2024年3月 5日 (火)

2024の福岡市の桜開花予測

毎年この頃になると桜はいつ咲くのかと気になる。いつものように、福岡市のアメダス気温データ(中央区の大濠公園)及び今後の気温予測データ(GMSデータ)に基づいて推算してみる、今後の気温推移はやや低温から平年並み程度と予測されGSMの予測を超える先のデータは平年並みとした。計算法自体はいSakurakaikayosou2024  つもの温度変換日数法でチルユニット補正はしていない。開花日は3月15日、満開日は3月22日と出た、来週金曜日開花で去年より3日ほど開花が早いということになる、さてどうなるか。

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2024年1月20日 (土)

北米の寒波にちょっと驚く

毎日のように起き掛けに気象データを取得して描いてみるのが習慣のようになっているが、最近でちょっと驚いたのは15日の朝に突然のように現れた北米の寒波だ。北米中部の代表点としてイリノイ州のリンカーンから上げられているゾンデデータを見ていたが、12024011412utclincoln 月14日12UTCのデータ は息をのむように低い気温データ(地上付近でマイナス20℃レベル)を示していて何かの間違いかと思ったほどだ。ちょうどアイオワで共和党の大統領予備選挙が行われた日が翌日の15日で、アイオワの異様な低温が広く世界に伝えられた、アイオワはリンカーンからそう離れたところではない、間違いではない。前日はリンカーンではデータがうまく取れなかったようで公表データがなくその前の日はまあノーマルなデータ(地上付近でプラス5℃レベル)だった。850hp高度の気温2024011212utclincoln で寒波の張り出しをみると確かにロッキー山脈より東の北米全体に寒気が下りてきており、また北半球のここらの日付の低温は北極振動からもある程度予測されていたことではある。しかし気温の垂直分布をよく見ると地面付近での気温の低下が大きい、地面付近の-20℃という寒冷大気はロッキー山脈の北側から張り出す形をし2024011500utcgms850temp ているようだ、上層の低温に加え放射冷却が強く働いたように見える。確かに滅多に起らないことなのだろう。
一方で報道の伝え方が特に日本では事態の割にはセンセーショナルではないように感じてしまう、夏の山火事の時には温暖化の連呼で伝えられていたのだが異常な低温ではそれができないという2024011412utcnatemp1 ことかもしれない。メディアも温暖化シナリオにあったものだけ強調して伝えるということにはまっているようだ。いやな時代になった。やはり間氷期は終わりつつあり次の氷期が近づいていることも考えるべきかもしれない。本当は何が起ころうとしているのか短慮なマスコミや得体のしれない広がりを持つCO2温暖化脅威論者にあおられないように自分の頭で考えねばならないのが現代という時代なのだろう。
図は気温及び風の垂直分布(縦軸高度m)、1月14日12utcと1月12日2utcのリンカーンでの計測値、14日は2000m以下で気温が下がっている。次は1月15日00utc 850hp(約1500m)気温解析値、青と白の境目が-12℃、寒気は南に張り出しているが極端な低温というほどではない。次は1月14日12utc,1000hp高度(ほぼ地表)の気温解析値、-20℃の寒気がかなり南下している。

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2023年12月21日 (木)

荒れ模様の天気が続く

北の寒気が張り出してきて雪になった。このところ荒れ模様の天気が続く気がしている。特に今年は北海道付近を次々に低気圧が発達しながら東へ抜けていくパターンが多い、東へ向かって勢いを増していくようだ。暖流の上に到達すると対流が一層活発となって発達するのだろう。
この先この低気圧というか前線はどうなっていくかというと、おおよそそのまま東へ進んでアメリカ大陸の東岸に到達するようだ。実際に米東岸のシアトルでは冬は32日雨が降るとさえ言われてそんなせりふをプリントしたTシャツが売られているのを現地で見たことがあった。南のカルフォルニアまで来ると少しは弱まるようで雨が続くことはないようだが時々冬のまとまった雨が降ることがある。最近ではつい昨日の12月20日に時間27mmのまとまった雨がサンフランシスコで降っている。元をたどれば12月12日頃関東東北に雨を降らせた低気圧だ。こんなのを見ると地球はつながった運命共同体だとつくづく感じる。戦争を止められない、陣取り合戦の様な殺し合いを止めることのできない人類というものもつくづく情けなくなる。こんな地球の自然というか有様と調和できない様では、地球の時間軸でそう遠くない未来に滅びるべき運命が人類を待っているのかもしれない。
2023122009utc 図は2023.12.20 09:00utcの降雨レーダー衛星観測結果ーJAXA GSMaPサイトより

