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ7、オオバン1、シジュウカラ2、アオサギ1

2018.1.18 pm15  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ10、オオバン1

2018.1.25 am11 福岡・春日公園 シロハラ~3、ツグミ~5、ヒヨドリ

20180129kogamo1

2018.1.26 pm 曇り、風力3 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シロハラ1、ハクセキレイ1、ドバト4、ムクドリ4、 新市楽池:バン1、ハクセキレイ1、ヒヨドリ1、スズメ5、ハシブトガラス1 鹿介池:コサギ1、ダイサギ1、アオサギ1、ハシボソガラス1

2018.1.29 pm13:30 曇り、風力3-4 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シロハ

20180129daisagi1

ラ1、コガモ1、コゲラ2、メジロ3、ジョウビタキ♀1~2、ヒヨドリ2、 新市楽池:、ハシビロガモ♂2♀1、マガモ3♂♀、ジョウビタキ♂1、バン3、、オオバン1、ハクセキレイ1、スズメ6 鹿介池:コサギ1、ダイサギ1、アオサギ1、ハシブトガラス2、ツグミ1、マガモ♂1

2018.1.30 pm16 曇り、風力3-4 福岡市南区長丘周辺の野鳥 中公園:シジュウカラ♂1、ヒヨドリ1、 新市楽池:、ハシビロガモ♂2♀1、マガモ3♂♀、ジョウビタキ♂1、バン3、、オオバン1、ヒヨドリ2、ハシブトガラス1、

20180129jyoubitaki13

ドバト1 鹿介池:ダイサギ1、アオサギ1、ハシボソ?ガラス、バン1、マガモ2♂♀

2018.1.31 pm2 福岡市城南区西南の杜公園 ドバト多数、マガモ計約40 ホシハジロ1、コゲラ、シジュウカラ4、ジョウビタキ♂1、ムクドリ4、ヒヨドリ、シロハラ2、カイツブリ2、スズメ20+


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2018年1月21日 (日)

ダーウインの種の起源を読む

ダーウインの種の起源を読んでいる。光文社の文庫本だと何となく岩波の文庫本よりとっつきがいい。

Syunokigen

読み始めて気が付いたのが原本の出版年が思いの外遅いという事実だ、日本の歴史では殆ど明治維新寸前というあたりになる。

正確には幕末安政の大獄が引き起こされた1859年で、9年後には明治元年となる。ぼんやりと進化論発表は1830年位のイメージを持っていたがそうではなかった。アメリカでは南北戦争、欧州ではナポレオン3世がオーストリアと戦争していた頃で世界的に騒然としてきた時代のように思える。音楽ではショパンが亡くなった後のブルックナーの時代となる。
第1次大戦前の世界に向かってグローバリゼーションが展開していきつつある時代ともいえる。
読むと確かに今に通じている。今でも疑問に思うことを地道に追いかけている。世界の動植物の生きていく様をつぶさに見て考察した結果が自然淘汰による生物の進化だったということのようで非常に説得力のある本だ。膨大な観察を背後に感じさせる。
たとえば草原に何故この植物が繁茂しているかを受精に関わる昆虫ともからめて説明している。
アカクローバーを訪花するのは蜜まで口が届くマルハナバチだけでそこに生息するマルハナバチの数はその巣を荒らすノネズミの数に大きく左右されネズミの数は猫に左右される、従って
アカクローバーの花がその地域で見つかる頻度はその地域にどれだけの数のネコがいるかによって決まる可能性がある、と説く。
ダーウインの主張のキーは結局は小さな形質の差異が生存や種の生き残りに結構大きな影響を与えているというところにあるような気がする。相互に依存している生命はわずかな変化が別の連鎖の優位性を生み出すというところにあるようだ。
確かにそういうところはある、しかしそれは変化を拡大する自然の不安定な一面の強調であって変化を抑え込み安定させている保存系としての地球の面はとらえきれていないようにも思う。それがあってこそ46億年も緑の地球は続いたのだろう。そこらが自然淘汰によりかかる進化論の限界のようにも感じる。

何がこの世界を安定化するように働いているのか。「神の見えざる手」は何なのだろうか。命の寿命だろうか。環境の多様性だろうか。今なお色々考えさせられる本だ。

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2018年1月 3日 (水)

2017年12月の福岡市南区周辺の野鳥


いつもの冬の鳥が街の公園に居座っている。まだシロハラは滅多に見ない。ミサゴを見かけることが多くなった、少し増えているような感じがする。

手元のメモに残された記録は下記の通り:

Okayosi171217

2017.12.1 pm2曇 4Sc040  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:コサギ1、ハシブトガラス2、ジョウビタキ♂1、スズメ2、シロハラ声1  新市楽池:ハシビロガモ3(♂2♀1)バン1、マガモ2(♂♀)鹿介池:ハクセキレイ声

