2023年5月18日 (木)

久し振りに阿蘇の火口を見て驚く

暫く泊の旅行に行っていないのでそろそろ阿蘇あたりにでも出かけるかと、南阿蘇の休暇村を電話予約してみた。阿蘇山が見えない部屋で良ければ空きがある、それにまだ全国旅行支援が使えるという、大盤振る舞いだ。一度始めるとなかなかやめられないものの様だ、それほど効果があったということでもあるのだろう。
福岡から南阿蘇に行くだけなら3時間も走れば着く、この時期は草千里から阿蘇山上と呼ばれるエリアのミヤマキリシマが見ごろのはずだ、ここらをゆっくり見るかと出かけた。高速はクルマが多目かなというくらいで阿蘇エリアに入るとクルマも少なく、こんなものかと草千里まで来ると、ちょっと驚く。駐車場はほぼ満車で空いているスペースをやっと見つけて一安心という有様だ、ここまで来て初めてずいぶんの混みようだ。昼食をとりながら見まわすとアジア系外国人が多いようだ、ツアーバスも次々に到着する。コロナ解禁円安バブルというのを目の当たりに見る思いがする。草千里を少し歩いてみた後阿蘇山上駐車場へ向かう、ミヤマキリシマは山上駐車場からが見やすかった記憶がある。以前よく利用していたロープウエー駅下の山上駐車場に着くと無料開放されていて何となくさびれている、とにかく車を置いてミヤマキリシマの群落に入ってみる、綺麗に咲いているが火山ガスのせいか花付きがよくない株が結構あって以前に見た圧倒的な光景でもない。それにしても上から下りてくる車が次々に来るのはどういうことだろうとみると、火口に向かって道が開かれていてさらに登っていく車ばかりだ、どうやら更に上に駐車場ができているようでせっかくだからと行ってみることにした。ゲートがあって料金の支払いかと思えば火山ガスが出ていて疾患のある人Asokako0516b はこれ以上登らないようにと注意があり引き返す道が用意してある。大丈夫ですとさらに登ると料金所があり800円払って火口部の駐車場まで上がる。火口からは盛んにガスが出ているが風向きが良くてこちら側には来ない。歩くとすAsokako0516a ぐに火口のへりに出る。ここまで上がったのは前回は60年位前のことだったように思う、それ以来何度か訪れたがロープウエーが動いていなかったり立ち入り禁止になっていたりでここまでこれなかった。ロープウエーは完全に撤去されていてその代わりにこの駐車場がAsokako0516c

整備されたように見える。とにかく行きやすくなっているのは事実だ。でもちょっとした驚きだ、簡単に火口の縁まで行け過ぎる。

久し振りに見る火口は昔 より横長に広がっている印象がある、活発にガスを出している様は昔よりやや危なくなってい る印象もある。爆発したらトーチカに逃げ込めばいいというものでもないだろう。

こんな活火山の火口をまじかで見れるスポットは世界的にも珍しい所の様な気がする、こんな活況は当分続きそうだ。そういえば魏志倭人伝にも阿蘇の記述があったような記憶がよみがえる、少なくも2000年前から東アジアの有名な火山であり続けたようだ。

この日は山を下りた後白川水源を巡ったりして、それでも早目に宿に入った。何度も訪れたところへののんびりした旅と思っていたが来てみるAsokako0516d と以前とは違った光景に次々に出くわす。旅はだから面白いのだろう。

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2023年4月23日 (日)