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2023年9月21日 (木)

ヒメウコンエダシャクを初めて見たり

まだまだ暑い。なんで今年は9月の半ばというのにこうも暑いのだろう、去年は、おととしはどうだったのだろうと調べてみるといずれもこの時期台風(22年14号、21年14号)が日本付近にあって福岡には去年は暑い風をもたらしおととしは北の冷たい風を引き込んでいる、今年は台風でもないのに暑い、理由もなく暑い、というのが暑さを余計感じる原因にもなっているように感じる(図は順に今年、昨年、おととしの9月中旬の衛星画像)。  そんなこともあってあまり出かける気もしなくて、このところ自宅付近を散歩したり自宅に飛んでくる虫を見つけたりする日々を送っているが、初めて見るものもいくつかあり、それはそれで面白い。

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まずはヒメウコンエダシャクだ。近くの公園の茂みにひらひらと何かが飛んでいるのを見つけた、蝶でもないが蛾にしても変な飛び方だ。何とHimeukonedasyaku0911ca21 か写真に撮って戻ってグーグルの画像検索にかけてみる。すぐにこれだ、という候補の写真に行き当たる。AIのお陰というべきだろう、全くAIの広まりには感謝しかない。これがうまくいかねば気の滅入るような図鑑調査でわかるかどうか、というところになる。グーグル検索で分かったが一応手持ちの図鑑でも見てみると何と図鑑の誤記も見つけてしまった。早速出版元にメールする。
ヒメウコンエダシャクは基本的に南方系の蛾でインドネシアから日本南部あたりに分布しているようだ。九州でも宮崎あたりHerigurotentounomihamushi0913aa1 出の写真はネットにあるが福岡で撮影というのは探してもない、この辺にはあまり来ていなかったようだ、今年の南風ばかりが吹く暑苦しい気性のせいで現れたような気もする。
他にはヘリグロテントウノミハムシという虫を自宅のオリーブに見つけた。初めて見るが、それほど珍しい虫でもないようだ。幼虫がヒイラギモクセイ等の葉を食い荒らす害虫とされている。自宅にはヒイラギナンテンがあってこれを食っていたのかもしれないが、大した被害は受けていない。害虫という言い方はいかにも人間中心の尊大な言い方だが。
クロマダラソテツシジミ、これは自Kuromdrsotetusjm0903aa1 宅庭にはこのところ毎年出現していたが今年はことのほか多い。他のシジミチョウは殆んど見ないくらいにシジミチョウといえばクロマダラソテツシジミという状態にある。ソテツにつくシジミで南方系ということになる。自宅には種から育てているソテツがあるが今年の新芽はことごとく食い荒らされている、この幼虫が犯人なのだろう。しょうがないが出来れば共存したい。
ムシャクロMusyakurotubame1011a1a ツバメシジミというのも時々出る。原産地の台湾から生息域を北へ広げているようだ。
ともかく多くの生物にとって温暖化は好ましい気候のようだ。これまで住めなかった北の地域へその生息域を広げられる。温暖化を恐れるのは人間及び限られた種なのではないか、地球の多くの生物はそれを謳歌しているのではないか、それを止めなければならないというのは人間の傲慢さではないのか、甘んじて受け止めるそんな態度が必要なのではないか、そんなことを思っている。

 

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2023年8月26日 (土)

