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2025年8月28日 (木)

日本遺産から「西の都」が指定解除されたと知って調べる、日本遺産とは何なのか

九州北部の牛頸須恵器窯跡やウトグチ瓦窯跡のことを見たり調べたりしていて、2025年2月「西の都」日本遺産から指定解除される、の文字に行き当たった。牛頸須恵器窯跡は日本遺産「西の都」の一部となっている。日本遺産というのは言葉としてはどこかで聞いていたように思うが世界遺産の日本版なのだろうくらいに思っていた、それが指定解除とはいったいどういう間違いがあったのか、と思ってしまった、普通ではあまりおこらないような印象を受ける。少し調べると、やや分かったがまだなんとNihonisanna なく腑に落ちない。とにかく調べる。
日本遺産の選定は世界遺産や国宝・重要文化財などとは全く違って、地域活性化言い換えれば集客にその目的がある、というのが調べてわかった最初の小さな驚きだった。あれこれやりとりしながらAIにまとめさせると:
日本遺産は「文化を守る制度」というより、実際には地域の魅力を観光資源として発信し、観光客を呼び込むための仕組みです。
文化庁は「地域に点在する文化財を物語でつなぐ」と説明していますが、狙いはそれを観光ブランド化し、集客を通じて地域を元気にすることにあります。
つまり日本遺産の本当の役割は、歴史や文化を「見せ方」に変えて、地域活性化につなげることだと言えるでしょう。
となる。そうだったのか。
日本遺産の指定を外されるということは、今のやり方ではこのエリア全体にはうまく集客できない、ほかの地域の提案のほうがずっといいので、一旦ここはやり方を全面的に見直して、指定をほかの提案者に譲ってください、指定総数は100程度という縛りがありますので。ということになる。それならわからなくもない。
そういう目で見ると、「西の都」の構成要素に挙げられている場所はいったいどうやって行けばいいのだろう、というところが結構ある、また、例えば牛頸須恵器窯跡のように構成要素そのものが散らばっていてここを見れば面白いというところがどこかはっきりしない、とか、集客の目でみるとこれ何?というところが目立ってしまう。最初からどこか考え違いがあったようにも見受けられてしまうし、なんとなく福岡人らしい早とちりかな、とも思ってしまう。
調べると今年になって突然指定解除言い渡しがあったわけではなく認定後6年目の評価として、平成27年度認定された「西の都」を含む(最初の)18件の評価を令和3年に行ったところ、「西の都」を含め4件が問題ありの指摘で再審査となり、令和6年から再審査は点数評価プロセスで新規提案と競争することになって、点数が明瞭に低かった「西の都」が陥落の憂き目となった、ということのようだ。再審査の他の地域はいずれも高得点で日本遺産のお手本となるという重点支援地域の認定をうけることになって「西の都」との差が際立ったということのようだ。細かい採点は明らかではないがそれなりに合理的な手順を踏んでいるようにも見える。
日本遺産の選定が今後どうなっていくか、毎年指定を外すものが出ないと新たな提案は採用されないとなると、次に外されるのはどこか、奇妙な点取り主義競争が蔓延しないか、いささか先行き不安なものも覚えてしまう。日本遺産はどうあるべきなのかもう一度議論すべき時期に差し掛かっているようにも思えている。

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