武蔵寺の藤に漂う歴史を感じる

今年は花が早くてもうあちこちで藤が見ごろというので、自宅から近い藤の名所に訪れてみた、武蔵寺という天拝山の登り口にあるお寺だ。ぶぞうじと読むこの寺の名前の由緒は天台宗の寺ではあるが東国武蔵國から来た日蓮宗の僧が寺を再興して名付けたとの説が江戸時代の筑前国続風土記に紹介されている様だ、古くからの名刹の名前をそう簡単に変えるものなのかどうにもしっくりこない、一時期廃寺状態だったものを鎌倉時代に全く別の寺の形で再興したのかとも推察される。そもそもの創建は7世紀後半、藤原虎麿というこの地の豪族がツバキの木で薬師如来を彫って本尊としたのが始まりとされるようだ(紙本著色武蔵寺縁起(福岡県指定有形文化財))。名物となっている藤は藤原虎麿が亡くなる前に植えた藤が現在に至ったということの様だが、樹齢1300年以上ということなのか、或いは飛梅のようにひこばえを育てて継いでいったものなのか、はたまた今あるのは別の藤なのか、これもよくはわからない。九州最古の仏跡とのふれこみもあるが近くの観世音寺や戒壇院の方が古そうでもあり、そこらあたりの関係もよくわからない。藤原虎麿の系譜や位置づけがはっきりしないこともあって、ぼやけた古代のイメージがあたりに漂う。邪馬台国もそうだが九州の古代はこのぼやけたところが本当はこっちかもしれないと、かえって真実味があって面白くもある。
ともかく藤だ。1mを超えるような長い藤の花という紹介もネットにあるが訪れてみると普通の藤の感じでとりわけ長さを強調するほどでもない。足利フラワーパークのような驚くばかりの藤では全くないが、長い時を経て引き継がれてきた歴史が護られている、という事実の重みだけで十分の様な気がする。いい藤だ。

天気のいい爽やかな日はこんなのどかな散策そのものが楽しい。
写真は 武蔵寺の藤、武蔵寺入り口、藤原虎麿の像(天拝山公園)

Buzojifuji0422b Buzojifuji0422a Buzoji0422a Toramaro0422a

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2023年3月 8日 (水)

九大の博物館に行ってみる

福岡にはあの有名な漢委奴国王の金印を有する市立博物館はあれど、この地の植物や動物、地質などを展示した普通の博物館がないのに怪訝な思いがして、ネットを探っていくと、九大の総合研究博物館というのが箱崎の跡地(箱崎サテライト)に整備されつつあって一部は常設室に展示されているとわかり、建物も面白そうなので出かけてみることにした。この地では自然に対する感覚が関東や東北とはだいぶ違うというのが根本的原因かもしれない、ここでは人の手がベタベタに入った山が普通という感じだ。
ホームページがあるので見ると一般の来訪者は駐車できない、近隣のコインパークにとめてくださいとある、ちょっと厄介だがしょうがない。ネットで探すと少し歩くがタKyuudai-ato1 イムズ駐車場があるのでここを目指して出発する。ナビの指示で走るがナビがいい道を示さない、こんなことは珍しい、到着目的地がごちゃごちゃしたところとなるせいだろうか。混んではいたがとにかくたどり着く。クルマを入れて結構歩いて門の守衛のところで入門手続きをするが、聞い てみるとクルマは普通の人でもここに止められますという、サイトのページでそうあるのはもしいっぱいで止められないと困るからそう書いているのかもしれないという。あんまり来てほしくない気持ちがにじんでいるのだろうか。素直ではない。
糸島への移転で元の九大の建物は殆ど壊され、残された建物は赤レンガの建物とどっしりした如何にも大学という旧工学部本館の建物位だ。博物Kyuudai-ato2館となるのはこのどっしりした方で1930年の建造らしい。中に入ると1階の廊下にアンモナイトや鉱石標本などが置かれていてそれらしい。3階の展示室に上がる。広くはないが興味深いものが色々置いてある。例えば福岡市の中心を南北に走る警固断層の剥ぎ取り断面だ、確かにくっきりした断層で1万6千年位の周期で動いてきたようだ、そろそろ怪しい時期で警戒されているのだろう。その他縄文人から侵入してきた弥生人への移り変わりの骨の標本なども展示されていて興味を引く。植物系の展示は見当たらないが本格的に開館する2027年までには色々工夫されるのだろう。

