今年の花見は一本松川緑道を見たり
もう桜も散ってしまって季節は初夏の雰囲気をもたらしている、なんだかせわしない、ここらで今年の桜を振り返ってみたくはなる。
遠くまで出かける気力がこのところ衰えていて今年の花見は福岡市もほぼ南区近辺というもっぱら近くばかりとなった。 子供のころの桜の思い出は南公園だった、そう思って南公園から始めた。昔、市の浄水場があってその斜面に桜が植えられていた、浄水場が植物園となった今も桜の風景は残っている、小さい頃の思い出は木も公園もやたら大 きいが今見るとこんなものかというくらいスケールが縮まっている、思い出はどうしてもそうなるがそれも面白い。南公園近くで小笹北公園の桜がいい、早咲きの桜が立派だとどこかで読んで、これも行かねばと訪れてみた。桜満開の時
期で早咲きはもうほぼ散っているがそれでも少しは残っていてソメイヨシノの白っぽい風景に色を付けている、なかなかいい。なんだか福岡の公園はやたら桜のような気もしてしまう。近くの樋井川の桜は例年見に行っていてなかなかなのだが同じ風景で見慣れるとこんなものかとどうしても思ってしまう。今年は樋井川の支流で団地のヘリを流れる一本松川の桜がいいらしいというので、満開をやや過ぎた時期にこちらも見に行った、車で5-10分くらいの近場だ、適当なコインパークに車を止める。一本松川緑道との名称がついていて緑道というのが何だかしゃれているが公園の種別を示す公的な名称という。小川のような川底の河原と両岸をコンクリートで固めてあって河原が道になっている、両側の土手
が桜並木で桜に覆われるようにして歩いていくのがかなりいい。こんな花見は初めてだ。
庭のジンダイアケボノももう散ってしまいハナカイドウも散りかけで、今クルメツツジが満開の時期に入ってきている、華やかだ、このサイクルをあと何回眺められるだろうか、そんなことも考えてしまう、どこか儚い。