2017.12.2 pm1 福岡市西区小戸海上 ミサゴ2-3

2017.12.6 am11 曇 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ8、オカヨシガモ2、ハシビロガモ2、ヒドリガモ4、カワウ2、オオバン1、ジョウビタキ♂1、シジュウカラ2+、アオサギ1、コサギ1、

Hosihajiro2

ヒヨドリ

2017.12.7 pm15  晴 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:ハクセキレイ1、シロハラ2、ジョウビタキ♂♀、ヒヨドリ4 新市楽池:ハシビロガモ2、オカヨシガモ4、バン2、スズメ5

2017.12.8 pm14  曇 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園(工事中):ハクセキレイ1、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ2、オカヨシガモ4、バン2、鹿介池:ヒヨドリ

Hakusekiri


2017.12.13 am11  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ8、ホシハジロ♀2、ヒドリガモ♂2、カワウ2、オオバン1

2017.12.17 pm15  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:コサギ1、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ2、オカヨシガモ2、バン2、ハクセキレイ1 鹿介池:バン2、コサギ1、アオサギ1、ヒヨドリ

Hasibiro171207

2017.12.19 pm14  福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:カワセミ1、カワラヒワ2、コサギ1、ヒヨドリ1 新市楽池:メジロ1、ハシビロガモ4、オカヨシガモ3、バン2、マガモ4 鹿介池:コサギ1、アオサギ1、ヒヨドリ2、スズメ10、マガモ♀2、ドバト4

2017.12.20 am11 曇 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ8、オカヨシガモ2、ハシビロガモ5、ホシハジロ♀1、ヒドリガモ1、カワウ2、オオバン1、アオサギ1

Kosagi171219

2017.12.22 pm14 晴 1Cu050 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園):シロハラ1、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ4、オカヨシガモ4、マガモ2、バン2、オオバン1、ハシブトガラス1 鹿介池:バン2、コサギ1、アオサギ1、ヒヨドリ1、ハシブトガラス1、ドバト6

2017.12.23 pm14:30 薄曇り 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園):ジョウビタキ♀1、ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ4、オカヨシガモ4、マガモ4、バン2、オオバン1、ハクセキレイ1、スズメ6、ハシブトガラス1 鹿介池:バン2、ウグイス1、コサギ1、ヒヨドリ2、モズ1、スズメ6

Kawasemi171219

2017.12.26 pm15:00 風力3-4 曇り 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園):ヒヨドリ 新市楽池:ハシビロガモ2、オカヨシガモ4、マガモ2、バン2、ハシブトガラス1 鹿介池:ウグイス1、コサギ1、アオサギ1、ヒヨドリ3、カワセミ1、ドバト

2017.12.31 pm15:00 風力3-4 曇り 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園):コサギ1、シロハラ疑1 新市楽池:ハシビロガモ5、オカヨシガモ3、マガモ5、バン2、

Mozu1

オオバン1、ハシブトガラス1、ドバト1


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2017年11月12日 (日)

福岡から出かける紅葉


10月終わりころになれば紅葉の便りが気になる。

九州の紅葉は気温が下がりきらず東北の様な凄みは望むべくもないが、それでもなかなかと思わせる場所は幾つかある。

耶馬渓やくじゅうや霧島、九年庵、竈門神社などめぼしいところを毎年少しづつ見てきたが、まだ行くべきところは沢山ある気がしている。
今年はどうするか、雲仙の紅葉も見どころの一つになっているようで今年は雲仙に行ってみるかとネットで調べると10月末ならそろそろという感じだ。
温泉と紅葉がよさそうだ、とりあえず雲仙仁田峠の紅葉を泊りがけで見に行くことにする。具体的にいつにするか、紅葉見ごろ時期の推定については 気象庁が関東地方用に作成した計算式(*)があってこれが他の地方でも結構役に立つ。
(* 10月1日から紅葉見ごろまでの日数=(その場所での9月の平均気温)X4.62-47.69 )

計算すると、今年の九月のアメダス雲仙の平均気温の高度補正から標高約1100mの仁田峠の紅葉見ごろは10月31日と出る。ネット情報でもそのあたりから見ごろになっている。
一方で、紅葉見物には晴天も外すことのできない条件だ、慎重に天気も予測し台風一過の安定した晴天が期待できる10月31日で宿を予約する。

当日は予測通り台風は東に去り期待に違わず良く晴れた。それでも次の日の朝は局地的に雲が出そうな計算なので、宿に着く前に紅葉見物は済ませてしまうスケジュールとした。紅葉見物には細かい気象予測が欠かせない。

Koyo3

 

行きがけに諫早干拓地で到来したばかりのアトリの群れやカワラヒワ、モズなどを楽しんだ後雲仙の山を上がり仁田峠に辿り着く。平日だが結構バスが来て人が出ている。紅葉バスツアーがいろいろ催されているようだ。
実際に山を見ると紅葉は今少しの感があるが、見ごろといわれてもそんなものかもしれないという感じだ、まずまずでロープウエーの下は結構赤く美しい。

