冬鳥が去り夏鳥が
春がしっかりやって来た、乾いた風が晴れ渡った空の下吹き抜けていく。街中にある公園の林の中を歩いても高原のようにすら感じてしまう。
毎日のように近くの3つの公園をつないで散歩している。冬鳥もツグミは早々に引き上げ残っていたシロハラも滅多に聞けないさえずりを残してふっと姿を消した。帰りそびれているのは今や僅かばかりのマガモ だけとなっている。そう思っていたら今日また帰りそびれているシロハラが1羽ひっそり現れた。たらたらと冬鳥は去っていく。
去年は散歩コースにある近くの公園でオオルリも見れたし、クルマですぐの植物園周りではコマドリも姿を見せた。今年はどうだろう。
オオルリを見たいと去年最初に見た植物園の周りをこの春もう3回位訪れてみたが、一向に出会わない。帰っていくルリビタキのメスが姿を見せたりはするが渡ってきた夏鳥が見れない。コマドリもついに見れずじまいになってしまっている。
クルマで2-30分の油山からは夏鳥が出現し始めたとの知らせがその内届くようになる、やはり油山かとこちらに出向いてみる。これも2度ほどこの4月に出かけ、2回目でやっとキビタキ、オオルリに出会えた。写真はあまりうまく撮れなかったが目でしっかり見、囀りもしっかり録音できたので、春を心の底から感じれるほどに堪能できた。クロツグミもさえずったかと思ったがよくよく聞くとソウシチョウだった、紛らわしい。春らしい。
いつものようにやってくるが決して同じでない春、体験できるのは限られた回数だが軽く1000年後までもこんな感じで繰り返されていく春、今はそんな春をあきらめにも似た気持ちで受け入れている。