スズメバチがまた巣をツバキの木につくる、これも温暖化か

温暖化してくると生き物の動きが活発になるような気がする、そのせいかこのところスズメバチを時折庭で見かけるようになった。そんな季節かとも思っていたら、3日前、裏のツバキの木の中にスズメバチの2-30cmの立派な巣があるのを見つけた。前の日までは全く巣があるなど気付いても無くてびっくりした。そういえば2年前の2021年5月にも、今回とSuzumebachi0822aa1 同じ木にコガタスズメバチの女王バチがトックリ型の巣を作り子育てを始めこれを見つけて直ぐ取ってもらったことがある、ものの10分くらいの作業だが18000円位かかった、やれやれまたかの感もある。今回はちょっと大きくなって働きバチも育ってハチの数も増えているようなので2万円+くらいかと踏んでいた。電話した翌日現れた業者は、料金表を見せてスズメバチなら44000円くらいとの値を言う、それはない20000円台くらいではないか他の業者を探すと言い返すと折れて25000円でやるという、大した根拠はない料金のようだ。まあいいかとここに頼むことにした。30分もかからずに作業は終了する、使う資材も僅かでいい稼ぎのように見える。一方で死んだ蜂達を見ると可哀そうになる、申し訳ない気持ちになる。次はもう頼まないで自然に居なくなる秋まで待とうか、そんなことを思っている。業者はすぐ近くにもう1件依頼が来ていると言って去っていった。ともかく温暖化してくると色々なことが起こるということなのだろうか。
 
今年の夏は蒸し暑さがとりわけきついような気がしている。地上付近の気象の様子を具体的に理解しようと 発表される各地点の気象ゾンデデータを高度250mで切って、気温、気圧、水分量、などをマップに描くというのを日課のようにしているが、昨年と比べても日本付近の高温化、高湿化は明らかだ。
(図は左から今年8月24日21時及び前年同月同日同時刻の250m高度での気温分布/等圧線の図、及び同じ日時での今年と去年の水分量の図)。

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23082412h250mtemxrvkp 22082412h250mtemxrvkpそれにしても去年の図と今年の図の比較で気になるのは今年は日本海側の輪島、松江、と潮岬の計測データが欠落していることだ。日本海側がフェーンで高温になりがちな今年の状況が充分には計測されていない。この3か所に釧路を加えた4地点のゾンデによる観測は機器のトラブルで今年はずっとデータがない。釧路は昨年(令和4年)2月25日に自動放球装置に火災が発生し当分の間の休止という状態が続いている。輪島は今年(令和5年)1月13日に同様の火災が発生してこちらも休止している、また同型の自動放球装置を使っている松江と潮岬の観測も点検が終わるまで休止とし令和5年8月現在も休止状態にある。火災は自動で水素を気球に充填するあたりで水素に火が回ったと推測されるが詳細は公表されていない。自動放球装置による観測は日本ではどんな状況にあるのか、ネットで少し調べてみる。事故の起こる前の状況は気象庁のHPのラジオゾンデによる高層気象観測 (https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html)のところに記述があり、これによれば
Vaisala1 Meisei 高層観測地点16か所の内自動放球装置によるものがいまは11か所(釧路、輪島、館野、松江、潮岬、福岡、鹿児島、八丈島、名瀬、南大東島、石垣島)で他の5か所(稚内、札幌、秋田、父島、南鳥島)は人の手で放球しているという。自動化しているところでも何故4か所(釧路、輪島、松江、潮岬)が問題なのか、これも少しネットで探ると、自動放球装置導入経緯にかかわっているようだと分かってくる。最初に自動装置が導入されたのは平成15年6月八丈島で17年3月南大東島(写真左)と続き、機器はフィンランドのヴァイサラ社製の装置だった、この後平成18年3月に石垣島、平成19年3月に名瀬に設置されこの2か所は国産の明星電気社製だった。(「気象庁の離島4官署に導入した 自動気球放球装置の紹介」 というレポートに最初の頃の導入状況についてはやや詳しい。) この2社で暫く分け合っていたようだが次第に明星電気に置き換えられたようで、現在は釧路、輪島、松江、潮岬のみにヴァイサラ社製が残っているということの様だ、この装置に不具合が起こりやすいということのように見える。2つの火災はいずれも厳冬期に起こっているので機器を温めるヒーターとも関係があるのかとも思ってしまう、一般に厳しい寒さの環境では問題が出やすいということかもしれない。
南大東島のヴァイサラ社製は2019年には明星電気製に置き換わって(写真右) 休止にはならずに済んでいるようで、ともかく予算がつき次第機器を置き換えていけば4か所も観測休止という現在の事態は解消されていくものかとも思われる、それにしても何とも歯がゆい。
 