それにしても取り壊されて出来た広い跡地には何ができるのだろうか、動き続ける福岡という街がまた面白い。

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2023年2月 5日 (日)

政府の「エネルギー価格の負担軽減策」広告にごまかしが

 この国は少しづつおかしくなってきている、そう感じることが目につき始めた。新しい戦前とはこういうことかもしれない。

今日は新聞の資源エネルギーSigennenerg0205a2 庁の全面広告で 政府は「エネルギー価格の負担軽減策」で皆様を支援します、と出ていて、なかなかやるな、と思ってしまった。電気代とガス代の値引きを1月使用分(2月請求分)からはじめる、1kwh当たり7円、と書いてある。値引きの確認は利用明細などで とあるので手元に届いたばかりの九州電力の1月分電力使用料請求はがきを見てみるがそんな値引きの記載はない。九電の電話サービスに問い合わせてみると2月分(3月請求分)からだという、話が違う。資源エネルギー庁窓口に電話で問い合わせてみる。すると、1月から9月までが値引き期間ではあるが電力業者によっては2月から10月にしているところがある、期間は同じですのでそこは。。。ということらしい。新聞で宣言したことでも守られなくても多少は、ということなのだろう。1月の電力使用量は寒波もあって跳ね上がっている、1月の使用量*7円は10月のそれより明らかに多い、それを意図的に避けたように見えてしまう、形だけは取り繕おうとしているところが姑息な役人らしい。一種のごまかしなのだろう。


一昨日のマツモトキヨシのごまかしも今日の資源エネルギー庁のごまかしも、どこか似ている、ばれないだろう、このくらいはインチキしても大丈夫だろう、というところだ。こんな風にして世の中は少しづつ少しづつ曲げられていくような気がしてくる、行きつく最後は戦時統制経済だろうか、ちょっと寒気がしてくる。

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2023年1月22日 (日)

アニーエルノーの「戸外の日記」を読んでみると

ノーベル文学賞受賞のアニーエルノーの著作をいくつか図書館に予約して順番がき次第読んでいるが、今日は「戸外の日記」という作品を読み終えた。これはすらすら読めた。
1990年前後の日記のようで普通の日記とは違って、例えば電車の中でたまたま遭遇した人々の聞こえてきた会話あるいはしぐさなどを書き記した作品だ。勿論著者の感慨も入ってはいるが抑制された表現で情景の写生の様な記述が殆どだ。小説を書くための断片を集めたメモの集まりのようにも思える、結構面白い。そKogainikkiの時の社会の雰囲気がそのまま保存されているような気がする。
1990年頃はベルリンの壁が崩壊し、日本ではバブルが崩壊し始め、世の中が崩れるように動いていた時期だ、この時自分は何をし何を見ていただろうとも思う。
今からでも遅くないこんなスケッチの様な文を書いてみようかと思ったりもするが、そういえばこのところ人が雑談している場に居合わせていないという気がしてくる、年齢もあるがコロナの影響が大きいのだろう。人が生きていく過程では何かができやすい時期というものがそれぞれにあるようだ、今は何ができやすいのだろうか、そちらを考えた方がいいような気がしている。きっと何かあるに違いない。

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2022年12月31日 (土)

今年最後の入り日を眺める

2022年も間もなく終わる。大晦日は買い物やらなにやら忙しい。でもこの日の入り日の様は見ておきたいと毎年のように思う。初日の出に対する入り日だ、英語には New years eve sunset という言い回しがあるようだが日本語の単語としてはあまりいい言葉がないようだ、大晦日の夕暮れは何かと忙しくてじっくり夕日を眺めるということがSunset20221231 できにくい生活が昔からこの国では連綿と続いているのかもしれない。
今年の最後の入り日を数時間前に見た。自宅近くの少し見晴らしの良いところで見える。黒雲が西の空を覆っていて無理かと思っていたが日没時刻17時10分の少し前になると黒雲の下と地面の間の空が赤く輝いて得も言われぬ光を放つ。今年はこんな年だったかもしれない、黒雲が覆っているようでも光は最後には輝く、そういうような年、そんなことを思ってしまう。