Koyou1

ロープウエーを上がり更に少し上ったところの妙見岳展望所へ行って みる。妙見岳とそれに続く峰の紅葉がなかなか美しい。ツツジ系の背の低い灌木の紅葉だ。

 

 

 

 

堪能した後 戻りついでに分岐を少し登ったところにある妙見神社にも行ってみる、一応山道だが散歩道の感じで相当にお年を召した老婦人がよろける様に降りてるのともすれ違う。

全体に平日というためか老人ばかりが目に付く、そんなところになっているようだ。

 

Onsen1

 

 

翌日は朝食後に宿の近くの地獄めぐりに出かける。別府の地獄とは違い無料だがその分別府ほど広くなく却って朝の散歩にちょうどいい。ここでも地獄の煙と紅葉の背景がなかなかの景観となっている。紅葉の雲仙は他とは違った味があるような気がしてくる。

 



戻って10日ほどたった11月10日、福岡市近くの紅葉もみようと笹栗の呑山観音寺に出かけた。標高が450m位の山地の谷沿いにあるため平地よりはだいぶ色付くのが早い。こちらは福岡市大濠の気象台の気温データを高度補正して式にあてはめてみるとまだ4日くらい早いことになるが山間の谷筋ということから多分十分見れるだろうと見計らっての紅葉見物だ。

Nomiym

ここも一応福岡市周辺の紅葉の名所に上がっている。寺院の紅葉だから勿論人手でしつらえた紅葉で東北の山のような全山紅葉とは比較にもならないが京都の紅葉の雰囲気に近いかもしれないとの思いがある。
曲がりくねった山道を上がり無料の大駐車場にクルマを停めて周り始める。

 

紅葉は場所によっては半分散ったところもあるが、全体としては見ごろだ。それなりの紅葉で、ドウダンツツジでお堂の周りの斜面を埋めたあたりは人工的だが造形が面白い。紅葉を見たという雰囲気に十分なる。

周り終わって昼になったので道沿いにある蕎麦屋に入ってみる、ごぼう天そばを頼むと結構時間がかかって出てくる、かなりうまい蕎麦だ、10割そばらしい。後から来たお客にはもう準備した分は終わったので待ってくれれば今からそばを打つという。本当は周り始める前に声をかけといてくれればその間に蕎麦を打てて丁度いいともいう。素朴なのんきな蕎麦屋だ。しかし感じがいい。

九州の紅葉見物はそのついでに温泉を楽しんだりはっとする蕎麦に巡り合ったりする、そんな全体がとりわけ面白い感じがしている。人の手の入り方が面白いともいえる。
紅葉見物は場所場所でそれなりのスタイルがあってどこか気楽なところがいいようだ。

 

 

 

 

 

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2017年10月 3日 (火)

2017年9月の福岡市南区周辺及び旅先の野鳥

夏から秋へとゆっくり向かい渡り鳥の季節となった。近くの油山からはハチクマの渡りが今年も楽しめた。鹿助池にはウグイスが戻ってきてまた中公園にはエナガの群れも戻った。ヒヨドリの騒がしい声が懐かしく思え、普通の秋がまた訪れようとしている。

手元に残るメモからの主な観察記録は下記

20170902cyudaisagi

2017.9.2 am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:カワセミ1、チュウダイサギ1、コサギ1、ヒヨドリ2-4、シジュウカラ2-3、キジバト2 新市楽池:シジュウカラ2、バン7(親1若2ヒナ4)、スズメ4、マガモ2、キジバト2 

2017.9.3 am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:カワセミ2、コサギ1、エナガ4-5、シジュウカラ1、スズメ 新市楽池:バン4(親1ヒナ3)、マガモ

20170902kawasemia

2、アオサギ1 鹿介池:カワセミ1、ドバト4、ハシブトガラス2

2017.9.4 am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:シジュウカラ2、コサギ1、カワセミ1、スズメ25 新市楽池:バン5(親2ヒナ3)、スズメ4、マガモ2、キジバト

2017.9.6 am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:コサギ1、スズメ4-5、ヒヨドリ3、ヤマガラ

20170908mznagidor

1 新市楽池:バン5(親2ヒナ3)、マガモ2、ハシブトガラス1、ハシボソガラス1 鹿介池:ムクドリ5、バン1、マガモ3、ハシブトガラス1、

2017.9.8 11:00-9.9 11:00 小笠原航路 ウミネコ、オオミズナギドリ、オナガミズナギドリ、シロハラミズナギドリ、カツオドリ
2017.9.9 11:00-18:00 父島各所 イソヒヨドリ、メジロ、

