2025年3月29日 (土)

春は急ぎ足で過ぎアクロス弦楽合奏団コンサートをやっと思い出す

3月が足早に過ぎてしまう。今年の桜は梅開花の遅れやハツミヨザクラの大幅な開花遅れがあってソメイヨシノもかと懸念していたが3/20以降の気温急上昇によりそれほどには開花が遅れず満Sakurakaika2025 開はあっという間に到来した。後から気温データを入れて計算し直してみるとこれまでの手法通りの開花、満開タイミングとなっていて気温の推移がその原因であることは明らかだ。なんだか遅れてやってきた春が一気に駆け抜けたような気がしている。山火事があちこちで起こるのも急ぎ足でやってきた春と関係しているような気がする。急速な気温上昇は過度な乾燥と天気の急変による強風の吹き出しHiyodr0327a3a221 を招く。燕は来ているはずだがまだ姿をしかとは見ていない、声はちらと聴いた気がするくらいだ、結局レンジャクは見ずじまいだった。鶯はいまだ練習中できっちり鳴いてはくれない。総じて何だか鳥の動きも随分変だ。
人間世界は予定で動く,センバツは決勝まできた。もう10日前になる3/20にはアクロス弦楽合奏団の第16回定期演奏会をアクロスに聴きに行った。いつもはここに感想を書いているのだがそれも忘れてしまっていた、なんだか追いついていない。アクロAacrosgengaku0320a ス弦楽合奏団はこのところ2年に一度の定期演奏会になってしまっているがそれだけに開催されればすかさず聴きに行くことにしている。、今年は大学に在籍中の学生が4名加わっているが他は前回とほぼ同じで何しろメンバーがいい。
とにかく弦が美しい。特に最初のビバルディの2曲はイタリアバロックのきらめきが心地よい。続くバッハの曲は、少々きらきらしすぎでバッハにしては抑制が不足しているようにも感じてしまう。休憩後のブリテンの組曲では弦の輝きはあまり感じない、そういう曲なのだろう、演奏自体は味わい深いものがあるがどこか今日の自分にはあまり伝わらないなとも思ってしまう、音楽を聴くのはすこぶる個人的な行為なのでこういう時もある。ともかく春だ。

バロックの弦のさざめき音見えてホールを埋める春の到来


アクロス弦楽合奏団メンバー:
[コンサートマスター]
景山誠治(桐朋学園大学教授)

[ヴァイオリン]
山本友重(東京都交響楽団コンサートマスター、名古屋フィルハーモニー交響楽団特別客演コンサートマスター)
川田知子(ヴァイオリン奏者)
瀬﨑明日香(ヴァイオリン奏者)
佐藤仁美(九州交響楽団奏者、*)
宮川奈々(NHK交響楽団奏者)
福崎雄也(藝大フィルハーモニア管弦楽団奏者、*)
奥野玄宜(ヴァイオリン奏者、*)
松本さくら(ヴァイオリン奏者、*)
山下大樹(九州交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者、*)
落合真子(東京芸術大学大学院1年在籍中、*)
木村美宇(桐朋学園大学大学院1年在籍中、*)
目野奈々子(桐朋学園大学音楽部4年在籍中、*)
新戸琳子(桐朋学園大学音楽部3年在籍中、*)
*:アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生

[ヴィオラ]
須田祥子(東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者、SDA48主宰)
山下典道(元 九州交響楽団奏者、アルト・クレフ大濠代表)
田辺元和(九州交響楽団奏者)
田中 茜(ヴィオラ奏者)
長石篤志(ヴィオラ奏者)

[チェロ]
田中雅弘(元東京都交響楽団首席奏者)
菊地知也(日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェリスト)
市 寛也(NHK交響楽団奏者)
山本直輝(九州交響楽団首席奏者)

[コントラバス]
吉田 秀(NHK交響楽団首席奏者)
皆川直輝(九州交響楽団奏者)