2023年はどんな年になるだろうか。自分はどんな年にしようと思っているのだろうか。そう思うことがなんだかいい。

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2022年11月28日 (月)

今年の紅葉を受け入れる

今年のもみじは寒暖差が大きくていいと、もっともらしい解説をしたり顔でするテレビが多くて、ついそうかもしれないと思ってしまう。紅葉の良しあしはそんな単純なことでもないような気がする、寒暖差が大きくても雨もそれに合わせて降ればそのまま枯れてしまうことも多いのではと思うし、見ごろの頃に秋晴れの日が多ければ綺麗に見える日が多くて今年は特別と思ってしまうのかもしれない。

Kouyou1118aいいといわれてその気で見ればいいところだけが頭に残ってやっぱりだと思ってしまうそんなこともあるのだろう。

Kouyou1118b 今年も紅葉のシーズンになり、ツアー旅行で11月17・18と山陰を巡ったが山の紅葉が車窓からも印象に残った、福岡のこのあたりもそろそろかと少し出てみた。ゆっくり構えて時を逃すと散ってしまう。
春日公園というのが春日市にあって11月21日にここをまずは見に行った、春日なる三笠の山にいでし月かも と阿倍仲麻呂が詠んだ春日はこのあたりの春日であるという説もある福岡の春日だ。太宰府そばの秀峰宝満山の古い名称はKouyou1121a みかさ山で、船が博多を離れる時に洋上から三笠山にかかる月が印象的に見えるという、遣唐使船の船出でもこんな光景があったはずでそれを思って詠んだ歌ではないかというのだ、奈良のみかさ山は低くてとても月がかかる光景を見ることはできないらしい。そういうことかもしれない。
春日は近年では米占領軍の基地・住宅地(春日ベース)があったところでもある、その跡地の一部が公園化したのが春日公園ということで、広々としている。木々の種類もいろいろあり野鳥も渡りの中継地に利用するようでノゴマやヤツガシラ、キバラガラのような珍しい鳥が見られる時もある。紅葉もいい。Momiji1124a
勿論全面紅葉はないが、桜を含め様々な落葉樹があって紅葉や黄葉が美しい。
自宅近くの公園のイチョウもいい色になって、そういえば最近改装されて綺麗になった近くの高宮南緑地(旧貝島邸住宅の庭)もカエデの木がたくさん植えられていたのを思い出していいのではないか、と11月24日に見に行ってみた。貝島家は麻生、安川とともに筑豊御三家とよばれ炭鉱が意気盛んな時代を謳歌していたがここはその頃に造られた戦前大正期の住宅だ。庭を覗いてみるとちょっとがっかりだ、大半のカエデはまだ青々している、ここらの紅葉は12月のように見える。自宅カエデも今年はあまりよくないので、12月になっても期待できないのかもしれないが。
低山のもみじはどうだろうと近くの油山中腹の油山市民の森にも11Abrymcampsite1125a 月25日に行って標高250-350mの周回路を歩いてみる。周回路の途中で標高のやや高目のもみじ谷では殆どを占めるイロハカエデは散ってしまっていてウリハダカエデが僅かに残っているだけだが、やや低いキャンプ場あたりは結構イロハカエデのグラデーションが綺麗だ。動いている季節を感じる。廻っているとベニマシコらしい姿も見えるが写真にはうまく撮れない。ここも現代風に楽しく利用Urihataked1125a できるようにと改修工事が始まりつつあって、野鳥の数も一時的には減っていったり紅葉も造園のように更に作られた紅葉になっていくのかもしれない。しょうがないことなのだろう。人間も自然の一部なのだから。