20170908siroharamznagidor7a

ハシナガウグイス、チュウシャクシギ3(宮之浜)
2017.9.10 --18:20 南硫黄島航路 アカオネッタイチョウ、カツオドリ、アカアシカツオドリ、シラオネッタイチョウ、オナガミズナギドリ
2017.9.11 7:30--9:30、14:00-16:00 母島航路 アナドリ、カツオドリ、アカアシカツオドリ、オナガミズナギドリ
2017.9.11 9:30--14:00 母島各所 メグロ、メジロ、イ

20170909katsuodori4

ソヒヨドリ、オガサワラヒヨドリ、ムナグロ、メダイチドリ
2017.9.12 8:00-15:00 父島・南島 カツオドリ、オナガミズナギドリ、アカアシカツオドリ、オガサワラノスリ
2017.9.13 --15:30 東京航路 オオミズナギドリ

2017.9.16am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:カワセミ声1、シジュウカラ、スズメ、キジバト1、ドバト2 新市楽池:バン4(親2ヒナ2)マガモ2、シジュウカラ、ハシボソカラス 鹿介池:マガモ1、ハシブ

20170911ogasawarahiyodorihahajim

トカラス

2017.9.18 am7:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥 新市楽池:バン4(親2ヒナ2)
 11:30-12:30頃 油山片江展望台 ハチクマ約400、トビ、ハシブト・ハシボソカラス

2017.9.19 am9:00-10:30頃 佐世保・烏帽子岳 アカハラダカ100+、ツバメ、アマツバメ

20170918hachikuma1a


2017.9.20am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:コゲラ1、スズメ15、ヤマガラ1、シジュウカラ1-2 新市楽池:バン4(親2ヒナ2) 鹿介池:コゲラ1

2017.9.23 pm3頃 福岡市小戸公園 トウネン約20

2017.9.24 am10-11:30 佐賀県大授搦 ダイシャクシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、ダイゼン、トウネ

20170924hourokusigia

ン、ハマシギ、シロチドリ、アオアシシギ、チュウダイサギ、アオサギ、ツバメ

2017.9.26am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:シジュウカラ2、スズメ6、キジバト1、コサギ1、ムクドリ、ハシボソカラス 新市楽池:バン5(親2ヒナ3)マガモ2、シジュウカラ1 鹿介池:カワセミ声1、シジュウカラ2、ムクドリ、ドバト2

20170926bany

2017.9.29am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:カワセミ1、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ 新市楽池:バン2(親2ヒナ0)マガモ3、スズメ 鹿介池:ウグイス声1、シジュウカラ1、スズメ3、ハシボソカラス

2017.9.30am7:00-8:00頃 福岡市南区長丘周辺の野鳥  中公園:シジュウカラ、スズメ15、ムクドリ、メジロ 新市楽池:バン2(親0ヒナ2)マガモ3、スズメ

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2017年9月29日 (金)

タカ見と棚田と

9月は駆け足で過ぎていく。もう2週間位前のことになる、福岡に近づきそうに見えた台風18号は微妙に南にずれ福岡への影響は弱まった。
それでもそれなりに台風の影響は出たが、台風が来るといいこともあった。タカの渡りへの効果だ、台風明けに一気にタカが渡る。
こんな日は鷹見のポイントへとにかく立たねば損とばかり台風の翌日 近くの油山の片江展望台に出かけた。3連休でもあり懸念したが駐車スペースはまだ残りがあった。

20170918hachikuma3

見始めたのが11時20分頃で、すぐにタカ柱が確認できた。見ていると次々に来る、積雲が心地よさげにぷかぷか浮いている。いい日だ。
肉眼で見えるくらいに近づくこともあって写真に撮ったりスコープで追ったり忙しい。一般の観光に訪れた人も肉眼で見えるのに感激している。これは多い。
横でカウント集計しているのを見ると1時間ほどで4-500羽出ていることになる。

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そのうちぱったりと来なくなって食事時でもあるのでさっさと引き上げる。十分堪能した。

気をよくしたこともあって翌日は気になっていたアカハラダカの渡りを佐世保の烏帽子岳まで見に行く。朝早目に出かけていくと伊万里の先の国見峠で雲海がちょっと出ている。そういえばこの辺りでは棚田に雲海の風景が良いといわれていたのをかすかに思い出す。しかし写真はな

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かなか難しい。何枚か撮ってみる、インスタグラム用に使えるかもしれない。
烏帽子岳の上りはナビに従って細い取り付け道路から入る。登山道路入り口が見落としやすかったのも思い出す。久しぶりだ。
6時半過ぎに自宅を出て9時前にほぼ予定通り目的地に着く。2時間と少しだ。懸念した駐車場は十分空いていて、関西ナンバーの車もちらほらある。