[チェンバロ]
占部由美子(ミュンヘン音楽大学教授、クローンベルクアカデミー公式ピアニスト)

曲目
ヴィヴァルディ:
2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3, No.8,RV 522
3つのヴァイオリンのための協奏曲 へ長調 RV 551

J.S.バッハ:
3つのヴァイオリンのための協奏曲 二長調 BWV 1064R

テレマン:
3つのヴァイオリンのための協奏曲 へ長調 TWV 53:F1
ターフェルムジーク(食卓の音楽) 第2部より

ブリテン:
フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10


アンコール
グリーグ:ホルベルク組曲 op.40より 第1曲 プレリュード

 

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2025年3月 5日 (水)

2025年福岡市での桜開花予想を今年もしてみる

桜の季節も迫ってきた、例年のように今年の開花予想を行ってみた。昨日までの日平均気温観測値(アメダス)とGSMの気温予測データを用い予測期間を超える先は平年値+0.5℃として温度変換日数法を用いた。チルユニット補正はしていない、手間の割にあまり精度が上がる気がしないためだ。開花日は3月23日、満開日は3月29日頃と出た。昨年9月は月平均で平年+3.5℃と高くこれよりはやや遅れると予想される。さてどうなるか。2025sakurakaika

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2025年2月28日 (金)

平尾八幡宮という所に行ってみて時空のつながりを思う

平尾八幡宮に行ってみる。ずいぶん昔、戦後10年という時代にこの近くの平尾小学校という所に通っていて、今でもこのあたりの雰囲気はうっすら覚えているのだが、ここにこんなお宮があったのは記憶していない。当時は動物園側に高射砲陣地跡というのがあったり教会があったりしたのだが平尾山荘通りの東の方にこんな神社あったっけ、という感じだ。昔の地図をネットで探してみてみると、確かに神社マークがある、知らないだけだったようだ。当時は山荘通り南側の小笹地区一帯が大開発中でいったい何ができるのだろうという感じが印象の中心にあったような気がする。記憶は曖昧なところが懐かしさの元にあるような気もしている。改めて平尾八幡宮に行ってみると平尾天神というのも横にあって、菅原道真が流されて博多に上陸したところにできた容見天神が移転してきたものだという。天神の水鏡天満宮の起源とは別の容見天神があったということのようだ。住吉神社に残されている鎌倉時代の博多古図からは平尾村のところに容見天神 が書かれており 位置関係からはこちらの方がそれらしい気もしなくはない。ともかくこの地の言い伝えはすぐに1000年前の時代に軽く飛ぶ。高宮駅に寄ったところには高宮八幡宮というのがあるがここは天智天皇が中大兄皇子 と言っていたころ博多に来て(結局は白村江の敗戦に至る)百済救援の陣をひいていた辺りらしい。随分昔に起源があるようだが平尾八幡宮の方もそもそもの起源はそれより古い神功皇后の三韓征伐までさかのぼることになっているようではある。むろん本当のところはわからないが博多の地は古くから朝鮮半島/大陸に向かう玄関口だったことから、様々な本当らしい言い伝えに満ちているような気がしている。金印の出土など証拠となる遺物遺跡もいくつもあって古代から連続する歴史の時空が今に繋がっている様が否応なく現実に感じられてしまう。