地球の歴史を眺めれば温暖化していく気候は少なくも数万年単位で続くと思うのが普通だろう、いろんなことが起きてくるだろう、とても今行われているCO2対策の様な小手先の仕掛けでは止められるとは思えない、何が起こっているのか確実に計測し理解し難しくても受け入れ続けることが重要な気がしている。

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2023年8月13日 (日)

ハワイ・マウイ島の山火事が

8月8日頃からハワイマウイ島で発生した山火事は居住地域に拡散し多くの被害が出たことが伝えられる。調べると、ハワイは通常この時期、赤道域で上昇した空気塊が中緯度で降下し乾いた北東の風(貿易風)をハワイに送り続けている、ハワイの風が心地よいのはこの乾燥した緩い風ということとになる。ここへ今回はハリケーン「ドーラ」(Hurricane Dora)が南方を通過、このため強い東風がハワイ一体に吹き、これがもたらすフェーン現象が山の風下側に強い風と更に乾いた高温をもたらし多くの山火事を発生させたということのようだ。アメリカ国立気象局(National Weather Service)は6日の段階でこのことを察知し警告のツイートを発していたが防げなかったということのようではある。西へ向かったハリケーンドーラは日本時間12日午前9時(ハワイ時間11日午後2時)日付変更線を超えて台風8号となった、5年ぶりの越境台風ということらしくこんなハリケーンは滅多にないようなのでハワイでも対応が遅れたということかもしれない。
山火事というと地球温暖化とすぐ結びつけたくなるがこの山火事はそうではないようだ。人類はこんな地球と付き合い続けねばならないということなのだろう。

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図はhttps://earth.nullschool.net/で示される8日前後のハワイ周辺の風の状況(ハワイ時間6日21時、8日11時、10日21時)。小さく遠いハリケーンが明らかにハワイに強風をもたらしている。マウイ島の山火事発生域と発生始めた8日の写真、いずれもCBCのニュースサイトによる。

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2023年6月30日 (金)

このところ雨の降り方がきついが

昨日今日と大雨に警戒とマスコミで流される。このところの東アジアの天気の動きはいつもと少し違っているような気もしている。夏至の頃になるとシベリアは白夜に近くなって夜気温が下がるということが無くなり気温が上がる。太平洋も気温が上がり挟まれた日本列島は気温の谷のようになってベーリング海につながる、この谷が梅雨前線の正体なのだが、雨そのものは太平洋の高気圧の周りをまわる時計回りの風が温暖で水分の多い空気を南から運び込み続けてこれが谷の冷たい空気にぶつかって雨がもたらされることになる。今日降っている雨をグローバルにGPM衛星群202306301213jstamekumo_b で観測した結果で(添付左、2023.6.30 12-13JST)見ると、中国大陸奥地から伸びる明瞭な雨の帯が九州・本州に伸びている。ぶつかり合いが激しくて巨大な線状降水帯を形成しているといってもいい。これでは警戒しろとおふれが出ておかしくない。
いつもと違うように感じるのはこの雨の帯が北から下がってきているあたりだ、いつもなら黒潮の流れに沿うように梅雨の雨域帯は北上してくるように思える(添付右下、2022.7.04 21-22JST) 。今年はシベリア奥地の気温が高くてベーリング海の寒気との境目に南北にできる雨域帯が明瞭でそれが東に進むとやや横向けになり南からの前線と合体してこれを引っ張り上げより活発になるようだ(添付左、2023.6.30 12-13JST) 。
宇宙的に見れば地球という星のこれくらいの気象の揺らぎは通常のことという他ないが、大雨を受け止める身になると、大丈夫かなと202207042122jstamekumo_a いうことになってしまう。人類の生存はそれくらいもろいものとしか言いようがないのだろう。だからなのだろうか、いまだに人類のような存在につながりうる生命体が宇宙で確認されたことはないというのは。いくら探してもそんな生命体はいないのか、いたとしてもわずかな期間しか生き延びられないのかもしれない。
先のことは心配してもしょうがない、色々考えると人類がこの宇宙で遥か未来まで生き延びられるとはとても思えない、大雨が降るのもしょうがないことだと構えのんびりと今を楽しむのが一番なのだろう。

