2024年ノーベル文学賞のハンガンの詩集を読んでみるーー心に響かなくなっている老化した自分を思う
やっと図書館の貸し出し順の回ってきたハンガンの詩集「引き出しに夕方をしまっておいた」を読む。ぴんとこない。翻訳では言語のリズムがでないのかな、とおもうが作者朗読のユーチューブを聴いてもリズムは感じにくい。どうやってノーベル賞に選考されたのだろう、詩ではないかな。自分の感受性の問題もあるか。
最後のページから誘導されるネットの特設ページ(https://cuon.jp/info/2330)で作者が日本読者向けに言葉を送っている。1992年から2013年までに書かれた詩の中から選んだ60編だという。発表を念頭にしなくて書いた個人的な詩が殆どとも。ハンガンが世に出たころからおよそ20年にわたる詩だ(22才から43才の間の作品ということになる)。
もう少し若い頃は反応した言葉が並ぶ。青い、と感じてしまう。それをいうと詩は成り立たないな、そうも思う。詩や短歌には文章に書けない心の本質がにじむ、書かれた時の心そのものがここにあるのだろう。もはや反応できないのは自分の老化としか思えない、年を取るということはこんなことだったんだと改めて思う。
ハンガンのノーベル賞は小説家としての作品に負うところが大きいのだろう、小説も一つくらいは読まねばと図書館の待ち行列に並んでいるが長い列で一向に回ってこない。老いゆきながら気長に待つほかはないか。
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