九州ではなかなかいい紅葉に遭遇しない、常緑樹の多い九州の森の紅葉がいまひとつなのはどうしようもないことだしそれが自然の定めということもできる。そのままを受けとめればいいだけのことなのだろう。

写真は上から 1.出雲から南下する高速道にて(11/18) 2.三次の道路わきの紅葉(11/18) 3.春日公園の紅葉とハシブトガラス(11/21) 4.旧貝島邸庭園の青いカエデ(11/24) 5.油山市民の森キャンプ場付近の紅葉(11/25) 6.同もみじ谷のウリハダカエデ紅葉

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2022年11月23日 (水)

コロナの旅行支援で姫路/山陰をめぐる

コロナの旅行支援があるのでせっかくだからと、1泊2日の旅行社ツアーで姫路城/鳥取砂丘/足立美術館/出雲大社を巡る旅に参加してみた。山陰は自分で旅程を組むにはちょっと面倒なところがあって、丁度いいかという感じがあった。ルートを調べるとこの3月に姫路から中国道までの高速道が開通し姫路城を見た後鳥取砂丘に回Kippu1 るコースが1日で回れるようになっ て実現したツアーのように思える。
8時10分の集合時刻に合わせて博多駅に行くと40人くらいいる、結構多い、女性が多い感じもする。集合場所で新幹線の切符が渡されるかと思いきや指定座席のシート番号が書かれたメモ紙が渡され入場は改札口の横の仕切りを開けてもらって団体で一斉に入る形となるHimejijyo 、普通の改札はな い。切符もないこんなんで大丈夫かと思うがいつもこうのようだ。2時間半くらいで姫路到着だから遠いというほどではない。観光バスで11時30分ころ姫路城につく、懸念した通り昼食が問題だった。昼食は付いておらず2時間の城内観光の時間内で各々昼食をとる必要があるが城内は食事禁止でひとまわりした後お堀の外に並ぶ土産物兼食事の店まで戻って食べるほかない、結構混んでいて、バス出発時間が際どい。しょうがないので店の前で売っているおでんを買って近くのベンチを探してここで昼食を済ませる。バスの中もコロナ対策で食事は禁止となっている。コロナ時代の旅はやはり少々面倒だ。
2時間半ほどバスに揺られて鳥取砂丘に4時前に着く。日没は4時55分ころだ。砂山の肩のところまで歩いて登って海を眺める。風は弱く砂が靴に入ることもない。Sakyu このくらいの砂丘なら日本の各所にありそうな気もしてくる、大抵は松を植えたりして砂をコントロールしているがここはそれをあきらめたに過ぎないような気がする。福岡の海の中道も剥ぎとれば大砂丘なのだろう。でも夕日の景色はいい、夕日の頃にここにつくように設定されたプランはさすがと思わせる。ここにきたら砂の美術館も行くべきところのように思えてくるが時間がきついお仕着せのツアー故今回は行けない、そこまでは無理だ、しょうがない。
大山のふもとの宿に一泊する。大きな建物でツアー客が多い。コロナ真っ盛りの時はどうしのいだのだろう、やっと一息つけた雰囲気がひしひし伝わる。もらった一人3000円のクーポン券は鳥取県内でしか使えない、このホテルで半分と次の日の朝一番で行く土産物屋で残り半分を使う。とにかくこの地の経済を回すことにお役に立てた心地がして悪くない。
Teien 続いて安来の足立美術館に寄る。足立といっても足立区とは何の関係もない。足立全康という名の安来出身の事業家・蒐集家が1970年に創設した大きなスケールの美術館で横山大観の豊富なコレクションと広い日本庭園が(国際的にも)立派として知られる。団体客を多く受け入れるだけのキャパシティーがあり、この日も平日ながら結構な混みようだ。すこぶる個人的な印象としてはフーンという感じで、感動というほどのものは感じない、でもこういう施設は個人が作ったものにせよ島根にとってはかけがえのないものとなっていることをどうしても感じる。こんな美術館はここにしかない、よくぞ創った。
出雲大社に行く。このツアーの訪問地としてはここが最後だ。本殿に向かって参ったが本殿はよく見えない、見るということにはあまり向いていない建造物のようだ。また昼にかかるがオプションの昼膳を頼んでIzumotaisya いたのでランチは何とかなった。食べ終わって歴史博物館へ急ぐ。圧巻は荒神谷から出土した銅剣365本だった、全てをこれでもかと展示してある。加茂岩倉遺跡から出土した39個の銅鐸もすぐそばに展示してある。何故これほどの量がここにとどうしても思ってしまう。古代史における出雲の位置づけがまだまだ不十分なのを感じる。
あわただしく駆け抜けてバスは広島に向かう。途中の休憩は三次ワイナリーDouken だったがインターのそばのトイレ休憩に向く施設として存在しているのも面白い、次々に観光バスがやってくる。勿論ワインも大サービスの試飲が効いて次々に売れていく、巧みなビジネスだ。
余裕で広島駅に到着、やや持て余した時間をスタバで過ごす。夕食は予約していた駅弁となるが勿論新幹線内は食事可能でのんびりとくつろぐ。
あわただしい旅ではあったが、この時代の旅行を取り巻くビジネスの有様があちこちで面白くも見られたのが印象的だった。コロナが8波でやってきてもこれは何としても凌がねばならない、そんなことを思っていた。