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2023年3月 4日 (土)

2023の福岡市南区あたりの桜開花予測

毎年この頃にな ると桜(ソメイヨシノ)はいつ咲くのかと気になる。毎年福岡市のアメダスデータ(中央区の大濠公園)に基づいて推算していたが、住んでいる南区あたりは若干海岸線より距離があり気温はわずかに異なる。今年は海岸線との位置関係が近い福岡空港のアメダスデータと若干東寄りのGSMメッシュ点(東経130.5°,北緯33.6°)の推算値を用いることにしてみた。計算法自体はいつもの温度変換日数法でチルユニット補正はしていない。(厄介な割には精度があまり上がるようでもなかった記憶があって)。開花日は3月18日、満開日は3月25日と出た、さてどうなるか。2023sakura

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2022年12月25日 (日)

ことしも第九を聴く時期になってしまった

寒い寒いとこぼしていたら北米の方がもっと寒く中西部に北極のKionchikyuu122314 寒気が深々と下りてきてゆっくり東へ動いていった。ニューヨークに到達するころになってNHKをはじめとする日本のマスコミもやっと騒ぎ始めた。どう見ても今回の寒波は北米への進出が極東をはるかに上回っている。北極をめぐる渦流(極渦)の強さはゆっくりしたサイクルで振動していて北極振動と呼ばれるが、このところ強さが弱まり北極に閉じ込められていた寒気が各地へ流れ出している、そんな訳で世界のあちこちで寒い寒いと声が上がりそれらしい映像が世界をめぐっている。そろそろ極渦も強くなりだしているようで今回の寒さは一まずの区切りとなりそうだ。

そういうこともあるのか今日は昼から日が差して暖かく風も弱まり、散歩すると汗ばむほどだ。近くの池ではウグイスが元気に飛び回っている。今日は年末恒例の第9交響曲をアクロスまで聴きに行った。まだまだと思っていたらたちまDaipanf9202212 ちこの日となった。のんびりした日々を送っているような気がしているが時はのんびりとは進んでくれない。
のんびりした気分で自宅を車で出発したがさすが師走の日曜日の午後だ、渋滞があちこちで起こる。余裕があるはずだったが席に落ちつけたのは開演5分前となって肝を冷やした。3階まで満席だ。滅多に見ない混雑ぶりだ。
第一楽章、聴きなれたフレーズが流れ始める、暫くすると中央やや左のティンパニーがずっとたたき続けている、そうだったっけ、こんなに長く連打し続ける曲だったっけと新鮮な気分になる。1階後ろめの席で全体がよく見えるということもあるのだろう。今日は演奏のDai91225aa1 細かいところがよく見える気がする。するすると進んで4楽章の合唱部分に入る。合唱はきちんとして旨いのだが男声に凄味というか圧倒する何かが弱い、そんなことを感じる。もっとバラエティのある型破りの声も加えた方がスケール感が上がるのではないか、そんな風にもつい思ってしまう。勝手なものだ。
あっという間にフィナーレになって拍手喝采で終わる。まだまだと思っていたのがもう今年は6日しか残っていない、もう終わるのか、という感慨がオーバーラップする。