この話とは全く別だが時空はつながっている話で最近感じていることがある。

この冬は波状的に日本列島は寒波に襲われて北の地方では近年にない豪雪になっているようだ。この天気は西高東低の冬型の強まりが直接の原因とされる。大陸の冷たい高気圧である西高というのに対し東低という形はは東の海上に向かって急速に低気圧が発達してこれが寒気を呼び込む形を作ってしまうということのようだ。多分相対的に暖かい海洋上に冷たい空気が吹き込んでくると上昇気流ができやすくこれが低気圧を発達させるの2025022607utc だろうが、この発達した低気圧はその後どうなってしまうのだろう。地球規模の雨雲の動きを追跡してみると、日本の東の海上で発達した低気圧は東進を続け大体は北米の西海岸北部に到達する。当然のように北米の西海岸北部は次々に現れる低気圧で冬の間中雨だらけとなる(暖かい海流のせいで雪にはならない)。シアトルに昔仕事で時々行っていたが、Seattle: 32 Days of Rain と書かれた帽子がお土産品として売られていたほどだった。Seattle’s gray skies というフレーズもあるようだ。日本の豪雪はシアトルの冬のgray skiesに直接つながる、さらには全く同じようなパターンで北米への寒波は大西洋の東に位置する英国にはGrey skies over London、といった表現が用いられるように冬のロンドンにシアトルに似た冬の気象をもたらすようだ。波状的に気象は世界をめぐっている、思っている以上に地球を包む時空はつながっている、と感じてしまう。

こんな風につらつら思いを時空に解き放ち漂っているともう2月も終わりに来てしまった、3月は何が待っているのだろうか

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2025年2月17日 (月)

九響2月定期演奏会の準メルクルにちょっとびっくり

2月7日に九州交響楽団の定期演奏会がアクロス福岡であったのを聴きに行った、もう10日もたってしまったが感じたことを忘れないよう残しておきたくて書いている。コンサートでKyukyou202502 その時発せられた音はたちまち時空の中に飛び去っていき取り戻すことができない、本を読むのや絵画を見るのとは大きく違う、少しでもその痕跡を自分の中にとどめ置くにはどこかに書いておくよりほかはない。この日のコンサートの記憶ももはや次第に薄れていっていく、どうしようもない、それが音楽だ。
この日は大雪の騒ぎが日本中を駆け巡っていた時分の丁度一休みのような日で晴れてはいないが雪はたぶんなしで済みそうな日だった。タイヤを新しくオールシーズンタイヤに変えたこともあって多少の雪には不安はないのだが、この地では冬用タイヤにこまめに履き替える人がそんなにはいないようで駐車場は天神の土曜日という日にしてはガラガラだった。
指揮者は準メルクルという人で、名前は初めて知った、名前に漢字が入っていて?と思う、が父親がドイツ人母親が日本人ということのようだ。経歴を見ると世界的に活躍している経験豊かな指揮者のようではある。席はいつもの一階が取れずに2階の左袖となった。ともかく始まる。最初はワーグナーのトリスタンとイゾルデの前奏曲だ、何だかオケの音がよく出ている、大きくてメリハリがある。そういう曲なのかもしれないと思いつつ次のマーラー5番第4楽章に移る。この曲はヴィスコンティンの映画「ヴェニスに死す」で効果的に使われていて、その映画の舞台となったヴェニス・リド島のそのホテルに宿泊したこともあり、記憶によく残っている、アクロス弦楽合奏団の演奏を7年前にこのホールで聴いたことも蘇ってきた。今回の演奏は今まで聞いた演奏に比べ際立ってメリハリがつけてある、大きい音は本当に大きく小さい音はエッと思うくらい小さい、ちょっとやりすぎのようにも聞こえてしまう。いつもの九響とは違って指揮者の考えが色濃く出ている感じだ、個人的にはちょっと趣味が違うがこんなのもありなのだろう。最後はブラームス1番だった、これはあまり聞いた記憶がない曲て比較のしようもないが前の印象が後びいてしまう、いつもの重いブラームスという感じがなくて何だか賑やかなブラームスになっている。それはそれで面白い気もするが。終わるとブラボーの声が多く飛び交う、こういう演奏が受ける時代になっているのかなあとも思ってしまう。音楽を聴くのはすこぶる個人的なことなので色々感じるところが異なるのは当たり前のことなのだろう。でも生の演奏は感じることが多くてやはり楽しい。
9時過ぎに終わる、雪は結局降らずじまいで路面凍結も大丈夫そうだと戻る、それにしてもいつもと比べてタクシーの割合がずいぶん多い気がする、雪に慣れない福岡という街の現実なのだろう、これも面白い。

