福岡で秋のタカの渡りを見る
白内障の手術は左目も終わりとりあえずのメガネも作って世の中が何十年か振りにはっきり見えるようになった。車を運転していると随分遠くの看板が分かる、何か分かりすぎて刺激が多すぎるようにも思える。目が良く見えるということは善し悪しのような気もする。
秋のタカの渡りが始まって近くの油山の片江展望台に出かけた。昨日は良く晴れて天気が安定してきたこともある。ここはサシバは殆どなくて主にハチクマだ。白樺峠や伊良湖岬を抜けていくサシバの大群はこことは違うルートを通るようだ。少し調べてみると四国から宮崎-鹿児
島-南西諸島へと抜けていくらしい、サシバはここを通るルートは全くといって使っていないようで不思議だ。福岡辺りにも夏を過ごすサシバは少しはいるはずだからこれはどういう風に渡っているのだろうか、やはり鹿児島へ向って南下するのだろうか。
それにしてもサシバとハチクマのルートがこうもはっきり分かれてしまうのは何故だろう、ハチクマはなるだけ好物のハチがいる陸地上空を長く飛びたいということだろうか、サシバは飛翔力から島伝いしか渡れないということだろうか、良くわからない。
ともかく昨日片江展望台でみているとまばらにハチクマが現れる。2時間ぐらい居て5羽しか見れなかった、午後3時前に引き上げたがそこまででこの日の集計はハチクマ36羽だった、どうもここは秋は数がまとまらないようだ。ハチクマだから土台そんなものなのだろう。
手術して鳥も良く見えるようになった。遠いとカラスとタカが見分けにくいように感じていたのがすぐに区別できる。鳥を見るには随分と気持ちよくなった。
後で渡り鳥のコースを調べていたら今年1月に環境庁から出された「鳥類等に関する風力発電施設適正化のための手引き」という文書がいいデータを提供していることが分かった。ハチクマ、サシバの春、秋の渡りルート実測やイヌワシ、クマタカの生息分布の図も出ている。イヌワシは九州にはくじゅう山系にいるようだ。小鳥の渡りの調査もある、気象庁のウィンドプロファイラーのレーダーで捕まえられていて夜間に渡りが集中していることも示されている。
それにしても 脚光を浴びる代替エネルギーの風力発電にかこつけて細かい渡りのデータ取得にそれなりのやや手厚い予算が出ていること自体が面白い。こういうことでもないと鳥の調査には大した予算は出ないのだろう。予算投入の効果が金銭的に勘定できる活動に関わらない限り予算は厳しく査定されるようだ。それがいいことなのかどうかわからない。こんなこと全体が何かのバロメータになっている気がする、時代の切り口そのものだ、面白い。
油山でタカの渡りを見ていると時々オオタカやミサゴも現れる。よく晴れ渡った秋の日に見晴らしの良い高台で時間を過ごすことそのものが心地よい、タカが出ても出なくても秋の鳥見はタカ見に限る。
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