いつもの様だがまた新しい年の終わりを迎える。確実に過ぎて行く時が何だか頼もしい。

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2022年9月20日 (火)

台風14号が過ぎて秋が本番

久し振りの大型台風が通り過ぎてやっと秋らしくなった。もうすぐお彼岸だ。猛暑だ猛烈台風だと騒がしいがいつものサイクルで季節が巡る。
今度の台風は色々面白いところがあった。まずメディアの騒ぎ方だ。
目が殆ど福岡市付近を通ることは予測計算で大分前から明らかだったがその時点でも上陸の可能性があります、程度のアナウンスでぼかしていた。そんなに自信がないのかいと思ってしまう。旅行業者から圧力でもかかっているのだろうか。
近づいてくると手のひらを返したように経験したことのない大型台風が来ると危機感をあおる。誰の経験なのだろうか、予報官の人生での経験なのだろうか、言葉がクリアーでない、理性的でない、説得力がないようにも思えてしまう。九州では大量の水蒸気フラックスが宮崎のあたりにぶつかり続けて災害を引き起こしたが、こういうことをきちんと予測し表現し伝える努力をすべきのように思ってしまう。漠然とした危機感を煽るだけではアバウトすぎる。もっとも予測技術もそこまでたどり着いていないのかもしれない。
今度の台風で奇妙に思えたのは、数値予測のMSMとGSMで風速の予測が大きく違っていたことだ。(MSMはMeso Scale Modelの略で、日本付近を5kmメッシュの細かい網目で大気をモデル化し数値計算したもの、GSMは Global Spectrum Model (全球モデル)の略で20kmメッシュの網目で地球全体を計算するがここでは日本付近の解として発表されるものを指す。)
例えば福岡市ではほとんど目が通るという予測にもかかわらずMSM予測計算値は6m/s程度の風速しか事前には示しておらず、吹き返しの風予測も4m/s程度だった、一方でGSM予測値では目の通過前で約15m/s、吹き返しで15m/s弱の値を予測していた。アメダスで計測された風速は目の通過前で10m/s強、吹き返しで15m/s弱で、目の通過前では全体としてはMSMにやや近く通過後の吹き返しではGSMがいい値を予測していたことになる。ゾンデ計測データを見るとMSM計算値は1000mより上空ではまずまずではある。地形の影響で地上付近の風はきっちり弱くなるようにモデル化されているようでありMSMは陸上付近ではすべからく弱めの風を予測しているようだ。GSMでは地上付近を弱めるモデルが大して入っていないため目の来る前の風が山地を抜けて地上を伝ってくるような場合には風が強めに出るように見えてしまうが、目が通った後海上を吹き抜ける北風が吹き返しで入るようになると地形による減衰がなくおおよそ予想通りの強い風が吹いたことになったと思われる。
数値計算による風の予測が完全ではないところに台風の通過では予報はなんかあってないなと感じる元があるように思えてしまう。こんな予測技術の現状では災害予防の立場から大げさに言わざるを得ないのだろう。


所詮未来予測だ、きっちりはなかなか予測はできないのは当然だ。まだまだ人類の科学技術など幼稚な段階にあるのだろう。

100年後には気象も地震もぴたりと予測できるようになるだろうか、もっと先までかかるだろうか、いずれにせよ少しずつ前へ進んでいけばいつかはそこまでたどり着けそうな気がする。そんな未来が見れなくて、残念ではあるが自分のDNAの一部がそこまでたどり着けばそれでいいような気もしている。

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(添付図 上左:MSM福岡計算/計測比較 上右:GSM福岡計算/計測比較 いずれも台風14号通過前後  下:MSMによる地上風推定図9/18 22:00JSTの図、台風中心は川内市付近、九州内陸部は殆ど薄い青:5-10m/s、海は大半が薄い緑:15-20m/s以上と予測している )

 

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