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2025年2月15日 (土)

また寒波がくる

また来週は寒波がやってくる。気象庁のGSM全球予測計算値をダジックアースに張り付けて地球全体の気象の分布を見てみると、2月17日12時UTC(日本時間21時)では極東、北米、欧州の3方に見事に寒気が南下してくる予想となっている(添付図-850hp気温分布)。こんな時はジェット気流の蛇行が引き起こしてなどのせりふが用いられることが多かったように思2025021712utcうが今回はそれほど際立った蛇行というほどもない、全体として北半球が寒くなっているようにも見える。非常に長いスパンの気候の変動の観点からは地球は間氷期を終わり次の氷河期に向かっているはずで、温暖化の心配と同時に例えば大規模な火山活動で太陽光が遮られやすくなる事態等が突発したなら寒冷化へ向かう危険性も十分あると思っておく必要があるようにも感じてしまう。いずれにせよ地球規模の気候変動を台風一つコントロールできない人類がコントロールしようとするにはあまりにも力不足で、多発する気候災害にはとにかく予測して防災するこれしかないように思えて仕方がない。

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2025年1月15日 (水)

ロスの山火事は人災のような雰囲気がして

ロスアンジェルスの広範な領域で山火事が発生して燃え続けている、強い風がこれほどまでの大火に至った要因と報じられて、どんな風なのだろう、海から吹き込んだ風なのだろうかと少し調べてみた。
アメリカの風であればhttps://earth.nulKaze2025010718utca lschool.net/の解析が見やすかろうと1月7日頃からのロス付近の風の流れを見てみると、1/7の18UTC頃(現地時間午前10時頃)から北からの強い風がふき始めている。北というとネバダの砂漠からということになる、確かにこれは乾いた高温の風のようだ。なんでこんな強風が、と思うが、これはこのころ低気圧がロスアンジェルスの南側付近を通過したことによるようだ。この気象条件が問題ということならばこれはいかにもしばしば起こりそうな風だ。要するにロスの南を低気圧が通過すれば起こる。異常気象のせいにしたがるのは政治がさぼっているからだろう。なんでも異常気象のせいだ2025010800tenkiz 温暖化のせいだと言っていれば政治家は責を免れる、と思っているのだろう。トランプが支持を受けるわけだ。
気象の計測データとしてはロス空港(LAX)のSynopデータが得られるのでこれを見てみると風のピークは1/8の03UTCで北北東25kt(13m/s)で確かに強いが極端に強いというほどでもない。この時の湿度は28%でこれも確かに低い、がこれくらいのことは起きそうだ。
やはりどうにも危険が予測できていたのに対策が不足していたのではないか、一種の人災ではないかとの気がしてくる。

何故火災災害を防げなかったのか、今後の議論の推移に注目していきたい。

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2024年11月20日 (水)

温暖化の話にうんざりする

温暖化が問題視されて久しい。いつも不思議に思うのは、恐竜がいたころはCO2濃度も高くもっと温暖な気候に地球は包まれていたはずで、それでも地球は破綻することなく現在に至っている。地球自体が問題となる温暖化ではないのではないか、地球を救おうという掛け声は一体何なのか、今の地球が沸騰というのなら恐竜時代の地球は何なのか、知る限り恐竜時代は植物の生育も極めて盛んでその遺跡たる石炭を今でも掘り出して大事に使っているほどだ。有り余るほどの生命が当時地球上Kannkyouhistry にあった、それのどこが問題なのか、その後気温は大きく変動しながら今に至っている。今言う温暖化は数が大きくなり過ぎた人間にとっては不都合でも46億年存在し続けてきた地球にとっては生命全体に危険な存在となっている人類を滅亡に導く都合の良いことのはずなのだろう。地球の当然の反応に大騒ぎするのはもうやめたい。素直に受け入れればいいだけではないか、素直に人類滅亡の道を歩めばいいだけではないか。