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観察場所にはおがさわら丸でおなじみとなった大望遠レンズを付けたカメラがずらりと並んでいる。確かにアカハラダカを対馬に渡らずに見るにはこのポイントが一番いいのだろう。少しして遠くのほうに出始めるが双眼鏡ではほぼ見えないしスコープで探すのも視野が狭くて難しい。と思う間に割合と近くにタカ柱ができる。100羽位はいるかなりの規模だ。スコープで見たり写真を撮ったり忙しい。油山のハチクマのようにはそばに飛んでくるアカハラダカはいなくて大きく一羽を映像に収めることはできないがしようがない、もともとが小ぶりのタカだ。
しばらく眺めているがその内ぱったり途絶える。ここでのアカハラダカは塊でくるという来方をすると思い出す、来なくなるとぱったり来ない。10時半頃になっても次が来る様子はなく仲間内の喋り声ばかりが声高になったのもあり、引き上げることにする。でもまずまずだ。

少し早いのでここらには名の知れた棚田があったはずとその様子を見ていくことにする。うろ覚えでナビに行き先を入れて走り出す。確か伊万里の北の、橋でつながっている島だったと、エイッと入れて少しは近づくと土谷棚田までxxキロという標識が現れるようになる、当たっていた。有名なところなので駐車場所はあるはず、と期待する。棚田を見るのは路上駐車しかないところが多く、落ち着いて眺める場所を見つけるのが厄介なことがあるがここはそんなことはあるまい。
近くにまで来ると放棄された棚田が目に付いてくる、やはり過疎化してくると無理が生じるようだ。それらしいところに小型バスが止まっているのが見える、どうやらここらしい。駐車場がある。

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写真でよく見る棚田風景が現れるがカメラ画角から外れた左右のところは少々荒れている。観光用の棚田になってしまっているようだ。しかしこれでも維持が大変そうに見える。火祭り用とみられるライティングの仕掛けが棚田上にあり近くの看板にはそれが台風で延期されたとある。台風の影響がいろんなところで出るのはしようがない。
元気があれば島をもっと巡ってみたいし玄海原発近くの玄海の棚田も見てみたいがちょっと疲れたので真っすぐ帰宅する。ともかくこんな時新しいクルマの自動追従機能は本当に楽だ。殆どブレーキもアクセルも踏まずに走れる。

そういえばタカの渡り見物と棚田見物は似たような場所にあるような気がする。人里のある平地からすぐに立ち上がった山の斜面は人の生活に近いだけに棚田が作られやすく、一方では斜面風も使えて上昇風ができやすくタカの渡りルートになりやすいし、また観察しやすい展望所や道が得やすくタカの渡りの観察地となりがちなのだろう。
生物が利用しやすい地形は生物の種類によらず似通ってくるということかもしれない。そう考えるとタカと人類がつながっているようで面白い。

それにしても忙しい9月だ。あっという間に終わりを迎える。さらさらと流れていく時が惜しくもあるし心地よくもある。

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2017年9月20日 (水)

小笠原への旅ーその3

小笠原への旅、続き。

5日目 南島・ドルフィンスイム・出航
この日は15時半に東京に向けて出港する予定だ。
出港までの間の過ごし方とをどうしようかと思ったが、小笠原の海で兎に角遊びたかった。父島自然遺産の核心部とみられる南島への上陸ツアーとシュノーケル・ドルフィンスイムがパックになった半日ツアーがあったのでこれこれと事前に申し込んでおいた。
小笠原観光が主催するツアーだ。事前申し込みで一人4800円と割安感があったのもある。結果的にこのツアーが費用対感動比が最もよかったツアーだったと思う。小笠原では恐らく一押しのツアーと言っていいように思われる。

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水着を付けて8時15分に事務所に集合、20名弱いる。泳がないという人も数名いる。やり方のざっとしたところの説明を受ける。ドルフィンスイムはライフジャケット無でシュノーケルと足ひれでイルカと泳ぐというのが標準だが、勿論外洋だ、足がつったりすると厄介だからライフジャケットはつけることにする。速くは泳げないがイルカと一緒に泳げなくても見物はできるだろう。
青灯台のところから小型の船に乗って出発する。まずは南島を目指すがその前にもうイルカ発見!準備してくださいの声がかかる。やや不安があって要領や注意をよく聞きたい組はインストラクターから船上で細かく要領を聴くことに時間を費やし1回目はパスする、もちろんこの組だ。直ぐに2回目の準備してくださいの声で共にシュノーケルや足ひれを付けて合図とともに船尾から次々に海に入りイルカのいる方向へ向かう。先の方にイルカが水面近くで泳いでいるのが見えて追いかけようとするがとても追いつけない。程なく海上で集合となり

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船に上がる。大体感じは解った。イルカを見るシュノーケリングと思えばそんなに間違いはない。


南島に近づいて今度は南島上陸となる。船はかなり岩が迫っている水路を抜けて鮫池とよばれる入江に入り船のへさきから南島に上陸する。あたりにはモンバノキやクサトベラと呼ばれる柔らかい低木の木々が一面にはびこっている。他では見れない景観だ。