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2022年11月 3日 (木)

2022年10月の福岡市南区周辺及び訪問先の野鳥

冬鳥が次第に増えてきたがキビタキなど去っていく夏鳥も街を通過していく。自宅前の電線には毎日カワラヒワが集まって楽しい。有明海の干潟には冬鳥が増えてにぎやかになってきている、冬鳥のシーズンが始まった。いい季節だ。

手元のメモに残された記録は下記の通り:

2022.10.2  11:30 晴れ 風力0-1     福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:ハクセキレイ1、キビタキ♀1、コムクドリ6+、コゲラ1、メジロ3  新市楽池:なし
2022.10.3 11:20 晴れ 風力1-2 福岡市西区小戸公園の野鳥  カワラヒワ5+、メジロ、スズメ、ウミネコ2、トビ4、ハシブトガラス
2022.10.4 13:30 曇り 風力2-3 8Cu020     福岡市南区長丘周辺の野鳥  キジバト1、ヒヨドリ5、カワラヒワ声  新市楽池:ヒヨドリ1、
2022.10.5 14:30 晴れ 風力1-3 2Cu030  福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:キビタキ疑1,メジロ疑1  新市楽池:ハシブトガラス1
2022.10.6 9:50 曇り 風力0-1 8Ac100 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 マガモ8♂5♀3、ホシハジロ♀1、バン2、ドバト15+、スズメ、ハシブトガラス1-2、シジュウカラ声  新市楽池:アオサギ1、マガモ♀1、スズメ7、バン若2 鹿助池:ダイサギ1、アオサギ1、スズメ8、ムクドリ20+、ドバト3、バン声、マガモ1、
2022.10.7 13:30 曇り 風力1-3 8Cu030     福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:ハクセキレイ1、コゲラ声、メジロ10+  新市楽池:シジュウカラ声 鹿助池:ヒヨドリ5+、バン声、ドバト5+
2022.10.8 9:40 曇り 風力1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:ヒヨドリ声2-3、カワラヒワ1、コゲラ1、シジュウカラ1、メジロ6-8、エナガ3-5、コサメビタキ1、カラス  新市楽池:なし
2022.10.10 10:30 曇り 風力3-4  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 ハシブトガラス10+、マガモ10♂♀、ホシハジロ♀1、ドバト約25、アオサギ1、スズメ5、
2022.10.12 11:00 晴れ 風力1-3  糸島市平原遺跡周辺の野鳥  コゲラ、スズメ 福岡市西区今津  モズ3-4、アオサギ5、カルガモ5、ウミネコ1
2022.10.13 9:30 晴れ 風力1-3 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 ハクセキレイ2、マガモ8♂♀、バン2、ホシハジロ♀1、アオサギ2、ハシブトガラス5+、ドバト約20
2022.10.17 14:00 小雨 風力1-2 8Sc/Cu010 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:コサメビタキ1、カワセミ1、ヒヨドリ5+、コゲラ声1、モズ声  新市楽池:なし 鹿助池:ヒヨドリ3+、バン1、ドバト2