馬鹿げた温暖化騒ぎはここらでトランプが終止符を打ってくれることを期待するばかりだ。

  添付図は 放送大学「地球史を読み解く」より

 

 

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2024年10月19日 (土)

猛暑のせいかアリの侵入に悩まされていたが

今年は猛暑のせいか生き物の動きはいつもの年といろいろ違う。梅は大豊作だったが木酢ミカンは前の年とは打って変わった不作でどうしたのだろうと思うほどだ。花では今まで一度も咲いたことのなかった鉢植えに立派なつぼみが次々に現れ綺麗な花を咲かせた、写真に撮ってグーグルで画像検索しそれらしいのをNouzenkzrx1019aa1 たどっていくとポドラネア・ブリーセイ( Podranea brycei)という赤道直下ジンバブエ原産のノウゼンカズラの一種と判明した。この鉢植をずいぶん前にホームセンターで買ったときは山椒の仲間のような名だったと思う、こんな花が咲くとはと驚いた、猛暑のおかげの開花なのだろう。ちょっと嫌だなということも起こっている、筆頭はアリの台所エリアへの侵入だ。11年前にこの家に引っ越してきて以来初めてだ。何かにたかって黒山のようになるということはまだなくて、偵察隊がばらばらと歩き回っているだけだが、とにかく気持ちが良くない。多分猛暑で大量発生して普段いかないところへも進出しているのだろう。見たらすぐ使わなくなったペットボトルのフタでつぶすということを繰り返していたがきりがないのでネットで少し調べてみた。大体わかったような気になってきた。まずはアリは自分のにおいをそこらに擦りつけながら行動していて、それを頼りに他のアリがここはだれか通った(通れた)ルートだと通るようになりまたにおいをつける、これが繰り返されるとこのあたりは多くの仲間が通ったよさそうなところかもしれないと後続のアリが増えてくるという仕掛けのようだ、何も巣に戻って仲間に伝えるということはしなくてもアリの道ができてしまうということのようだ。対策はとにかく侵入口を見つけてふさいでいく、さらに擦りつけたにおいを圧倒するアリの嫌がるにおいをばらまく、というのがまずはやるべきこととなるようだ。アリの巣を見つけてつぶすのは相当なプロに頼まねば無理のように感じる、とにかく数が多い、何万といるようだ。ともかく木造家屋ではどうしても隙間ができてしまう、アリの動きをよく見て侵入口となっていると思しき隙間を油粘土で片っ端から塞いでいった、キッチンセットのわずかな隙間などが主な侵入口だったが、時には粘土が薄いと食い破って穴をあけてしまうなどということもあった。そんなこともあるのでアリにとっての嫌なにおいの忌避剤も必須のような気がしている。酢が効くとまずは言われているが決定的に効いたのはハッカ油スプレーだった。ヨドバシで10MLで売っていて試しにと買ってみたら少量でも結構きついにおいでアリはぴたりと来なくなった、まだ十分余っている。
とにかくようやく勝てたかなと思えるようになってきた。こんなことでも達成感があってまだまだやれると思ったりするのが面白い。

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2024年9月29日 (日)