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まずは東側のラピエと呼ばれる鋭い石灰岩でできた尾根にちょっとした登りを上って見晴らしの良いところに出る。

 

 

 

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なかなかの絶景だ。石灰岩とサンゴが作り成す景観が他では無い切れ味のいい眺めをつくっている。

 

 


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来た道を下って今度は扇池の方へ向かう。途中ミズナギドリの巣が低木の間にあり雛が動いているのが見える。こんなそばでミズナギドリの雛を見たのは初めてだ。これは貴重だ。

 

 

 

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サンゴでできた砂の扇浜でマイマイ(ヒロベソカタマイマイ)の化石群を見る。

 

1000-3000年前の化石で今は絶滅しているという。この島は変わり続け走り続けているような気がしてくる、地球そのものに接しているような気分だ。

 

 

 

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また砂の中に生まれてすぐのウミガメの赤ちゃんが海までたどり着けなくて死んだばかりの様も見る。厳しい自然だ。

 

 

 

 

 

 

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水際まで行くと、うまく水の中に入れたウミガメの赤ちゃんが必死に泳いでいるのが目に入る。初めて見た。こんなひ弱な姿で生き延びられるのだろうか、もう親はそばにはいない。

自然の不思議を見る。

 

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扇池が海とつながるあたりの自然のアーチは小笠原紹介の写真でよく見る光景だ。絶景ポイントだ。

本来はこの海で遊べればと思うが自然保護の意識がとてもそんな大それたことはできないと思わさしめる。ずいぶん昔の写真で尾瀬ヶ原にクルマが入っていた光景を見た記憶がよみがえる、とんでもないとしか今は思わない。時代とともに変わる価値観が体に染みわたっているのだろう。

この場所では長い時間を過ごしたいそんな誘惑にかられる。しかし南島の上陸は最大でも2時間と厳しく制限されている、そうでもしないと簡単に壊れてしまう環境のようにも思える。その脆い自然に心を惹かれるのかもしれない。

 

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Minamijima5メジロやカツオドリの姿も見る、場違い感のあるチュウダイサギが飛び回ってもいる。これからオーストラリア方面に抜けるのだろうか。ともかく鳥達にはいい休憩地の様だ。

 

 

南島を離れ今度は兄島周辺水域に移動する。イルカの群れ発見準備してくださいの声に従って海に入るとやや下を10頭以上の群れが泳いでいる、すぐ近くを追い抜かれたりもする、見ていると女性の素潜り2人が素早く急降下しイルカを追っていく、かなり慣れているし絵になる、息が良く持つと驚くばかりだ。水中用カメラも一応用意したがバッテリー部分に水が入って使い物にならなかった。次はもっとしっかりしたものを準備しよう、次の機会が作りたくなる。

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船に上がって今見たイルカの群れを船上からイルカウォッチングする。ミナミハンドウイルカだ。海面の動きも面白いがやはり海中で見るほうがはるかに感動的だ。
最後に兄島南側のポイントではシュノーケリングで海に入る。美しい所謂熱帯魚が沢山いるが海底

 

にはところどころにナマコがゴロンとしたりしている。透明度が高い海だ、よく見える。港に戻る際には兄島の上を飛ぶオガサワラノスリまで見てしまう。随分色々なものを見た。

 

昼過ぎに青灯台に戻って解散となる。海と自然を満喫した気分だ。

この日のツアーの有様は 小笠原観光のページにも掲載がある、自分では撮り損ねたイルカの水中写真がいい。

宿のキャベツビーチはこの日の朝チェックアウトしているが、荷物も置け、シャワーも使え、出港時間に合わせて港に送迎もして

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くれる。帰る日はどうなるのだろうと気にしていたが、そういうやり方でどこも動いているようだ。小笠原では悩ましいことは何も起こらない、そういう所に思える。

 

最終日が最も感動的な日となっていい印象で15時半の出航を迎える。船はもう慣れた雰囲気だ、のんびり夕日を楽しんでこの日を終わる。それにしてもレストランの中の喋り声のトーンが往きの船より数倍上がっていてうるさいくらいだ、刺激的な旅をそれぞれに胸にしているようで面白い。

 

 

6日目 帰りの航路

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ひたすら東京竹芝桟橋を目指しておがさわら丸は進む。鳥島は真夜中通過で朝日の後は八丈島、三宅島と進んでいく。コアホウドリでも出てくれないかと海を見ているがミズナギドリが出てくるばかりだ。のんびり眺めているので気が付かないのかもしれない。面白いといえば時折イルカの群れが出てくるくらいだ。
予定より若干早く竹

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芝桟橋について往きと逆コースでテキパキと羽田に到着する、早い。カウンターで予約

 