2022.10.18 14:00 晴れ 風力1-3 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:コサメビタキ1、ハクセキレイ1、ヒヨドリ3+、シジュウカラ1、ウグイス声疑1
2022.10.19 13:30 晴れ 風力1-3 3~4Cu030 福岡市鴻巣山の野鳥 ヒヨドリ5+、シジュウカラ1+ 中公園 コガモ2♀+、ヒヨドリ
2022.10.20 9:30 晴れ 風力0-1   福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 ハクセキレイ2、ハシビロガモ♀1、バン2、ホシハジロ♀1、ドバト約10、スズメ約10
2022.10.21 9:30 曇り 風力0-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:カワセミ♂1、コガモ♀1、ヒヨドリ7  新市楽池:マガモ2♂♀、 鹿助池:メジロ2、シジュウカラ声2-3、コゲラ1、ヒヨドリ3-4、キジバト1、ドバト3、バン若1、ハクセキレイ1  途中:ジョウビタキ♂1
2022.10.22 10:00 薄曇り 風力0-1  8Sc/Cu040 福岡市植物園の野鳥  ヒヨドリ、メジロ声、シジュウカラ、コゲラ声
2022.10.24 10:30 曇り 風力0-1 8Cu020 福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 ハシビロガモ3、カワウ1、アオサギ1
2022.10.26 9:40 晴れ 風力0-1   福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:コガモ3、カワセミ1  新市楽池:アオサギ1、マガモ3♂2♀1、カワセミ1 鹿助池:ダイサギ1、アオサギ1、バン2、ヒヨドリ声2-3、ハシブトガラス声1
2022.10.27 9:40 曇り 風力0-1  8Cu030  福岡市城南図書館裏西ノ堤池の野鳥 カワウ2、オオバン1、ハクセキレイ1、ホシハジロ♀1、スズメ15、アオサギ1、ドバト~10、マガモ10♂5♀5、
2022.10.28 10:30 晴れ 風力1-3 佐賀県大授搦の野鳥 ハマシギ、ツクシガモ、クロツラヘラサギ、ズグロカモメ、セグロカモメ、トウネン、オバシギ、キリアイ、メダイチドリ、ダイシャクシギ、アオアシシギ、オオソリハシシギ
2022.10.29 14:00 晴れ 風力1-2 福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:モズ1、キセキレイ1、コガモ11、ウグイス1、ヒヨドリ2-3  新市楽池:バン1、ウグイス声1  途中のビル屋上:イソヒヨドリ1
2022.10.30 15:40 晴れ 風力0-1   福岡市南区長丘周辺の野鳥   中公園:ヒヨドリ~3、コガモ7、キセキレイ疑1、カワセミ1、、  新市楽池:ジョウビタキ♂1、マガモ2♂♀、 鹿助池:マガモ4♂♀、アオサギ1、バン声1、ジョウビタキ疑1、

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10ooban1027a 11hamasigi1028b 12tounen1028a 13chikushigm1028ca 14kurotura1028b 15obasigi1028b 16daisyakusg1028d 17zugurokmm1028a 18medaicdr1028a 19isohiyodr1029a1 20magamo1030b