気象予測データ処理にてこずる----84/132/256時間予測GSMデータの突然の配信終了

ほぼ毎朝起き掛けにその日の気象庁リリースのGMS,MSMデータの最新データをダウンロードしてエクセルで天気見通しの作図をしているが、9月19日朝にGSMの256時間予測データ(9月18日12時UTC初期値)をダウンロードしようとしたらデータが無いという。エッという感じだが調べていくととにかく今までの84/132/256時間予測のGSMデータのリリースは9月17日18時UTC初期値で終了したということのようだ。一応今年6月13日付けの気象庁「配信資料に関するお知らせ」に出ていたようだが全く見落としていた。とりあえずはメッシュのやや粗い全球GSMデータは入手できるのでそこから福岡近辺を切り出して256時間予測を作図することにした、これは世界各地の気象予測をするためにExcel作図の手順も作っておいていたので割合すぐできた、しかしこれまでの倍のメッシュでちょっと粗くて解の得られる最寄りポイントも住んでいる福岡市とは少し距離のある太宰府近くになってしまう(地球レベルで見ればほぼ同じなのだが住んでいるとちょっと違うなと思ってしまう)。何とかしたくなる。ネットで調べたりMLでのやり取りを見たりきいたりして細かいメッシュ(従来の半分)の新しい形式のGSMデータはすでに並行リリースされていたと知り(全く遅れている)、とりあえずこれを切り出し処理して作図するExcelを作ることにした。元の処理プログラムベースで作っていけばいいかという感じだったがこれが大変。多分昔作った時より年齢が進んでしまったというのがあるのだろうと今になって思っている。やっと今日29日に132時間Gsmnew092812utc 予測の作図まで完成した。新形式のデータセットは24時間ごとに切れたデータ(以前は最初は84時間までがまとめて出てきていた)で多数のデータセットを以前作った作図形式になだれ込ませれるように変換・処理していく、思いのほかミスが次々に出てこれをつぶしていくのに苦労した。ゼロベースで作るべきだったかなと今になって思っている。しかしとにかく第一段階という所までできたので久しぶりの達成感はある。後は同じことを繰り返して256時間予測を作ることになる。(添付図は完成した出力図の一部)。
こんなことをして徒に時は消えていく、惜しいと思うべきなのだろうが生きていることすべてが楽しい気がしている。

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2024年9月 5日 (木)

オードリー・タンのことを書いた「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」を読んでいたら

台湾のトランスジェンダーの元デジタル大臣オードリー・タンのことを記した「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」を図書館から借りてきて暫く読んでいた。類まれな人のようで日本では堀江貴文が少し近いのかなと思ったりもした。読んでいて少し気になったのはしきりに出てくる「ハッカー」という言葉だ。この本の中ではプラス側、積極的に改革を行う側の「善い人」との表し方で書かれていて、台湾では「ハッカー」というとITプロPhoto_20240905162301 グラム能力にたけたIT時代をけん引する能力を発揮している人のような扱いであるらしいと読み取れる。著者は台湾に在住する日本人だ。日本で普通に使うときはそんな風には扱わないと思う、ハッキングというとITを使った情報の窃盗だしハッキングを平気で行う犯罪者がハッカーと扱われているように思う。キーワードのハッカーという言葉の定義をこの本の初めの方でしてくれないととても読み続けられない気がしてくる。言葉が気になりだすと伝わるべきことも伝わらなくなるような気もしている。
最近の言葉、表現の気になる話はそういえばそのほかにもあって、気象関連でもいくつかある。一つが線状降水帯という言葉だ。最近よく気象庁が使うが、これが線状降水帯であるという定義が伝えられていないというかまともに伝える気がない上から目線というか、その辺りもかなり気になる。文字通り線状の降水帯というだけならいくらでもある、前線は基本的に線状の降水帯を伴う、線状降水帯という淡々とした表現ではその危機感がにじまない、仲間内の符牒のような言葉という印象がある。こんな時は世界ではどう言い表しているかをみると手っ取り早い。英語の表現では、trainingという言葉が使われる、訓練のトレーニングと混同されそうだがちょっと違う。こちらは列車が雨雲を運んでくるような有様を表現しているようで列をなした雨雲が次々に襲ってくる有様が言葉から感じられる。日本語の線状降水帯からはこの列をなして次々に襲ってくる動きが伝わってこない、もっと言えば危機感がにじまない。この言葉を公に使い始める時にその辺りの考えが欠落したのかな、そういう組織なんだ気象庁はとも思えてくる、どこか独りよがりな信頼のなさを感じてしまう。列状降水帯とでもすればまだましだったような気がする、理学の鈍感ということかもしれない。
こんな風に行政府のやり方に言いたいことをいう、これがもっとオープンに議論できる場が用意されればな、と思ったりもする、それがオードリータンの世界なのだろうと思っている。

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