より2つ前の便に変えてもらって夕食は空弁にしてすぐに乗り込む。いい旅だった。出発前の心配は綺麗に吹き飛んだ、やはり時々こんな旅が必要なようだ。

戻って改めて買い込んでいたガイドブックを次々に読み直してみるとウソのようにすらすらと頭に入る。そうだったのか、と思うところがいくつもあるがとにかく書いてあることに親しみが持てる。また行きたくなる、そういう所の様だ、小笠原は。

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2017年9月18日 (月)

小笠原への旅ーその2

5泊6日の小笠原への旅、続き。

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3日目 硫黄島クルーズ
穏やかな洋上の日の出が美しい。

 

 

朝6時頃から南硫黄島の周回に入る。
朝早くからカツオドリが飛んでいる。南硫黄島の上部は地形性の雲に隠れて見えない。上まで姿を見せることはなか

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なかないらしい。北緯24.2度だ、沖ノ鳥島の次に南にあることになる。南の果てまで来た。島は岩の塊のように見え人を寄せ付けない雰囲気がある。その大きさが分かりにくいが海抜1000m近くあるというから開聞岳の大きさの島ということになる、そんな風には見えない。時々島の中腹のグリーンに沿って白い点のように動く鳥がいる、ガイドをしてくれる人の話ではアカオネッタイチョウであるという。しかしとても赤い尾やくちばしの赤さは判別できない。ちょっと遠いのもあって写真にはついに撮れない。残念だがしょう

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がない。
それにしても絶海の孤島とはこういう眺めかとその拒絶感が心に刺さる。この付近の海洋底は4000mともいわれ、巨大な火山の先端部分を眺めていることになる。フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが潜り込んでできた火山列島の先端でもある。いずれにしても地球の息吹そのものがここに印されている。それが直接見える。別の惑星に来た感じさえする。

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胸に来るものが重い。

2周回して次は硫黄島に向かう。海の青さが見たこともない美しさだ、少し明るいが深みがある。南硫黄島を少し離れたというところで前方に航空母艦のような島が見えてくる、硫黄島の様だ。まだ南硫黄島ははっきり見えている、近い。
次第に大きく硫黄島が見えてくる、左端のコブが激戦で有名な摺鉢山で右側は飛行場にぴったりの平坦な土地が開けている。こんな島とは思わなかった。右側の平らなところ

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は海面で浸食され十分削られた後に島が隆起していったということだろう。現在も年間10-30cmの隆起を続けているという。面積は父島をすでに上回るらしい。硫黄の煙や噴出する水蒸気が火山の島であることを示している。
海鳥はやはりカツオドリばかりが目に付く。

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慰霊の花を全員で海に投げる。近くに海上自衛隊のLST輸送艦「くにさき」が停泊している、訓練を行っているようで未だに戦の影を引きずる島だ。

硫黄島1周回の後北硫黄島に向かう。1時間半ほどで北硫黄島の近くに来る。南硫黄島と似ている絶海の孤島だが頂上部の雲が薄く双耳峰が雲間から見える。800m弱の標高で南硫黄島よりやや低い。こちらには古くから人がいた痕

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跡が残っており、明治期には150人くらいが住み着き小学校が設置されたとされる。海岸から少し上がったところに台地がありそこに集落があったらしい。現在は無人島だ。
周回に入るとアカアシカツオドリの幼鳥が目に付く。ここで繁殖しているようだ。島をよく見ると羽上面の白いアカアシカツオドリが点々ととまっているように見える、コロニーがあるようだ。そのうち島の中腹を白く長い尾をひらひら引きずる鳥が飛んでいるのが見える。シラオネッタイチョウだ。こ

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れは面白い形ではっきり見える、綺麗だ。写真にとっては

 

みるが遠くて証拠写真にしかならない、しかしうれしい。少なくとも国内ではここでしか見られないだろう。

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2周回後父島に戻る。帰りの航路でもアカアシカツオドリの

 

成鳥がすぐ近くまで寄ってきたり幼鳥が船の上部のランプ台のところにとまって休んだり、楽しませてくれる。人が住めるような北硫黄島のほうが鳥にとっても居心地がいいのだろうか。

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オナガミズナギドリをみたり驟雨にかかる虹を見たりしながら父島二見港に戻る。この晩から父島2泊だ。宿から迎えの車が来ていて送ってもらうが我々以外はすべて一人旅だ。そんな島なのだろう、どこか都会である東京の島という

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姿をあちこちで感じる。家族連れの旅行者が少ない。一人一人が勝手に楽しむ場所、そんな雰囲気がある、その雰囲気が良くてリピートする人も多いのではなかろうか、そんなことも考えてしまう。都会の島だ。
夕食は丸丈にてアカバのから揚げや島寿司などを食べる。なかなかいい。素泊まりでも2泊くらいなら何とかなるかと思えてくる。
夜は星を見たいが街の明かりが無いところまで歩いていくには様子が解らなすぎる。とりあえずは宿の前の公園で空を見上げてみる。明かりがあっても確かに天の川がうっすらと見える、雲もあって写真はうまく撮れないせいもあるが感動するほどではない。昔スキーツアーテントで見た睨まれるような星空とかオーストラリアの砂漠で見た水平線に落ちる星とか、これまでに見た記憶に残る星空には全くかなわない、そういうものだろう、無理することは無い。

