牛田智大のオール・ブラームス・コンサートを聴く
毎月1回はアクロスでのコンサートに行くのが半ば習慣のようになっている、3月は九響の定期演奏会はお休みで何かほかにとアクロスのプログラムを見ていて3月12日の牛田智大のピアノコンサートというのが引っかかった。ブラームスばかりの曲目というのがちょっと。。。とは思ったがこれで行くかと切符を買って出かけた。切符を買ったのは先月だったがその時点で売り切れ寸前で残席は1階最後列に数席あるばかりだった、最後列でも真ん中あたりはそんなに悪い席でもないと直ぐにこれを抑えた。アクロスは床が後ろ
向かって2次曲線のようにゆるくカーブして上がっているようで一番後ろでも舞台が良く直視できるしそう遠くもない。
ブラームスといえば重苦しい交響曲を思い浮かべていて、あのピアノ版ではちょっとという感じを抱いていて聴き始めたが、全く違っていた、勉強不足だった。最初の7つの幻想曲(Op116)のはじめから、これは。。。と思うほどに奥行きがありバランスの良い上下運動もあっていい曲だ、曲ごとに速さが語り掛けるように変わり短調長調も織り交ぜてあらわれてくる、深い、組曲のようにも感じられる。そんな調子で休憩をはさんで合計20曲が演奏された。牛田の演奏というより人生も晩期に入っていたブラームスの声を聴く思いだ。牛田がこの曲を抱えて全国ツアーをやるという気持ちというか意気込みというかそんなところがなんとなく伝わってもくる、これを弾きたかったんだ。
最後にショパンの2曲をアンコールで演奏したがショパンが何とはなしに浅薄なような気がするほどにブラームスの深さが印象に残った。
いいコンサートだった。そればかりだ。このツアーのどこかの演奏がCD化されるのを期待するばかりでもある。
牛田智大 オールブラームスプログラム 2026.3.12 アクロス福岡
ピアノ:牛田智大
曲目
ブラームス:
7つの幻想曲 Op.116
第1曲 奇想曲 ニ短調
第2曲 間奏曲 イ短調
第3曲 奇想曲 ト短調
第4曲 間奏曲 ホ長調
第5曲 間奏曲 ホ短調
第6曲 間奏曲 ホ長調
第7曲 奇想曲 ニ短調
3つの間奏曲 Op.117
第1曲 間奏曲 変ホ長調
第2曲 間奏曲 変ロ短調
第3曲 間奏曲 変ハ短調
6つの小品 Op.118
第1曲 間奏曲 イ短調
第2曲 間奏曲 イ長調
第3曲 バラード ト短調
第4曲 間奏曲 ヘ短調
第5曲 ロマンス ヘ長調
第6曲 間奏曲 変ホ短調
4つの小品 Op.119
第1曲 間奏曲 ロ短調
第2曲 間奏曲 ホ短調
第3曲 間奏曲 ハ長調
第4曲 ラプソディ 変ホ長調
アンコール
ショパン ノクターン第17番 ロ長調 op62-1
ショパン ピアノソナタ第3番 ロ短調 op58 第4楽章
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