写真は上左から右へ 、キビタキ♀(10/2)、ハクセキレイ(10/9)、ハシブトガラス(10/10)、コサメビタキ(10/17)、バン(10/17)、コゲラ(10/21)、ジョウビタキ(10/21)、カワラヒワ(10/22)、カワセミ(10/26)、オオバン(10/27)、ハマシギ(10/28)、トウネン(10/28)、ツクシガモ(10/28)、クロツラヘラサギ(10/28)オバシギ(10/28)、ダイシャクシギ(10/28)ズグロカモメ(10/28)、メダイチドリ(10/28)、イソヒヨドリ♀(10/29)マガモ(10/30)

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2022年10月23日 (日)

キャナルシティの森山良子コンサートで色々感じる

劇団四季の常打ち劇場だったキャナルシティ劇場から劇団四季が今年5月に撤退してこの劇場で色々な催しが行われるようになってきた、今回森山良子コンサートが開かれると何かの宣伝で見て、行ってみるかと予約してみた。B席でいいやとネットで予約する、シーティングは切符をコンビニで受け取る時にはじめてわかるのだが、2階の最後列だった。予約した時が遅かったからなのだろうが席を選んで買えないのは何となく気分が悪い。売り手優位のビジネスのようだ。九響などの 切符を電話又はプレイガイドでシーティングしながら買うというような買い方に慣れていると、何だかなあ、と思ってしまう。技術的な問題なら誰かがいいやり方を考案すれば解決しそうだがその誰かがいないということなのだろう。何だか情けない。
舞台での歌い手のいるあたりとの距離は実長で30m位のようでそれほど遠いというわけでもなさそうでまあいいか、となるがちょっと引っかかる。
17時開演で食事が問題だが、終わってからにするほかない、近くのうなぎ屋に予約を入れておく、終演予定がわからないので2時間位だろうと見込む。終演が何時になるかくらいは事前にわかるようにしてほしいが劇場に来て初めて2時間半の公演とわかる。慌てて食事予約時間を遅らせてもらう。キャナルシティへの行き方はクルマでないとちょっと面倒で天神で乗り換えてバスかタクシーとなるが今回は市が発行している高齢者タクシー乗車券(1回500円補助)を利用してみた、まあ丁度いい使いでではある。
17時から開演。開演前でも場内の写真撮影は禁止との注意がある、あまり聞かない注意だ、どうも舞台装置もアートなので撮られるのが嫌なのかなと思ってしまうが、何故ダメなのかの説明がないのは不親切だ、独裁国家のようだ。森山良子がそんな人とは思わなかった。そんなこんなで始まる前からちょっとネガティブな気分になる。Moriyamar
歌が始まる、バンドはこの前の橋幸夫の様なカラオケではなくちゃんと演奏者がいる。声は現役バリバリだ、磨きがかかっているというべきか。前座というものはない独り舞台だ、15分の休憩が途中にあるとはいえよく体力的に持つものだと感心する、終わり頃でもきちんと高い声も綺麗に出ている。見ていると歌う時の口の開け方が独特だ、テレビで見ているとあまり感じなかったが何か独自の発声のやり方があるのだろう。まだまだ引退という文字はないようだ。でもわからない、聴いといてよかったという事態がいつ訪れぬとも限らない。それが今の世なんだろう。

終演後予定通り食事して、バスはもうほとんど無い時間帯になっていたのでまたタクシーを拾って天神まで戻って帰る。タクシー乗り場というものがないというのも奇妙な感じがする場所だ。キャナルシティという街の設計にそれはなかった、歩けというのだろうか。来年3月待望の地下鉄が通る、これで街としてやっと一人前ということだろうか。ここまでのキャナルシティの高飛車をどうしても感じてしまう。劇団四季が撤退したのもそんなこともあったのかもしれない。

コンサートに行くといろいろなことを感じ考えてしまう、それが面白い気もしている

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