4日目 母島
この日は母島日帰りを計画した。朝7時半出航の母島丸で2時間かけて母島へ行き島内観光をして14時母島発の便で戻る、という予定だ。母島に泊まればゆっくり母島を見れるのだろうが海が荒れると船便は頼りない、昨年の渡嘉敷島が台風で行けなかったことが身に染みていて日帰りを選択した、日帰りなら船が出なくなっても大したことにはならない。

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素泊まりだから朝食を調達する必要があるがこれは事前に近くの弁当屋hitoshiに頼んでおいてこの日の6時半に引き取りに行った。港で切符を買って船の出航を待つ間に弁当朝食をとったがなかなか立派な弁当でおまけに出来立てだから美味しい。小笠原では食べ物は外れのものがなかった。いい島なのだろう。

ははじま丸は野鳥観察ツアーと思しき30名位の団体もいて結構混んでいる。例によってデッキは三脚で占領される。朝からよく元気があるなとほとほと感心する。こちらは船室の椅子席から窓越しに双眼鏡で鳥を

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探しこれはと思うタイミングでデッキに出て隙間から写真を撮る、これを繰り返しているうちにすぐに2時間たって母島に着く。両面黒っぽいミズナギドリ風の飛び方をする鳥がいて、ああこれがアナドリか、と思うが写真はうまくは撮れない。シロハラミズナギドリらしい姿も見るがこれも撮り損ねる。まあ見ただけでいいか、と思いきる。

母島では野鳥も見たいが日帰りではレンタカーも貸し出しを断られ、見ようがないので島内半日観光ツアーでその間に見ればいいか、メグロ位はみれますよ、という問い合わせへの答えで、気楽な観光とした。しかしツアーのガイドはメグロは見れるとも限らない、と頼りない。鳥については詳しく

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ないようだ。
母島の居住区の主なところを回って縦断道路南端まで行く。メジロと小笠原ヒヨドリがいるがメグロは出ない。次には北へ向かって途中のビックベイの展望所のところで展望する。茂みでメジロとは違う声がするのでとりあえず録音しているとそのうちメグロが出てくる。録音機を引っ込めてカメラを構えている内にまた引っ込んでしまって写真にうまく撮れない、でも確かに見れただけでも良しとすべきだろう、それに録音は録れた。

(メグロの鳴き声、2017.9@母島)

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北端の港に行って帰りに東港の堤防のところによるとムナグロとメダイチドリがいる。ムナグロは春の渡りでこのルートを使うとどこかで読んだが、秋でも使うようだ。メダイチドリは予想外でこんなところに。。。と思ってしまう。渡りの中継地として父島母島は大事な場所なのだろう。
走りながらガイドさんが色々話してくれる、母島も独特の植生があるが戦前にまき用に植えたアカギの木の繁殖力が強くて勢力を広げつつあり困っているとの説明があったり、母島の住民は90%以上がよそからの移住者である、かく

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いう自分も熊本出身である、多くは都営住宅に住んでいる、新しい都営住宅も建設された、ともある やはりここは東京だとの思いを新たにする。港も役場も店も郵便局も狭い範囲に集まっていて基本的にはクルマ無で過ごせる生活となりあまりクルマは使わないとか、鍵をかける家は殆どないとか、実際の生活の話が面白い。
ツアーも終わりランチを予約していたルシエルで降ろしてくれる。母島は昼食が厄介だと聞いていたので数週間前に福岡から電話で予約しておいた。ランチといってもカレー位だ。でもおいしいし丁度いい。

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母島はめんどくさくなくて安全なシンプルな生活ができるところがいいのだろう、そんな風に思った。都会ではできない楽な生き方が明らかにできる気がする。ほとんど全員が他所から来たという共通項を持っているのも楽かもしれない。
絶景があるかというとそういうことはない、植生が珍しいとあっても解りにくいというか普通には感動を与えるとはならない。鳥はメグロは珍しいが鳥の種類が多いかというとそんなことはない。自然遺産と肩に力を入れて訪れる島ではなく、心を解き放てるそこがいいような島の気がする。母島の本当の良さは長くいないと解らないかもしれない、そんなことも感じた。

帰りの船も往きと同じように船内の椅子席で大半を過ごす。

戻って夕食は洋食屋のチャーリーブラウンでとる。やはりというべきか、すこぶるおいしい。メカジキが特にいい。素泊まりの宿で店を変えながら色々食べてみるというのもなかなかいい、少なくともおいしい店がたくさんあるように思う。やっぱり東京のリゾートだ。

明日はもう都会に向けて島を離れる、5泊6日でも短い旅だ。

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